NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年8月17日(土)
再放送:2015年8月22日(土)
再々放送:2015年8月19日(土)
第20週 第120話 「おらのばっぱ、恋の珍道中」
『あまちゃん』第20週 第120回
「おらのばっぱ、恋の珍道中」あらすじ
映画『潮騒のメモリー』のリメイク製作発表の記事が新聞に掲載されました。主演女優はオーディションで選ばれることも告知され、アキも駄目モトで応募しました。その数日後、水口は荒巻の事務所の社員・河島に呼びだれました。
河島は水口に用件を話し始めました。映画『潮騒のメモリー』のヒロインのオーディションは形だけのものであること。そして、主演は小野寺に据えるつもりだが、泳げない小野寺に代わって水中シーンにアキを起用したいということを。
水口は河島の要請を一蹴しました。ずっと奈落に甘んじていたアキを、再びシャドウにすることは受け入れられない頼みだと。水口が憤然と店を出ようとすると、水口の前に男が立ちふさがりました。荒巻でした。
アキを小野寺の影武者に起用するアイディアは荒巻の発案でした。荒巻は苦しんでいたのです。かつて鈴鹿ひろ美の影武者に起用した春子を潰してしまったことを。アキの起用は荒巻なりに考え抜いた罪滅ぼしだったのです。
そんな中、夏が倒れているのを大吉が発見するのでした。
あまちゃん|感想あらすじネタバレトップページ
『あまちゃん』第20週 第120回
「おらのばっぱ、恋の珍道中」感想
春子さんを潰してしまった過去を実は深く後悔し続けていた太巻さんの知られざる本心が泣かせます。鈴鹿ひろ美がアキを可愛がっている姿すら、鈴鹿ひろ美の春子さんへの罪滅ぼしに見えてしまうほど苦悩していたとは。
その苦悩から逃れたいがために、アキちゃんを事務所にいづらくさせたのも本当のことだったようです。結果としてアキちゃん自ら事務所を飛び出してしまいましたが、そのことが太巻さんの後悔の念を更に強いものにしてしまったのでしょう。
影武者出演をミズタクに頼み込む太巻さん。「悪いようにはしない」というミズタクに残したその言葉は、かつて影武者を頼み込んだ春子さんに言った言葉と同じものでした。そして喫茶「アイドル」のマスターは、その時の言葉を記憶していました。
春子さんに言った「悪いようにはしない」はきっと太巻さんの本心だったのでしょう。太巻さんの苦悩を初めて知って、太巻さんを信じることが出来るようになりました。しかし春子さんに悪いようにするつもりはなかったにも関わらず結果として悪いようにしてしまった。
その罪滅ぼしのために、太巻さんは今度こそ「悪いようにはしない」だろうと期待しています。しかし、素直に信じきれないのが太巻さんというキャラでもあります。悪人のようにも見えるし、そうでなさそうな面も見えてきた。実に奥の深いキャラです。
あまちゃん|感想あらすじネタバレトップページ
・鈴鹿ひろ美の「オーディションという条件」。
・小野寺ちゃんが、かなづちだった。
・夏さんが倒れる。
この中で、アキちゃんのオーディションが、始まる。