NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あまちゃん』
本放送:2013年9月24日(水)
再放送:2015年9月30日(水)
再々放送:2023年9月27日(水)
第26週 第153話「おらたち、熱いよね!」
『あまちゃん』第26週 第153話
「おらたち、熱いよね!」あらすじ
鈴鹿ひろ美は、コンサート直前まで音痴を克服出来ずにいました。春子による猛特訓もむなしく、鈴鹿の音程が合うのは一割に満たない状況のまま。アキと真相を知らされたユイがコンサートまでの三日間、鈴鹿の特訓を行うものの上達することはありませんでした。
2012年6月30日、ついに鈴鹿ひろ美のチャリティー・コンサート当日を迎えました。鈴鹿が最後まで音痴を克服出来なかったことを知った荒巻は、急きょ春子に「影武者」を依頼。荒巻に呼び出された春子はコンサート当日に慌てて北三陸に向かいます。
春子が海女カフェに到着したその時、舞台の上に立つ鈴鹿ひろ美は歌い始めようとしていました。間一髪で春子がマイクを握ったものの、春子のマイクから電池が抜けてしまいます。その時、奇跡が起こりました。鈴鹿ひろ美が完璧な音程で歌声を披露したのです。
舞台の袖に現れ、涙を流しながら鈴鹿ひろ美が歌う姿を見守っていた若き日の春子の幻は、それを境に姿を消しました。鈴鹿ひろ美の美声に観客たちが聞き惚れ、荒巻は号泣。見事に『潮騒のメモリー』を歌い終えた鈴鹿は、笑顔で春子と見つめ合うのでした。
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『あまちゃん』第26週 第153話
「おらたち、熱いよね!」感想
アイドルになる夢が破れ失った人生を別の形で取り返すことが出来た春子さんは、それまでの過去のすべてと鈴鹿ひろ美を受け入れることが出来た。しかし、鈴鹿ひろ美が自分の声で歌えない限り春子さんはいつまで経っても影武者のままでした。
鈴鹿ひろ美の影武者のまま天野春子になり切れずにいた春子さんの象徴が、今回登場した若き日の春子さんの幻だったのでしょうか。
今回、ついに鈴鹿ひろ美は自分の声で完璧な歌声を披露出来ました。そしてようやく影武者の呪縛から解き放たれ、他の誰でもない天野春子になれた若き日の春子さん。その春子さんが舞台の袖から鈴鹿ひろ美の歌声を祝福する時の涙が清らかで美しい。
そして過去がすべて洗い流され、心の空に雲一つない春子さんと鈴鹿ひろ美の笑顔。これまでの苦悩の日々が浄化され、号泣する太巻さんに泣かされました。
これまで常に音声が消されていた鈴鹿ひろ美の歌声がついに披露され、往年の大人気アイドル、小泉今日子と薬師丸ひろ子の二人の歌声で一つの曲『潮騒のメモリー』に酔いしれる。『あまちゃん』は贅沢この上ない朝ドラだと思ったことでした。
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考えて見れば不思議な物語だ。
北三陸など、縁もゆかりも無かった鈴鹿ひろ美が、アキと出会ったことで、
春子にも会い、夏ばっぱや種市、安部ちゃんに駅長さんと、知人がいっぱい
増えたことで、安心して前乗りできた。で、春子の隠し部屋に住むことで、
若春子の心とつながったのかも。
「ヒカルの碁」のsaiのように、影武者といることで、その心、思いと同化して、
最後に若春子の怨念が乗り移ったのかも。あの瞬間に。だからsaiのように
消えてしまったのかも。だから音痴を偽装していたのではないと思う。
自分の声で思いを伝えたい、という意志を若春子の生き霊が受け入れたのかも。
やばいな、まじで感動してるよ。太巻じゃないけれど。
若春子、第101回の鈴鹿御前との追いかけあいで出番終了、花束もらった
はずなのに、ここまで引っ張られた。成仏させたかったのか、いや、
生きてますけれど。
ところで、アキちゃんの後輩達、無事だったんだろうか。確認できなかったけれど。
被災した岩手で薬師丸ひろ子さんが歌いあげる「潮騒のメモリー」
7年後「エール」にて空襲で焦土と化した豊橋で「うるわしの白百合」をアカペラで3分間独唱する名シーンはここから始まっていたんですよね
最初の放送の時から、気になっていたのですが、
「三代前からマーメイド」は、
「三代続いたマーメイド」がいいのでは?
ひょっとして、
夏ばっぱは、「二代前からマーメイド」では?
「代」の意味が違うのかな?