NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年6月25日(火)
再放送:2015年6月30日(火)
再々放送:2023年6月27(火)
第13週 第74話 「おら、奈落に落ちる」
『あまちゃん』第13週 第74回
「おら、奈落に落ちる」あらすじ
アキが世田谷の実家を訪ねると、父の正宗にはすでに女がいることがわかりました。意気消沈して実家を出ると今度は世田谷の高校でアキをいじめていた級友たちに絡まれる始末。深く落ち込みながら、アキは谷中にあるGMTの合宿所にたどり着きました。
その頃北三陸では、電話の向こうで何か隠し事をしているらしいアキを春子が怪しんでいました。一方のユイは、父の意識が回復せず、回復しても思い後遺症が残ると医師から宣告されていました。ユイの東京行きの夢は絶たれ、町の人たちも気の毒がっていました。
風呂はなくキッチンも冷蔵庫も共同のGMTの合宿所で、埼玉出身・入間しおり、福岡出身・遠藤真奈、徳島出身・宮下アユミ、沖縄出身・喜屋武エレン、仙台出身・小野寺薫子らGMTメンバーたちとの共同生活がはじまります。
翌日、合宿所からアメ横まで自転車で通うアキ。初めてのレッスンで奈落に足を運んだアキは、そこで社長の太巻と遭遇。正式メンバーでもなかなか会ってもらえない太巻と二人きりになってしまいアキは動揺を隠せません。
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『あまちゃん』第13週 第74回
「おら、奈落に落ちる」感想
実家からがっかりして出て来たアキちゃんに更なる試練。世田谷在住時の高校のいじめっこたちなんでしょうか、アキに絡んできた若造集団は。笑える変人集団劇『あまちゃん』に唐突に出てくるリアルないじめっ子たち、感じ悪すぎて見ていてつらい。
一方で合宿所の貧しさ感のリアルさは見ていて心地よい。GMTのメンバーのアイドルを演じている時の顔とそれ意外のくたびれ感のギャップが楽しい。自立しているとは言い難い子たちではありますが、いじめっ子たちとは真逆で地に足がついた感じがします。
ミズタクも、北三陸にスパイとして潜入していた頃とはずいぶん印象が変わりました。北三陸では当然身元が判明しないように猫かぶってたんでしょうけれど。美寿々さんを本気にさせてしまうような体温が東京ではすっかりなくなったかのようなミズタクに、ちょっとばかり違和感を感じます。
そのミズタクの「師匠」だった勉さんを、寝付けない時の羊がわりウニがわりにカウントするアキちゃん。何故、そこで勉さんなのか。たしかに、春子さんやら大吉さんが何人も並んだら、これはかなりうるさそう。よけいに眠れなくなるかも。
そしてついに、生(なま)太巻さんとご対面。彼の部下のミズタクの初登場が座敷童のような地味な演出での登場でしたが、太巻さんの登場、こちらは今後忘れたくても忘れられないようなインパクトの強い登場のしかた。
この上司と部下の対比、何か意味があるんでしょうか。
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「あまちゃん」の中で、唯一観たくないシーンは、
いじめっ子たちとの遭遇。
なんのオチもなし。
今後も出てこない。
ひとりひとりの背景を触れてくれれば、良かったのに!
—
比喩です。
「真っ暗なマンホールの中にいて、大声で泣いているため、
『上にある蓋を開けたら、いいんだよ』という声が聴こえない」
私は、「負の連鎖」の中に生きている
「一番かわいそうな人」と思っています。