まれ 第18週 親心ロールケーキ

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年7月27日 〜 8月1日放送
第18週「親心ロールケーキ」

『まれ』第18週「親心ロールケーキ」あらすじ

横浜に戻った希は大悟に店を辞めて能登に戻らせてほしいと告げました。しかし、大悟は希の願いを聞き入れようとはしませんでした。食い下がる希に大悟は条件を出します。自分を満足させるロールケーキをつくることが出来れば考えてもよいと。

その日から希のロールケーキづくりがはじまりました。しかし希のロールケーキは大悟から認められないまま、希はクビを切られてしまいます。実は大悟は希を手放したくなかったのです。悲しさに耐えられない大悟に別れを告げ、希は横浜の地を旅立ちます。

希が能登に戻ると弥太郎は引退を表明しました。しかし圭太が塗師屋を継ぐことに職人たちが一斉に反発しはじめます。その騒動を聞きつけた圭太の父・博之が思いがけない行動に出ました。博之は自分が塗師屋を継ぐと宣言し、塗師屋として居座り始めたのです。

塗師屋を継ぐと周囲を驚かせた博之ですが、実はその行動は圭太を守るための芝居でした。しかし博之の本心を知らない圭太は怒りに任せて陶胎漆器のプロジェクトを再開。ついに圭太は陶胎漆器に反対していた職人たちの心を動かすのでした。

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『まれ』第18週「親心ロールケーキ」各回あらすじとレビュー

第103話 7月27日(月) 希の卒業制作認めぬ大悟
第104話 7月28日(火) 希が大悟に別れを告げる
第105話 7月29日(水) 希の帰還/弥太郎の引退
第106話 7月30日(木) 義母直美が希に女将修行
第107話 7月31日(金) 博之が五代目継承を宣言
第108話 8月1日(土) 陶胎漆器実現に動く圭太

『まれ』第18週「親心ロールケーキ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

大悟と希の師弟の別れの日を迎えます。入店が許されるまで希を邪見に扱っていた大悟が、今度は希との別れを惜しむ。しかし大悟はそんな気持ちを顔に出すようなキャラではありません。大悟の気持ちを代弁するのは大輔です。第三者に本心を語らせることで大悟の傷心がヒリヒリと伝わってきます。

そして、かつて希が横浜に行って早々「マ・シェリ・シュ・シュ」の資金繰り難による閉店騒ぎに巻き込まれたのと対をなすかのように、今度は「紺谷弥太郎」の襲名をめぐって能登に帰還早々、希はトラブルに巻き込まれます。

能登でのトラブルとは、弥太郎の引退表明と「紺谷弥太郎」の名を圭太に継がせることに関係者が反発。ここまではある程度、自分のような素人にも想定内の展開ですが、その騒動に圭太の父にして希の義父となった元天敵上司・博之が乱入。この乱入は想定外でした。

圭太の襲名に異を唱える職人たちの騒動に乗じて、博之がまさかの「紺谷弥太郎」のポジション奪取。しかも「紺谷弥太郎」の五代目として名乗りを上げたその狙いは、近い将来に出馬予定の市長選での知名度向上をにらんだものだった!

しかし久しぶりに登場の裏市長・キミ子が得意の諜報活動により博之の本心を察知。博之の行動の真の目的は息子の圭太を守るため。泣かせる展開です。

あれほどまで圭太が漆職人の道を歩むことに猛反対していた博之。その博之が息子を守るため、当の息子からの誤解も恐れずあえて悪役を買って出るほどの心変わりを果たした理由は何か。一体、博之に何があったのか。真相を知る日が楽しみです。

追記:今週から博之の妻にして圭太の母・直美が初登場します。市役所時代の博之、横浜時代の陶子に続くヒロインの天敵役三代目として希をしごきまくるようです。おとろしい・・・

『まれ』第18週「親心ロールケーキ」
 一週間のエピソード観賞後の感想

今週から『まれ』能登編第二部のスタートです。

能登編第一部から横浜編への移行は、特段の人間関係のしがらみもなく夢に向かって突き進むヒロインのシンプルな行動が描かれました。市役所に辞表を突きつける場面も、コミカルで明るい演出だったことが印象に強く残っています。

しかし横浜編から能登編第二部への移行時、希ちゃんは既婚である上に勤めていた洋菓子店での責任あるポジションにあり、上司の大悟シェフからの期待も大きい。ヒロインの転身には決して小さくない苦痛が伴ったのが、前回の転身時と大きく異なるところです。

そんな切なく辛い別れを経てはじまった能登編第二部の初週となる第18週は、これまでの『まれ』と異なり、大人のドラマとして物語が展開してゆく予感に満ち溢れたすぐれた出来栄えだったと思います。

特に、希ちゃんの義父に当たる博之さんの描写は斬新且つ秀逸でした。

朝ドラ歴の極めて浅い僕のような者が言うのも僭越ですが、『あまちゃん』以来繰り返し描かれてきた親子の確執に新しいパターンを提供し、今のところそれがとても上手に機能していると思います。「今のところ」と条件付にしたのは、描かれた確執が未回収だからです。

『あまちゃん』以来の親子の確執といえば、

  • 『あまちゃん』
    春子さんが「家出」した際の夏ばっぱとのすれ違いをめぐる確執

  • 『ごちそうさん』
    自らの職責上の苦悩を息子に告げられなかった正蔵さんの苦悩と、父を誤解したままだった悠太郎の確執。

  • 『花子とアン』
    息子への愛情を上手に伝えられなかった吉平お父やんと、父から疎外されていたと誤解していた吉太郎くんの確執

  • 『マッサン』
    最愛の妻との約束を果たすため病床の妻を見舞わなかった鴨居の大将の真実と、その真実を知らされず父を誤解していた英一郎くんとの確執
以上の四作に共通しているのは、不器用故に自分の気持ちや真実を子供に告げられずにいた親と、その親への誤解がもとで子供との間に確執が生じるという展開。

そんな中、『まれ』の博之さん・圭太くんの父子間の確執がとても斬新だと思うのは以下の五点によります。

  1. 親子の確執は父親が意図的に生じさせたものであること
  2. 父親に不器用さはなく極めて巧妙に確執を演出していること
  3. 確執が意図してつくられたもの故、その確執を解く努力を一切しないこと
  4. 父親が本心では息子を溺愛していること
  5. ヒロインが確執の本質を深く理解し、確執の解決を図らず放置していること
これだけ斬新さに満ち溢れた新型確執。その回収の仕方も斬新であっと驚くようなものであることを切に願っています。

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2 Responses to “まれ 第18週 親心ロールケーキ”

  1. さや より:

    ロールケーキ、2回目の登場(^_^;) やはり希の原点は高校時代、大悟シェフに出会ったあのロールケーキなんでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      希ちゃんの原点にして、大悟シェフ・希ちゃんの師弟関係の原点ですからね。
      マシェリシュシュ卒業課題をロールケーキにした理由を大悟シェフがどう説明するのか、とても気になるところです。

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