NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年8月22日(木)
再放送:2015年8月27日(木)
再々放送:2015年8月24日(木)
第21週 第124話 「おらたちの大逆転」
『あまちゃん』第21週 第124話
「おらたちの大逆転」あらすじ
両親ともに不在の夜、アキは種市を自宅に誘いました。密室で初めて二人きりになり、アキと種市が会話に詰まっているところに、北三陸の春子から電話が来ました。アキは水口がまだ事務所に残っているのだと、その場を取り繕います。
その頃、映画のオーディションの二次審査を終えた荒巻や鈴鹿ひろ美は二次審査に残った5名について議論を重ねていました。そして、その間ずっと若き日の春子の姿が脳裏をよぎり続ける荒巻は迷っていました。アキを最終審査に残すか否かと。
春子は留守番電話に録音されたメッセージを聞くために、再び事務所に電話をして来ました。そこには水口からのメッセージが録音されていました。アキが最終選考をパスしたこと。そして寿司屋で祝杯をあげ、その夜は事務所に寄らずに自宅に帰るということが。
留守番電話に残された水口からのメッセージを聞いた春子は不審に思いました。何故ならその夜、水口は事務所にいるとアキから説明を受けていたからです。春子は即座に水口に電話し、今すぐ事務所へ急行するよう指示を出すのでした。
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『あまちゃん』第21週 第124話
「おらたちの大逆転」感想
アキちゃんと種市くんの濃密な密室空間の場面の官能。会話が続かないドキドキ感。そしてあの状況下でシャワーを浴びはじめる種市くんの行動のリアル。もしかしてこれは朝ドラ初の試みでしょうか。
話し変わって、太巻さんの苦悩はついに頂点に達したようです。アキちゃんの判定を議論しているはずが、太巻さんの口から出て来る名前は「天野春子」。あの冷静沈着な太巻さんがその間違いにさえ気遣いほどの動揺ぶり、混乱ぶり。
これまでアイドルを目指すアキちゃんの未来への希望に輝く笑顔に、太巻さんは若き日の春子さんの姿を重ね合わせていました。そして若き日の春子さんの幻、すなわち春子さんの夢を無惨にも潰してしまったという自責の念は、日増しに肥大。
ついに若き日の春子さんと目の前のアキちゃんの区別がつかなくなるところまで追い詰められた太巻さんの胸中察するにあまりあります。
一連の苦悩する太巻さんの描写を観ていて、映画『ゴッドファーザー・パートⅢ』のマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)を思い出しました。妹の夫と血のつながる兄をこの世から消し去った罪の重さに耐えかね、晩年の病んだ身体が悲鳴を上げるマイケル・コルレオーネの苦悩です。
『あまちゃん』の小ネタで『ゴッドファーザー・パートⅢ』への言及は記憶にありませんが、僕は荒巻さんの春子さんの夢と才能を潰してしまったことを悔やむ深い苦悩は『ゴッドファーザー・パートⅢ』へのオマージュと認識しています。
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アキちゃんは、
「ママもパパも 家さいねえの」
を種市先輩に言い、
すぐに、「ママもパパも 家さいねえの」
を、ひとりごとで、4回も言います!
血の繋がる兄を死においやった。
弟ではないです。
ご指摘ありがとうございます。
勘違いしてました。