あまちゃん

復興に向けて諸活動開始 / あまちゃん 142話

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年9月11日(木)
再放送:2015年9月17日(木)
再々放送:2015年9月14日(木)
第24週 第142話「おら、やっぱりこの海が好きだ! 」

『あまちゃん』第24週 第142話
「おら、やっぱりこの海が好きだ! 」あらすじ

磯野が袖が浜の水質と海底調査を実施した結果、ウニのエサとなる海藻の上に瓦礫や土砂がたまり、ウニの繁殖が困難な状況であることが判明。当面の間、ウニ漁の自粛をする必要があると磯野は海女たちに報告しました。

しかし、夏は磯野の報告に納得しません。夏は磯野に啖呵を切りました。年内いっぱいかかると磯野が主張する海底の瓦礫の撤去を今月中に完了しろ。ここで本気を出さなければいつまで経っても被災地のままだ。それでいいのかと。

夏の言葉は磯野の心に火をつけました。帰郷した種市を手始めに、磯野は卒業生のダイバーを召集。海底の瓦礫の撤去作業や、防波堤の土台づくりを開始。一方、種市の提案で県外から仕入れたウニを海に放流しつつ、仕入れたウニでつくったウニ丼の車内販売を再開。

北鉄主催のイベントも、直前まで現役アイドルだったアキの知名度も手伝って客足は順調に伸びつつありました。しかし、北鉄のイベントには参加しないというユイの決意は思いの外固く、「潮騒のメモリーズ」再結成を願うアキは途方に暮れてしまうのでした。

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『あまちゃん』第24週 第142話
「おら、やっぱりこの海が好きだ! 」感想

「ここで本気出さねばいつまで経っても被災地だぞ!それでいいのか、よくねえべ!」

静かな語り口ながら磯野先生たちのハートに火を付けた夏ばっぱの檄からはじまる北三陸の復興劇の高揚感がたまらない。

海底の瓦礫撤去と防波堤の土台づくり。県外から持って来た親ウニの放流。同じく県外から仕入れたウニでつくったウニ丼の販売再開。一方で、北鉄イベントなどによる客足の回復とアキちゃんのプロならではの活躍。

それぞれの持ち場持ち場での、一見バラバラに見える行動ですがそれらの目指すところはただ一つ。「北三陸の復興」です。

その「北三陸の復興」に向かって歩む北三陸の面々が涙が出るほど美しい。いつも格好いい夏ばっぱはもとより、これまでどちらかと言えば見るに耐えないキャラだった磯野先生までが凛々しいことこの上ない。南部ダイバーの歌も心に沁みます。

有事の際に、めげることなく戦い続ける人々は美しいと思ったことでした。

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POSTED COMMENT

  1. 志村貴之 より:

    アキちゃんは、南部ダイバーの姿で、海に潜ったのか?
    潜ってない気がするが。

  2. ねこぢる より:

    今回興味深かったのは磯野先生のウニ講座だ。北三陸では実際にあんなことが行われたのだろうか。
    でも、ちょっと調べたら今三陸海岸では、ウニが増え過ぎて海藻類が激減したり、栄養過多で中身がスカスカのウニばかりになってしまったため、駆除しているそうな。ドラマでは繁殖に成功して万々歳で終わるが、現実はあんなに単純じゃないんだなあ。

  3. ねこぢる より:

    海洋土木の専門家が年内一杯かかると試算した撤去作業を素人が「1か月でやれ!」とか、もうメチャクチャ。「やれ」とは何だよ。海女クラブ会長はそんなに偉いのか?彼女の孫も恩師を「いっそん」とか呼んで実に失礼極まりない。最高に不愉快な回だ。
    それとこの話は、戦時中の110号艦(空母信濃)建造の物語を髣髴とさせる。あの時は国家の勝利のために工期の予定を大幅に繰り上げた。熟練工が兵役に取られ不足する中、民間造船所の作業員や朝鮮・台湾人徴用工、全く素人の学徒や女子挺身隊まで動員し、多大な犠牲を払って何とか間に合わせた。が、未熟な工員による突貫工事だったため、満載排水量7万トンの世界最大の不沈空母も竣工時点で既にポンコツだった。それからわずか10日後に米潜水艦の放ったわずか4本の魚雷であっけなく沈没した。
    何事も、急いては事を仕損じるのだ。

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