NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年6月24日(月)
再放送:2015年6月29日(月)
再々放送:2023年6月26(月)
第13週 第73話 「おら、奈落に落ちる」
『あまちゃん』第13週 第73回
「おら、奈落に落ちる」あらすじ
2009年夏、アキは上野に降り立ちました。アメ横にある「東京EDOシアター」で、アキは水口と再会。ユイを「GMT47」のセンター候補に起用する算段だった水口は、ユイの父が倒れ上京出来なかったことにショックを隠そうとしません。
これからマネージャーとなる水口に、アキは事務所と劇場を案内してもらいました。行く先々で会う人から「可愛いほうはどうした?」とユイの消息を尋ねられ、年下の先輩から強烈な洗礼を受けたアキは、北三陸に帰りたいと本気で思いはじめていました。
そのアキに追い討ちをかけるように衝撃の事実が。「GMT47」のメンバーはまだ5人しか集まっておらず、しかも「GMT47」は人気グループ「アメ横女学園(アメ女)」のシャドウ(代役)としてレッスンを積むだけの存在だったのです。
そんなに甘い世界とは思っていなかったものの、こんなに甘くない世界だとは思いもよらなかったアキは呆然とします。疲れ切って一年ぶりの実家に帰ると父・正宗の様子が普通でではありません。アキは観てしまいました。実家に見知らぬ女がいるところを。
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『あまちゃん』第13週 第73回
「おら、奈落に落ちる」感想
『あまちゃん』のストーリーの大筋や主要登場人物たちの相関関係が『ちりとてちん』と似ているのでどうしても比べてみたくなってしまいます。今回ついに芸能界入りを果たしたアキちゃんと、落語界入りを果たした『ちりとてちん』の喜代美を比べてみました。
同じ「芸人」の道に入ったアキちゃんと喜代美ではありますが、母親の立ち位置は真逆です。アキちゃんの母親の春子さんが元アイドル予備軍なのに対して、喜代美の母親の糸子さんは普通の主婦。しかも「自己実現」という言葉とは無縁な人生を歩んでいました。
『ちりとてちん』のヒロイン・喜代美は、「自己実現」とは無縁の母親の生き方を嫌い「お母ちゃんみたいになりたくない」と家を飛び出しました。しかし、落語家の道を経て、しまいには「自己実現」に違和感を感じ、母親の生き方が自分の心からの望みだったと覚る。
一方『あまちゃん』のアキは「自己実現」に向けて「海女」→「南部ダイバー」→「アイドル」と、ここまで二転三転。母親の春子さんも「自己実現」に失敗した人生となりましたが、今なお「自己実現」に背を向けているわけではないので、アキちゃんはこのままずっと「自己実現」まっしぐらに歩むことになるのかも知れません。
『あまちゃん』と『ちりとてちん』、一見よく似たストーリーながらも、ヒロイン個々人の心の中の変遷を観察してみると、二つの物語のテーマは全く異なることがわかります。
似ているようで全く異なる『あまちゃん』と『ちりとてちん』。そしてアキちゃんと喜代美の人生。本作『あまちゃん』のアキちゃんはこれからどこに向かって行くのでしょうか。
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2013年の時には、
「おら、奈落に落ちる」
の週は、つらくて、
日曜日に、まとめて録画していたのを観ていました。
「かわいい方」「なまっている方」
という言い方もつらい!