NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年8月29日(木)
再放送:2015年9月3日(木)
再々放送:2023年8月31日(木)
第22週 第130話 「おらとママの潮騒のメモリー」
『あまちゃん』第22週 第130話
「おらとママの潮騒のメモリー」あらすじ
春子が東京に戻ったその日、東京では映画『潮騒のメモリー』の撮影最終日を迎えていました。クライマックスシーンの撮影では、かつて北三陸を発った時の夏の言葉を思い出しながらヒロインを熱演するアキに応えて、鈴鹿ひろ美は想定外のアドリブの演技を披露。
その情感のこもった鈴鹿ひろ美の迫真の演技に荒巻や水口が打ちのめされる中、映画『潮騒のメモリー』のすべての撮影は完了しました。花束を贈られ関係者に挨拶をするアキ。そのアキの姿を、スタジオに到着した春子はモニターを通して見守っていました。
撮影終了後、春子は水口を人目につかない場所に呼び出しました。アキと種市の恋愛のことを詰問するためです。苛烈を極める言葉で詰め寄って来る春子に対して水口は、アキと種市の二人の関係なプラトニックなものだと釈明するのがやっとでした。
一方、アキと鈴鹿ひろ美は寿司屋で打ち上げをしていました。自分は女優に向いているかと尋ねるアキに、鈴鹿はキッパリと答えました。アキは女優に向いていないと。しかし、向いていなくても続けなさい。続けるのも才能だと鈴鹿はアキを励ますのでした。
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『あまちゃん』第22週 第130話
「おらとママの潮騒のメモリー」感想
前回、夏ばっぱと春子さんの母娘関係が若干の切ないすれ違いを残しながらもキレイに収まるところに収まりました。そして、今回は春子さんとアキちゃんの母娘関係が、映画のクランクアップ時のアキちゃんの挨拶によって、一区切りついたのではないかと思います。
夏ばっぱと春子さん。春子さんとアキちゃん。二組の母娘の絆が一段深まるまでの物語と並行して描かれたアキちゃんと鈴鹿ひろ美の疑似母娘の関係もまた、疑似の二文字を取り払っても差し支えないほどに限りなく本物の母娘に近い太い絆で結ばれたのが心地よい。
ところで、クライマックスシーンの撮影時、鈴鹿ひろ美の言う通りアキちゃんは鈴鹿あきではなく天野アキになっていました。天野アキが自分の母親に語りかけていました。それを機敏に察知した鈴鹿ひろ美もまた、台本にはなかった天野アキの母親になりきった。
台本にはなかった天野アキの母親になりきって演じたから想定外のアドリブのお芝居になったのかも知れません。そして、そのアドリブのお芝居が鈴鹿ひろ美とアキちゃんの垣根を取り払ってくれました。
ところで登場人物たちそれぞれの『潮騒のメモリー』を箇条書きにしてみました。
・アキちゃんにとっては芸能界を目指すきっかけとなり
・春子さんにとっては痛恨の思い出
・鈴鹿ひろ美にとってはデビュー作
・太巻さんにとっては鈴鹿ひろ美との出会いのきっかけとなった大事な作品
・そしてアキちゃんとユイちゃんの青春の思い出が込められた作品
こんな様々な思いが交錯する『潮騒のメモリー』をリメイクする過程で、この作品に思いを寄せる人たちの過去の傷が癒されてゆくストーリーテリングは神レベルでした。
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眼鏡外させたのに、踏んづけちゃったら意味ないじゃん。
太巻さん、天野親子に対する贖罪はとりあえず、ついた。明日で
完璧に片が付く。それまで胃が痛そう。
アキちゃん、2回も夏ばっぱに助けてもらいました。あのときのあれが
伏線だったとは。アキと鈴鹿さんの会話、夏さんと春子の会話に
似てくる。もし25年前にそのようにして送り出してくれていたら。
この映画「潮騒のメモリー」も観てみたい!
あっ、まだ歌が入っていないんだった。