NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年9月17日(水)
再放送:2015年9月23日(水)
再々放送:2015年9月20日(水)
第25週 第147話「おらたち、いつでも夢を」
『あまちゃん』第25週 第147話
「おらたち、いつでも夢を」あらすじ
2012年2月、北三陸市長選がはじまりました。再結成したばかりの「潮騒のメモリーズ」はサポーターとして、市長選に出馬した功を応援。功は、北三陸鉄道の存続を訴えて当選。晴れて北三陸市長に選出されました。
一方、東京では鈴鹿ひろ美が事務所に無断でチャリティーリサイタルへの出演を引き受けてしまい、春子や荒巻を困惑させていました。勝手な行動を謝罪する鈴鹿ひろ美はしかし、自分に出来ることをやっと見つけたと春子と荒巻に理解を求めます。
鈴鹿ひろ美は今なお葛藤を続けていたのです。かつて大ヒットした自分の歌の数々が、自分の歌声でなかった事実を受け入れることに。だからこそ、自分の声で被災地の人々を応援したいと鈴鹿ひろ美は春子と荒巻に訴えました。
鈴鹿ひろ美の言葉に心を動かされた春子は、鈴鹿の歌のトレーニングを買って出ました。かくして「チャリティーリサイタル in 東北」の開催が決定。鈴鹿ひろ美は、北三陸でのリサイタル開催会場に海女カフェを希望するのでした。
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『あまちゃん』第25週 第147話
「おらたち、いつでも夢を」感想
ついに「潮騒のメモリーズ」が再結成。しかも、復活後に初となる活動は選挙運動。そして功さんは晴れて北三陸市長に選出。クライマックス近くになっても尚、失われないこの高揚感がたまりません。懐かしい「潮騒のメモリーズ」の決めのポーズは感涙ものでした。
一方で「うつろいやすい音程」、平たく言えば「音痴」をずっと思い詰めていた鈴鹿ひろ美の覚悟が泣かせます。自分が「音痴」だったという事実そのものよりも、多くのファンに届けていたつもりだった歌声が自分のものでなかったというのは残酷過ぎる現実です。
自分では歌の心を聞き手に伝えていたはずだったのに、実は何も伝わっていなかった。だから今度こそ自分の声を伝えたい。東北の人に伝えたい。そんな気持ちに突き動かされ、秘密裡に半年以上も前からボイストレーニングを積んでいた鈴鹿ひろ美がけなげで泣けます。
そんな鈴鹿ひろ美の意外な一面にほだされた春子さんが、鈴鹿ひろ美のボイストレーニングを決然と買って出る姿が凛々しいことこの上ない。
春子さんは失った人生を取り戻したものの、自分の人生と信じていたものが虚構だったことを知るに及んで人生を失ってしまった鈴鹿ひろ美。春子さんが、鈴鹿ひろ美の人生を取り戻すお手伝いをし、鈴鹿ひろ美も自分の人生を取り戻すことで、ようやく荒巻さんの思いつきが生んだ悲劇はすべて回収されるのでしょうか。
追記:鈴鹿ひろ美が訓練を積んだ歌声を披露する場面。「うつろいやすい音程」の音声を消去する演出が優しくて残酷です。
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太巻さんの「駄目だ!全然褒めていない」
が、笑えます!
秋
アマちゃんだって言われるかも知んねぇけど、それでもいい・・・ うん。
プロちゃんにはなれねぇし、なりたぐねぇ。(キッパリ)
足立兄
(アキちゃんカッケ~)
あまちゃんの神髄が込められた本作最高のシーンだ。
その頃世田谷の零細芸能プロダクションでは、「往年の」大女優鈴鹿ひろ美が不死鳥の如く・・・。
荒巻
最悪春子さんが代わりに歌って・・
鈴鹿
(キッ!!!)
海女カフェ復活へ向け、世界が動き出した瞬間である。