まれ 104話 希が大悟に別れを告げる

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年7月28日(火)放送
第18週 第104話「親心ロールケーキ」

『まれ』第18週 第104話「親心ロールケーキ」あらすじ

大悟からクビを宣告されてしまいショックを受けていた希でしたが、常連客から思いがけないことを知らされました。希のオリジナルケーキ「レ・キャトル・サン・クー」が発売された頃、大悟はこのケーキが売れるよう応援していたのです。

そんな中、希の送別会が開かれました。輪子や珍が旅立つ希にはなむけの言葉を送り、美南と弥生は涙ながらに希との別れを惜しみます。送別会には陶子もやって来ました。陶子は希がパティシエを辞めないよう念を押すのでした。

送別会に顔を出さなかった大悟に別れを告げるため、希は渾身の一作「横浜ロールケーキ」をもう一度つくりました。そしてその夜、希はケーキを携え「マ・シェリ・シュ・シュ」にいる大悟のもとへ駆けつけると、もう一度パティシエになることを誓いました。

大悟はついに希の「横浜ロールケーキ」の出来栄えを認めました。そして大悟愛用のケーキナイフを希に譲り、このナイフで世界一のケーキをつくれと希に言葉を贈るのでした。かくして、希は家族の待つ能登に旅立って行くのでした。

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『まれ』第18週 第104話「親心ロールケーキ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

「卒業」の課題として大悟から課されたロールケーキを何遍提出してもどうしてもその出来映えを認めようとしない大悟は、ついに希を解雇。しかし、この嫌がらせともとれる一連の大悟の行動の裏にある大悟の本心が今回明かされます。

大悟は希を失いたくなかった。希を手放すことが悲しくてやりきれなかった。そんな大悟の悲痛な気持ちの表現が一連の「嫌がらせ」に見えた行動だったのです。

また、希の修行時代、大悟が希の知らないところで希を応援していた事実が初めて大輔の口から明かされるなど、大悟の意外な一面、知られざる深い愛情が披露される今回は号泣回になりそうです。

希と大悟の別れは一週かけてじっくり描かれるものと思っていましたが、意外なまでにあっさりと終わってしまいます。希が修行を申し出てから入店を許されるまでに三週もかかったのと比べてあまりに短い気がしてなりません。恩師との別れをもう少し長く見せてほしかった。そんな気がします。

大悟シェフには結末までにせめてあと一度でも出番をつくってほしいものです。さようなら大悟シェフ。

『まれ』第18週 第104話「親心ロールケーキ」
 朝ドラ観賞後の感想

希ちゃんのパティシエとしての成長を真剣に願っていた大悟シェフ

希ちゃんのケーキ「レ・キャトル・サン・クー」の売り上げが大悟シェフのそれを超えたのには、その陰に大悟シェフ自身の尽力があったとは。

「下克上」の週の売り上げ逆転事件、実は大悟シェフはすべてを知っていて陰で喜んでいたのかも知れません。(それとも幸枝大シェフの来店で喜ぶ余裕がなかった?)

それはともかく、今回の「レ・キャトル・サン・クー」のアウトレットの値札を正規の値札に差し替える大悟シェフの嬉しそうな表情には泣かされました。

常連客のおばちゃんらが語る、大悟シェフが希ちゃんをどれほど懸命に育てていたかという話も心に沁みます。

希ちゃんが横浜を去る段になって、大悟シェフの素敵な一面を次々に披露するなんて、良い意味で意地の悪い脚本だと思います。

陶子さんの再登場

希ちゃんの退店を聞きつけ駆けつけて来た陶子さんの再登場には感激しました。そして陶子さんの存在感には改めて圧倒されました。

陶子さんが一人いるだけで「マ・シェリ・シュ・シュ」スタッフ間に心地よい緊張感が出てくるから不思議です。相変わらずの陶子さんの浅井くんのあしらい方も笑えます。

ところで浅井くんにヒジ鉄を食らわした陶子さんの姿に、思わず「懐かしい!」と叫んだ珍さんのこのセリフってアドリブでしょうか。

ついでながら陶子さん再登場場面での弥生ちゃんの号泣。とても演技には見えない!うかつにももらい泣きしました。

横浜編の中で登場する最後の「マ・シェリ・シュ・シュ」

横浜編の中での最後の登場場面となった「マ・シェリ・シュ・シュ」は、初めて心を通い合わせる大悟シェフとゴン太くんの親子の情景。

希ちゃんが去ったことで「マ・シェリ・シュ・シュ」が失ったものよりも、希ちゃんが池畑家に残していった価値を印象づける美しいカットでした。

この親子の場面で、後味が悪くなりかねなかった希ちゃんの退店騒動が実にキレイに回収されました。

大悟シェフと希ちゃんの師弟の別れの場面

大悟シェフと希ちゃんの師弟の別れの場面の美しさと笑いのバランス感覚が絶妙でした。

テーブルの下に丸くなって隠れる大悟シェフの姿。刃物を希ちゃんに突きつける大悟シェフのまさかの行動。

これら一連の笑いが、一歩間違えるとありきたりになりがちな涙の別れの場面の隠し味となって味わい深い仕上がりにしてくれました。

というわけで、愛すべき師弟の物語はこれで終わりです。

この先、希ちゃんのつくった世界一のケーキを大悟シェフが食べに行く日が結末までには描かれ、この師弟がもう一度顔を揃える場面を期待せずにはいられません。

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16 Responses to “まれ 104話 希が大悟に別れを告げる”

  1. うっちー より:

    はじめまして。
    実は生活の時間的に『まれ』をほとんど見ることが出来ないのでが、このブログをコメント欄を含めて読んでいると何だか実際に見ているような気になります。そして、たまに見ることが出来た時にも違和感がなくすんなりと気持ちが入っていきます。ありがとうございます☆
    お別れ会?の時に流れていたオープニング曲の英語バージョン、いいなぁと思いました。たまに使われているのでしょうか。そういえば民放の番組でも『まれ』のオープニング曲の歌なしバージョンが使われていました。心地のよい曲なので嬉しいですね。
    長々と失礼しました。これからもブログ&コメント欄を楽しみにしています(^-^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      当ブログがお役に立つことが出来て幸いです。

      主題歌の英語バージョンは前半の頃はよく聞きましたが、お別れ会の時は久しぶりだったような気がします。主題歌の歌詞を英訳する試みは種々意見はあるようですが、僕は新鮮でとても気に入っています。

      主題歌が民法ですでに使われているというのは初めて知りました。視聴率の面で苦戦しているとはいえさすが朝ドラですね。

      『まれ』も残すところ2ヶ月となりましたが、今後とも当ブログもよろしくお願いいたします。

      • うっちー より:

        民放で流れていたのはオルゴールっぽい感じだったかと思います。本当にうっすらとかかっていて「ん?もしやこれは…」と耳を澄まして聞いた感じです。所さんの日本をとりあげる番組だったでしょうか。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          詳細をありがとうございました。
          これから民放で採り上げられる機会がさらに増えるかも知れないですね。

  2. さーや より:

    大悟シェフのかくれんぼ、見た瞬間「もうー、また子供みたいなことしてる」と思うのと同時に大悟シェフの悲しい気持ちが伝わって号泣でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > また子供みたいなことしてる

      この場面で、親に叱られてテーブルの下でいじけてる子供を想像してしまいました。

  3. tomo より:

    大悟さんは言葉に出さないけれど、どれだけ希ちゃんを大事に思い、期待していたか、本当に胸が熱くなりました。当然ですが、家族のことも深く愛していることも。輪子さんはわかっていたのでしょうね。そして大輔にも伝わったのですね。横浜編のラストは、とても切なくそして温かい気持ちになりました。

    ところで私の誕生日は8月10日です。希と徹さんと同じ。そして意味を持つであろうこの日が一緒に誕生日だなんて、この先このドラマが終わっても、誕生日が来るたびにきっと思い出されますね。ちょっぴり幸せな気持ちになりました。

    明日からの能登編。圭太との新婚生活がどう繰り広げられていくのか、楽しみですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      誕生日が一緒ですか!
      劇中では、今後「8月10日」という日の価値がますます高くなるので、今後も忘れられない特別な一作になりそうですね。

  4. キヨコ より:

    「シェフ! シェフ!」と大悟さんを捜すまれちゃんに胸が締め付けられた~!

    かと思ったら、シェフがかくれんぼ!

    そして「不味い・・・」と言いつつ、愛用のナイフを(あんなキラリと光らせて先を向けるか!?)手渡し、新たな未来へ送り出す大悟さん

    もう、今日は泣いて笑っちゃいました!

    追伸・・・「不味い」 このセリフにマッサンを思い出したのは私だけではないはず

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > シェフがかくれんぼ!

      「かくれんぼ」という言葉の選び方。シェフの可愛らしさを見事にとらえていてとってもいいですね。「かくれんぼ」含めて笑い涙をよくぞここまで詰め込んだと驚きの104話でした。

      > 「不味い」 このセリフにマッサンを思い出したのは私だけではないはず

      僕も早苗お母ちゃんを思い出してました。

  5. 浜のおばば より:

    おはようございます。

    昨日と今日で横浜編がどの様にまとめられるかとちょっと不安でしたが、思っていたよりもスッキリとまとめられた様に感じられました。
    終わり間際の大吾さん、大輔くんの二人に心なごみました。

    横浜のメンバーにはまた再出演お願いしたいものです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      池畑家がお互いに心を通わせることが出来るようになるという希ちゃんの素敵な置き土産。このことが横浜編を後味良く終わらせてくれました。脚本家の先生の腕前はさすがです。

      > 横浜のメンバーにはまた再出演お願いしたいものです。

      希ちゃんとの再会場面を最低でも一回はつくってもらいたいものですね。

  6. かおりんご より:

    おはようございます。
    陶子さん登場には嬉しいと共にびっくりしましたが、
    浅井に対する陶子さんの接し方が相変わらずで笑えました(^_^)

    大悟さんと大輔くんの二人きりのシーンは、なんだか暖かいものを感じましたね。

    明日から能登編がまた始まると思いますが、どうなっていくのか楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      希ちゃんがスーシェフになって以来、浅井くんの態度が妙に大きいのが気になっていましたが、さすがに陶子さんの前に出ると途端に縮こまるところが笑えました。陶子さんの貫禄はさすがです。

  7. koji より:

    大悟シェフの「俺が食いに行ってやる」は感動的でしたね。

    陶子さんの登場は意外でしたが嬉しかったです(笑)。

    いよいよ次回から能登編第二部。楽しみです!。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      陶子さんの登場は感激しました。
      いつ見ても素敵です。

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