NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年8月30日(金)
再放送:2015年9月4日(金)
再々放送:2015年9月1日(金)
第22週 第131話 「おらとママの潮騒のメモリー」
『あまちゃん』第22週 第131話
「おらとママの潮騒のメモリー」あらすじ
2010年暮れ、アキは映画『潮騒のメモリー』主題歌のレコーディングに呼ばれました。春子や水口、そして荒巻立ち会いのもと、アキは主題歌を歌うもののテイク5を経ても荒巻の口からはなかなかOKの一言が出て来ません。
荒巻は春子に『潮騒のメモリー』を歌うことをすすめました。この歌の手本を示すことが出来るのは春子しかいないと荒巻は言うのです。春子の歌った『潮騒のメモリー』が自分の原点と語るアキもそれを望み、複雑な思いを抱えながら春子はレコーディング室へ。
春子は歌い始めました。しかし歌い始めて間もなく春子の歌声が途切れました。鈴鹿ひろ美がやって来たのです。動揺する水口に荒巻は言いました。鈴鹿を呼んだのは自分だと。荒巻はついに鈴鹿に真実を打ち明けました。
真実を知った鈴鹿は春子に詫びました。自分のせいで表舞台に出られなくなってしまったことを。荒巻も過去の行いを初めて春子に謝罪。春子は二人の謝罪に笑顔で応えました。ほどなくして映画は完成。一同は万感の想いを込めて完成試写会に臨むのでした。
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『あまちゃん』第22週 第131話
「おらとママの潮騒のメモリー」感想
試写室で見せた太巻さんの涙で心が浄化されました。
墓場まで鈴鹿ひろ美さんを騙し通すつもりだったと語る太巻さん。別の言い方をすれば死ぬまで罪を背負う覚悟を固めていたということでしょうか。しかし、思いがけない形でその罪が浄化された太巻さんの涙が清らかで美しい。
映画『潮騒のメモリー』リメイク版の完成の瞬間は、太巻さんにとって自分のキャリアの原点にして罪の重荷ともなっていた映画『潮騒のメモリー』オリジナル版をついに完結させた瞬間でした。
同じく、自分のキャリアの原点でありながらそのキャリアに常に影が差していた鈴鹿ひろ美。一方で自分のキャリアがついえてしまった春子さん。二人が『潮騒のメモリー』で失ったものを取り返した瞬間でもありました。
春子さん、そして太巻さん、鈴鹿ひろ美。三者がそれぞれの自分の人生を取り戻し、それぞれの心が浄化される中で、響き渡るアキちゃんの澄み切った歌声は涙が出るほど美しい。
複雑に入り組んだ登場人物たちの愛憎をキレイに回収する神レベルのストーリーテリングに腰を抜かしそうになりました。すごいものを観ました。
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春子さんの「影武者」騒動が、終止符!