あまちゃん

前髪クネ男とキスシーン / あまちゃん 128話

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年8月27日(火)
再放送:2015年9月1日(火)
再々放送:2015年8月29日(火)
第22週 第128話 「おらとママの潮騒のメモリー」

『あまちゃん』第22週 第128話
「おらとママの潮騒のメモリー」あらすじ

映画『潮騒のメモリー』の撮影が順調に進む中、超え難い高いハードルがアキの前に立ちふさがりました。近々撮影が行われるラブシーンに、キスする場面が含まれているのです。種市とのファーストキスをまだ済ませていないアキは困惑してしまいます。

そして迎えたラブシーンの撮影当日。アキがキスをすることになる相手役のTOSHIYAというダンサーはアキが最も苦手とするタイプでした。一方、アキのキスシーンの話を聞いた種市も激しく動揺。鈴鹿に連れられ撮影現場にやって来ました。

ラブシーンの撮影が始まりました。相手役がアキの肩に手をかけたその時、前後不覚に陥った種市はアキに声をかけ撮影を妨害。撮り直しまでの時間、アキはユイに電話で相談。鈴鹿は自分の映画デビュー作での経験を語りアキを励ましました。

撮影は再開。しかし相手役のTOSHIYAとそのマネージャーがキスシーンに難色を示し始めました。TOSHIYAの抗議によりキスシーンはカメラアングルを工夫して誤摩化すことに。かくしてアキはファーストキスを種市と交わすことが出来るのでした。

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『あまちゃん』第22週 第128話
「おらとママの潮騒のメモリー」感想

アキちゃんが種市くんとファーストキスをなかなか交わせずにいたのは今回のため。ファーストキスを演技の中で済ますことになる、その状況だけでも十分過ぎるほどに切ないものがありますが、よりによってその相手が「前髪クネ男」。

アキちゃんへの意地悪を極めた物語設定、手の込みように脱帽です。この意地悪で絶望的な状況を表現すべく迫真の演技で応えた「前髪クネ男」の爬虫類みたいな身体の動きと表情も絶妙。そもそも「前髪クネ男」というネーミングが秀逸です。

そんな無理難題に苦悩しつつもユイちゃんに叱咤され、鈴鹿ひろ美に励まされながら果敢に挑むアキちゃんの姿がまぶしい。そのアキちゃんと対比されて描かれる種市くんは、ただただ動揺するばかり。頼りないことこの上ない。

職業人としてのポジションも、もしかすると人物の器も、種市くんをすでに超えてしまったとみなしても差し支えないほどのアキちゃんではありますが、それでも飼い主を慕う子犬のように種市くんについて行くアキちゃんが謙虚でけなげ。

自分の立場がどう変わろうと、自分の軸を決してずらさないアキちゃんが実に凛々しい『あまちゃん』第128話でした。

追記:季節は2010年秋。Xデイが刻一刻と近づいて来るのが辛い。

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POSTED COMMENT

  1. 志村貴之 より:

    1>前髪クネ男 
      アキちゃんが、心の中でつけたニックネームで、ナレーションでしか言っていない。
      ということは、「あまちゃん」での他の登場人物は、誰も知らない。
      でも、「あまちゃん」の視聴者は知っていて、
      私なんかには、「あまちゃん」の中では、最大のインパクト!
    2>トシヤ
      映画「潮騒のメモリー」での役名。
    3>TOSHIYA
      朝ドラ「あまちゃん」での役名。
    4>勝地涼
      俳優名。
    ——–
    さて、他のドラマで見かけても、
    この人は、まず「前髪クネ男だ!」と思ってしまう。
    その他の名前は、出てこない!

  2. mohtyan1 より:

    ”カメラワークで逃げ切る”といったあらすじ中のネタバラシは
    ヒロインが嫌いな相手とキスしなくて済んだだけでなく
    種市との”朝っぱらからキスシーン”という抵抗感を和らげるという効果を生み出したのは
    素晴らしかったです

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