まれ 35話 希の辞職願が提出される

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年5月8日(金)放送
第6週 第35話 「母娘キャロットケーキ」

『まれ』第6週 第35話 「母娘キャロットケーキ」あらすじ

希の辞表を市役所に提出したのは幸枝の仕業でした。希がパティシエを夢見ていたことに気付いた幸枝が、希に自分の望む道を歩ませようと、希には断りなく辞表を提出していたのです。幸枝からそのことを確認した希は慌てて辞表を取り消しにしました。

藍子は幸枝の暴挙を聞かされ怒り心頭です。そんな藍子に幸枝は言いました。希も徹も、つぶしているのは藍子だと。藍子は深く傷ついてしまいました。文は幸枝を諭します。言い訳と受け取られようが、自分の気持ちを藍子に話して聞かせるべきだと。

その翌日。藍子と徹の結婚パーティー当日の朝を迎えたものの、幸枝は忽然とその姿を消してしまいました。その日、幸枝に焼いてもらうはずだったケーキづくりに希は挑むことにしました。そして試行錯誤の末、希は幸枝に教わったケーキを完成。

幸枝に代わって希が焼いたケーキを藍子が口にした瞬間、藍子の脳裏に幼い頃に記憶が蘇りました。それは幼い頃、にんじん嫌いだった藍子のために幸枝がつくってくれたキャロットケーキの味でした。藍子は、自分が母に愛されて育ったことを思い出すのでした。

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『まれ』第6週 第35話 「母娘キャロットケーキ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

今週の月曜日と火曜日は、藍子と幸枝の母娘の確執が描かれました。そして水曜日と木曜日は、二人の確執をきっかけに再び光り浴びることになった封印した希の夢。母娘の確執の物語と、希の封印された夢の物語。二つの物語が今回はじめて合流します。

ところで人は反面教師を持つほどに反面教師と同じような道をたどる傾向にあると聞きますが、もしかすると藍子は幸枝を反面教師にして育ったのかも知れません。その結果、幸枝と同じタイプの徹を引き寄せてしまったのでしょう。

希が夢を封印していることに気が付き、本人の意志も確かめずに市役所を辞めさせようとする幸枝の猪突猛進なこと!徹とどこか通じるものがあります。そして、徹を反面教師として育った希は、藍子が反面教師とした幸枝のたどって来た道に近づいてゆく。

藍子と幸枝の母娘の確執、幸枝を反面教師としてきた藍子の生き方が、結果として希を幸枝と同じ道に近づかせてしまうこの皮肉。しかし、幸枝が藍子に理解を求め、藍子が幸枝を反面教師とすることをやめた時、何かが大きく変わるかも知れません。

ところが、肝心な幸枝が姿を消してしまいました。毎度ながら意地悪な展開です。

『まれ』第6週 第35話 「母娘キャロットケーキ」
 朝ドラ観賞後の感想

幸枝さんと藍子さんの母娘の確執の急所を文さんが鋭く突く。

幸枝さんと藍子さんの間にすれ違いが生じたのは幸枝さんが自分の気持ちを説明しないからという文さんの指摘が鋭い。思えば朝ドラで繰り返し描かれたきた親子の確執は、僕の知る限りすべてが親の側の説明不足。

そして親の側が説明しない理由は、幸枝さんが釈明したように何を伝えても言い訳になってしまうからというものでした。この幸枝さんの釈明に返した文さんの言葉が深い。人生には言い訳しなければならない時もある。

人生には言い訳しなければならない時もある・・・この文さんの名言は、朝ドラで繰り返される親子確執を最終的に解決してしまう深い知恵、というのは大仰でしょうか。

『まれ』には、紺谷家の父子、弥太郎・博之の深い深い心の溝がまだ残っています。そしてこの父子確執を解く鍵を握る弥太郎さんの弱点は文さん。紺谷家の父子確執が劇中で解決される時、文さんがキーパーソンになるかも知れません。

一方、幸枝さんの藍子さんへの指摘も鋭い。徹さんに逃げる場を与えている藍子さんが、実は懐の広い女のフリをして徹さんを飼い殺しにしている。幸枝さんは、徹さんの操縦の仕方をよく心得ているようです。

▼ポイントレビュー
・藍子さんを幸枝さんから守る元治さんが本当の父親のように見える。
・パーティーで、一子ちゃん不在で圭太くんが安心して希ちゃん作ケーキを賞賛。

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コメント

  1. koji より:

    今回のラストシーンが感動的でした。

    本作で2回目の泣きが入りました。。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      親子の確執が克服される場面はいつも涙腺が危険な状態になりますね。