まれ 109話 元治が塩づくり引退宣言

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年8月3日(月)放送
第19週 第109話「潮時じゃがいもガレット」

『まれ』第19週 第109話「潮時じゃがいもガレット」あらすじ

塗師屋「紺谷弥太郎」の五代目は、輪島中の塗師屋たちの支持を受けて圭太が継ぐことが正式に決まりました。圭太は輪島塗職人の修行と合わせ、江戸時代から代々伝わる顧客名簿を頭に叩き込むなど親方になるための修行の日々がはじまります。

一方の希も、親方になる圭太と塗師屋をしっかりと支えられる女将になるため、圭太の母・直美による訓練が続行。しかし希は諦めてはいませんでした。いつか再びパティシエの道に戻って洋菓子づくりをはじめることを。

そんなある日、元治は弥太郎を呼び出しました。隠居して悠々自適だと強がっていた弥太郎でしたが、思いつめた様子の元治を見て弥太郎は元治の胸中を察しました。そして、弥太郎は本心を元治に語りはじめます。

自分から引退を決めるのは辛いことだ。しかし、いつまでも輪島塗にしがみついているわけにもゆかない。その弥太郎の本心を聞いた元治は、ほどなくして意外な宣言をし皆を驚かせました。塩づくりを今年限りで引退すると元治は言うのです。

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『まれ』第19週 第109話「潮時じゃがいもガレット」
 事前発表あらすじのレビューと解説

塗師屋「紺谷弥太郎」五代目の襲名騒動も無事に終わり、めでたく圭太が弥太郎の後を継ぐことが決定。そして次なる課題は元治の塩田の承継問題です。この問題も避けては通れないだろうとは思っていましたが早くも登場です。

元治と弥太郎は犬猿の仲のようでいて実はお互いがいなくなると寂しくなる存在。ちょうど『梅ちゃん先生』のヒロインの父・建造と、ヒロインの夫の父・幸吉のような関係でしょうか。この二人も絶えず喧嘩を繰り返していたものの、建造転居の寂しさに幸吉は絶えられない。実に愛らしい犬猿でした。

そんな仲が悪いように見えてお互いになくてはならない元治と弥太郎。弥太郎の引退が元治の背中を押したのでしょうか。元治が塩づくり職人の引退を表明。そんな大切な宣言を、真っ先に弥太郎に報告するところに、この二人の男の太い絆が見え隠れしているようです。

そして、元治の塩づくり職人の引退と塩田の閉鎖とあることへの転用を表明したことから今週の騒動が勃発します。元治の引退宣言にはまさかの人物が反応。今週も意外過ぎる展開続きの『まれ』第19週のスタートです。

『まれ』第19週 第109話「潮時じゃがいもガレット」
 朝ドラ観賞後の感想

塗師屋「紺谷弥太郎」五代目襲名を素直に祝福する博之さん

博之さんが塗師屋「紺谷弥太郎」五代目襲名に名乗りを上げたのも、そもそもが最愛の息子を守るための行動でした。だから、圭太くんが五代目を継ぐことに異を唱えないことは不思議ではありません。

しかし、前週さんざんやったような圭太くんへの挑発を控える博之さん。輪島中の塗師屋さんやら職人さんたちから圭太くんが認められたことが余程嬉しかったのでしょう。喜びを隠すのに必死で息子への挑発を忘れた?

前週とは打って変わっておとなしすぎる博之さんの様子を見て、ふとそんなことを思いました。一方、直美さんが急にお茶目で可愛らしくみえてきたのが不思議です。

徹さんが久しぶりに「謝謝パンダ」の赤いTシャツ

外浦村の仲良しおじさんたちに愚痴をこぼす徹さんが切ない。しかし、桶作家の中庭でニワトリとたわむれていた頃と比べて、お友達と話しが出来るくらいまでは元気を取り戻したということなのでしょうか。

期間限定離婚前、徹さんが夢追い人だった頃によく着ていた「謝謝パンダ」の赤いTシャツを今回も徹さんは着用していましたが、この小道具の使い方は夢追い人復活のフラグでしょうか。そうであってほしいです。

言葉を口にしない元治さんの表情ですべてを読み取ってしまう弥太郎さん

やっぱりこの二人は深いところで通じ合っていた。そう思わずにはいられない、元治さんと弥太郎さんの老犬猿コンビ。

元治さんの表情だけですべてを読み取る弥太郎さん。弥太郎さんならすべてを察するだろうと確信している元治さん。そして誰にも語らなかった隠居の本心を、元治さんにだけは打ち明ける弥太郎さん。お二人の息の合い方を朝から堪能出来ました。

欲を言えば老犬猿の二人が会う場所がもう少し落ち着いた店だと良かったなという気がしないでもないですが、そういった店は元治さんには似合わないのかも知れません。(弥太郎さんはピタッとハマりそうですが)

一方、口には出さないまでも弥太郎さんと同じように元治さんの胸中を察していそうな文さんの表情もまた味わい深い。朝から贅沢すぎる名優たちの競演でした。

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コメント

  1. スピカ より:

    元治さんと弥太郎さんが酒を飲む店にしては
    チョイスが軽い!!
    でもふたりの会話を聞いてうなずくマスターの表情が
    今後のストーリーには必要だったのでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      僕も、元治さんと弥太郎さんが飲む場面は、弥太郎さん馴染みのスナックあたりにして欲しかったなというのが正直なところです。
      でも、「まいもん」の店主も商売の撤退を言い出すらしいので、あの場所で「引退」の会話をさせたかったのかも知れません。

  2. たろー より:

    このドラマは、伝統産業をいかに次の世代に継承していくかということも、テーマの一つになっていると思います。

    2011年の6月に「能登の里山・里海」が日本で初めて「世界農業遺産」に認定されました(先進国でも初めて)。
    その中でも珠洲の揚げ浜式塩田が、世界農業遺産の選定に有力な影響を与えたそうです。

    当時、テレビのニュースなどでも比較的大きく取り扱われ、
    元冶さんのモデルである角花豊さんもインタビューで、
    「伝統の塩作りの製法をずっと先の代まで継承して行きたい」と答えておられました。

    個人的には、この世界農業遺産の認定の出来事をドラマの中で描いて欲しいなと思っています。
    元冶さん(一徹?)のガチガチに緊張しながらテレビのインタビューに答える様子を見てみたいものです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      2011年は劇中でも描かれることになるかと思います。これまで地震などはスルーしてきた『まれ』ですが、「世界農業遺産」の朗報は是非とも取り上げてほしいところですね。

      > 元冶さん(一徹?)のガチガチに緊張しながらテレビの
      > インタビューに答える様子を見てみたいものです。

      この場面が実現すると桶作家のテレビ取材は二度目ですね。
      案外、場慣れているかも知れません(笑)

  3. かおりんご より:

    今日は、本当に、ベテラン名優さん達が良かったですね!

    元治さんと弥太郎さんのシーンは「渋いな~」と思いながら見てました。
    文さんも素敵だったし、あんな夫婦になりたいなと思いました(^_^)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      能登は名優さん揃いで楽しみが尽きないですね。
      本当に贅沢なキャスティングだと思います。