NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年9月2日(月)
再放送:2015年9月7日(月)
再々放送:2023年9月4日(月)
第23週 第133話 「おら、みんなに会いでぇ!」
『あまちゃん』第23週 第133話
「おら、みんなに会いでぇ!」あらすじ
2011年3月11日、それは突然発生しました。東日本大震災です。ユイを乗せた北鉄を運転する大吉は、トンネル内走行中に異変を察知し急停車。同じ頃、北三陸の面々、荒巻の事務所スタッフとアキやGMTメンバー、春子と正宗もその大きな揺れに驚かされていました。
大吉は車内に閉じ込められたユイと乗客たちを落ち着かせ、安全確認のために車両を出るとトンネルの外の様子を確かめに向かいました。トンネルの外に出た大吉は言葉を失います。大吉がトンネルの外で目撃したたもの。それは筆舌に尽くし難い光景でした。
一方東京では、アキは北鉄に乗っているはずのユイの、小野寺は仙台に住んでいる母親の安否確認をすすめていました。安部がアキやGMTのメンバーたちにまめぶを振る舞う中、小野寺の母親が避難所にいることが判明します。
そんな中、荒巻は翌日に控えたアキとGMTメンバーのコンサートの延期を決断。コンサートは中止ではなく延期だと、水口は皆を激励。その時、アキはミサンガが切れていることに気がつきました。切れたミサンガによって、アキはユイの無事を確認するのでした。
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『あまちゃん』第23週 第133話
「おら、みんなに会いでぇ!」感想
ついにその日を迎えました。
東京の場面では、当日の大きな揺れと人々の反応をリアルに描写する一方で、北三陸の場面では揺れた瞬間そのものよりも、その後の被害を観光協会のジオラマを巧みに使って静かに静かに描写するその演出に救われました。
リアルな東京の場面すらも直視出来ないほどの恐怖が蘇ってきました。まして北三陸の場面をあまりに生々しく描いてしまったら、恐怖に耐え切れなかったかと思います。工夫を凝らした演出に感謝です。
そして震災当日、大混乱する中種々のインフラを支えるために働き続けてくれた人たちの姿を大吉さんの中に見ました。自分の職業を愛し誇りを持ち、地元に根を張って生きる男の強さがまぶしいほど。大吉さん、実に頼れる男です。
その大吉さんが運転する北鉄の車内で、お腹をすかせた子供達に笑顔でお菓子を分け与えるご婦人の柔和な笑顔が美しい。
そんな混迷を極める状況の中、アキちゃんのミサンガが切れたことが何よりの救いでした。この救いがあるから『あまちゃん』を最後まで安心して見続けることが出来そうです。
追記:地震後の太巻さんもいつになく頼もしい社長さんでした。
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お前の家はそこなのか?
古田さんのアドリブだってね
本日のシビアな展開で唯一笑えたシーン
小野寺ちゃんのところもそうだけども、夏ばっぱも土曜日には体調を崩していた、
という描写が入ってやきもきはさせたけれど、翌日伸ばしにはせず、今日の日で
どちらも無事だとわかって視聴者を安心させる演出。
しかし、ミサンガが切れる意味がわからない。
まめぶじゃなくて豚汁でした。
まめぶだったら文句も思いっきり言えたのに。
土曜の段階で大きな揺れがあっても、観光協会のジオラマは全然大丈夫だという
会話があったのに、そのジオラマがめちゃくちゃになっていた。
こんなときに安部ちゃんが残っていたのが幸いだった。
あとは、なんも言えねえ。
1>「ジオラマ」の破壊で、地震・津波を表現。
ようやく1話からあった「ジオラマ」が伏線だったことがわかりました。
2>「ユイちゃんの表情」で、地震・津波を表現。
ちなみに、ユイちゃんの上京失敗6回目(修学旅行を入れると7回目)
3>「東日本大震災」を本格的に入れた初めてのドラマだったのでは?
4>「あまちゃん」は、「東日本大震災」以前と以後では、雰囲気が違います。
今回よりラスト4週間は、復興ドラマになります。
【追記】
地震発生後にようやく電話が繋がった秋-結衣の遣り取りがとても悲しかった。
秋 中止じゃなくて延期だから、必ずやるから、おいでよ!
結衣 中止だよ。延期じゃなくて中止・・・ もう行けない・・・ 怖くて行けない
こんな無残なドラマは、フランダースの犬以来だ。。
北三陸の場面は結構生々しかったけどなあ。
駅長 見るな、結衣ちゃん、見ちゃ駄目だ。
結衣 ごめん・・・ もう遅い。
この会話の後、畑野トンネルの出口に呆然と佇む二人の目の前に広がる凄惨な光景が、すべてを物語っていた。
駅長と並んでこの回でいちばん光っていたのは安部ちゃんだ。揺れた時には咄嗟に秋を抱きかかえて庇い、まめぶの炊き出しをやってGMTメンバーを元気付けたりで、実に頼もしかった。