まれ 110話 塩田小屋でケーキ屋開け

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年8月4日(火)放送
第19週 第110話「潮時じゃがいもガレット」

『まれ』第19週 第110話「潮時じゃがいもガレット」あらすじ

元治が今年いっぱいで塩づくりを引退すると宣言しました。しかし、元治が引退する理由が理解出来ない面々は、元治にその理由を尋ねました。元治は答えます。去年の塩と比べて今年の塩は味が落ちはじめていると。

希はその鋭敏な味覚で元治の今年の塩と昨年の塩を食べ比べてみました。しかし、希にも二つの塩の味の差は見出せません。長年、元治と連れ添った文にも、塩の味が落ちているかどうか全く判断がつきませんでした。

一方、相変わらず無気力な徹は元治の気落ちが理解出来ません。そんな徹に一徹が怒りを爆発させました。一徹は父の成功を心から喜んでいました。だからこそ、事業が頓挫した後、いつまでも無気力な暮らしを続ける徹に深く落胆していたのです。

ある日、元治は希に告げました。今が自分の職人としての潮時であること。潮時とは終わりを意味することではないこと。そして、美味いと思われている時に身を引き、腕が落ちたことを気づかれないようにすることも職人の仕事なのだと、元治は希に語るのでした。

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『まれ』第19週 第110話「潮時じゃがいもガレット」
 事前発表あらすじのレビューと解説

元治が塩づくり職人の引退を表明。そして引退後は誰も使わなくなる塩田に建っている小屋で洋菓子店を開いたらどうかと、元治は希にまさかの提案をします。

小屋を洋菓子店に転用という発想にはモデルがあります。いつだったか、希が横浜から能登に帰郷した際、藍子が希に「珠洲(すず)のコーヒー」を淹れる場面があったのを覚えておいででしょうか。

「珠洲(すず)のコーヒー」は、もともと東京・世田谷でパティシエをしていた女性が、同じく東京・世田谷で珈琲焙煎修行をした後、故郷の能登にUターン。祖父が漁師を引退したのを機に、海辺に建つ祖父の漁師小屋を改装して開いた珈琲焙煎店で取り扱っているコーヒーが、藍子が淹れた「珠洲(すず)のコーヒー」です。

元治が言い出したアイディアはこの実話が元になったものと思われますが、果たしてこの元治の提案は実現するのでしょうか。

ちなみに飯田湾の風光明媚な景観を望む海辺に立地する「珠洲(すず)のコーヒー」こと『二三味珈琲カフェ』は、映画のロケ地にもなっている人気スポットです。

『まれ』第19週 第110話「潮時じゃがいもガレット」
 朝ドラ観賞後の感想

賑やかな場面が多い『まれ』としては、珍しく静かな回でした。でも、その静けさは、嵐の前の静けさなのかも知れません。静かな場面のそこかしこにこの先の展開のフラグが仕込まれていました。

ジャガイモを食べまくるみのりちゃん

ジャガイモは今週のサブタイトルにもなっていますが、みのりちゃんがジャガイモを食べまくる理由は土曜日の回あたりで明らかになるかと思います。

また、今回のみのりちゃんのジャガイモ食べまくりは、みのりちゃん自身の今後の展開のフラグになっているのと同時に希ちゃんの今後の展開のフラグ機能も持っています。

本欄では、ここまでにしておきます。

釜焚き小屋の「ケーキ屋」提案と「まいもん」食堂

塩田を引退した元治さんが、釜焚き小屋で「ケーキ屋」を営なめと希ちゃんに言う場面も希ちゃんの今後のフラグかも知れません。

この釜焚き小屋の「ケーキ屋」と合わせて、前回今回と連続出演の、かつての希ちゃんと仲間たちの溜まり場「まいもん」食堂とその店主。

そして「まいもん」店主の暇を持て余している様子。これらもすべてフラグなのでしょう。フラグに見せないさりげない描き方がみごとでした。

元治さんの引退に誰にも増して関心を示す一徹くん

元治さんの気落ちに理解を示そうとしない徹さんに怒りを爆発させる一徹くん。

みのりちゃんの言う通り、いつまでも無気力なままの徹さんに落胆したということもあるのでしょう。

それに加えて、元治さんの気落ちが心配なのでしょう。幼い頃から元治さんの働く後ろ姿を見続けてきた一徹くんにとってみれば、父親の徹さんよりも元治さんの働く姿のほうが目に馴染んでいるはずです。

いつもクールな一徹くんが、やたらと熱くなるのが気になります。

畳の目を数える徹さん

畳の目を朝から晩まで数えつづける徹さん。落ちるところまで落ちた姿を表現しているのでしょうか。

落ちるところまで落ちたということは、後は上るだけ。

しかし、徹さんが上がったその先にまたしても困難が待ち受けています。徹さんの畳の目を数える情けない場面も、懐かしい思い出の一コマになるのかも知れません。

そういう意味では「畳」も一種のフラグなのでしょうか。

【追記】元治さんの「潮時」を察した弥太郎さんの寂しそうな表情が忘れられません。若い頃からずっと一緒だった犬猿の仲間の「潮時」は、弥太郎さんにとって他人事ではなかったのでしょう。

また、元治さんの「潮時」を静かに受け入れる弥太郎さんが優しい。他の面々が、元治さんの引退を思いとどまらせようとする中、一人、元治さんの引退に理解を示す弥太郎さんのいつになく穏和な表情に、元治さんと弥太郎さんの間の太い絆が見えたようが気がします。

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コメント

  1. スピカ より:

    漆職人の井田さんって結婚されていましたっけ?
    以前、「塗師屋の女将の役目には、職人の嫁の世話もあって、自分も紹介して欲しい」言っていたような…。
    でも今回みのりちゃんとはお弁当を食べているシーンで、井田さんの食べているお弁当が豪華すぎました!!
    実は結婚されていたのか!?
    はたまたお料理上手キャラなのか!?

    あと素麺を茹でる文さん束ねている帯の切れ端が鍋に入ってしっまって
    そこをしれっと箸でつまんでいましたが、カメラを止めないためのテクニックなのか?と思ってしまいました。

    以上、本日の気になったところでした(  ̄▽ ̄)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 井田さんの食べているお弁当が豪華すぎました!!

      すごいところをご覧になってますね。全く気が付きませんでした。
      今のところ井田さんの結婚情報は出ていないはずです。

      > あと素麺を茹でる文さん束ねている帯の切れ端が鍋に入ってしっまって

      帯を落として一呼吸おいてから文さんが「あっ!」と反応したので
      帯は偶然に鍋に落ち、箸でつまみあげたのはアドリブかもしれません。

  2. 浜のおばば より:

    こんにちは。

    再び能登編に入り能登の主だった方々が観れるのは嬉しい限りです。
    弥太郎さん、元治さん、文さんと出てみえると雰囲気が違いますね。
    何気ない一言も重みを感じます。

    今日の塗師屋での昼食風景、みのりちゃんにふられた井田さんに
    ちょっこり笑えました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      能登編は名優揃いの上に、希ちゃんたちも大人になったので、大人のドラマとして楽しめるようになりましたね。