まれ 119話 徹が脅迫メール犯と会う

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年8月14日(金)放送
第20週 第119話「男たちのウィークエンド」

『まれ』第20週 第119話「男たちのウィークエンド」あらすじ

高志がついにメジャーデビューを果たし、テレビ番組への初出演が決まりました。高志の晴れ姿を見ようと希や仲間たち、外浦村の面々、そして帰郷した一子らは桶作家に集まり、一同は大いに盛り上がります。

その一方で徹は、大量の脅迫メールを自分に送りつけてきた何者かと連絡がとれ、直接会うことになりました。待ち合わせ場所で徹の前に姿を現したのは、一徹が予想していた通り徹が清算した会社に在籍していた元従業員の山口でした。

家族と幸福そうに暮らす徹の姿を見て、山口は徹と徹の家族への報復を決意していました。徹は土下座して懇願します。家族にだけは手を出さないでほしいと。桶作家に戻った徹は、集まった面々の幸福に満ち溢れた表情を確かめると一人静かに家を出て行きました。

明くる日。徹は家族に宛てた手紙を残し姿を消しました。手紙には記されていました。自分はこれから一人になること。多くの人の家庭を壊していた事実に気づけなかったことを。藍子が町中を探し回るものの、徹の姿はどこにも見当たりません。

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『まれ』第20週 第119話「男たちのウィークエンド」
 事前発表あらすじのレビューと解説

今回、能登イタズラ事件と徹への脅迫メールの犯人が特定されます。やはり、徹が倒産させた会社の元従業員でした。

徹の会社の倒産後、失業し路頭に迷ったその元従業員はそれがもとで家族との間にトラブルが発生したのでしょう。妻子に逃げられてしまったようです。そしてそのことで徹に恨みを抱いていたのでした。

元従業員は、徹を許そうとはしません。そして自分が家族を失ったように、徹も、徹の家族も不幸にすると暗い情念を抱えていたのです。倒産後、一人くらいこんな人物が登場してもおかしくない。否、登場させなければ不自然だとすら考えていましたが、やっぱり出て来てしまいました。

元従業員の不幸を知り、従業員とその家族を路頭に迷わせた挙句の果てに家庭を崩壊させてしまった責任を徹は痛感。そしてあることを決断します。いよいよ切なく悲しい別れのはじまりです。

『まれ』第20週 第119話「男たちのウィークエンド」
 朝ドラ観賞後の感想

希ちゃんが大悟シェフのもとを去る時以上に辛く切ない回でした。

かつての従業員の家庭を壊したことを知り打ちのめされる中、幸福な家族の形を問われる徹さんの皮肉。笑って答える徹さんでしたが、実は眼はまったく笑っていない。恐ろしいほどの大泉さんの名演。この時の表情は忘れられそうにありません。

高志くんのテレビデビューを上手に使って、徹さんの窮地を強調する演出も残酷過ぎます。面々が高志くんの晴れ姿に盛り上がるほどに徹さんの苦悩があぶり出される明と暗を対比させた描き方。そのギャップが直視出来ないレベルです。

そんな中、終始父親を案じていた一徹くんの意外な行動が救いでした。高志くんのテレビデビューで面々が盛り上がるのに背を向け、父を思う一徹くん。口では毒舌吐きまくりの一徹くんですが父親思いの意外な一面に泣かされました。

また、かつての従業員たちの幸福を壊した責任を取りつつ、自分の家族をも守るために自ら姿を消すことで「家族を失う」選択をした徹さんの背中に一徹くんは何を見たのか。これまで元治さんの背中を「仮の父」にしていた一徹くんが、真の父の背中を見出してくれていると今後の救いになるのですが。

また、いつになく真剣に父親に向き合う一徹くんが妙に父親と似て見えたのが不思議です。気のせいでしょうか。

嵐が去り翌朝。蝉時雨の中、徹さんの姿を探しに村中を駆け回る藍子さん。それにかぶさる徹さんの手紙。『まれ』には異例な静かな静かな演出が強く印象に残る徹さん失踪場面でありました。

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10 Responses to “まれ 119話 徹が脅迫メール犯と会う”

  1. tomo より:

    本当に切ないですね。
    家族の幸せいっぱいの笑顔。
    その笑顔を守りたいと願う徹さん。
    家族の幸せの形を聞かれて、困惑の中につらい決断をした徹さんが耐えられなくなって涙が溢れた場面。つらすぎます。
    でも一徹の行動が徹さんにとってもただひとつ救われました。
    たくましくなった一徹はきっと家族を支えてくれる、そう思えたのかもしれませんね。
    このところ幸せオーラいっぱいの希家族だからこそ、この徹さんの失踪が重いのですね。
    自己破産は自分のみならず、周りのたくさんの人を巻き込む恐ろしいことだと初めて知りました。
    元社員の山口さんの行動、もちろん肯定できませんが、気持ちは理解できます。前回徹さんがハイテンションで、立ち直って幸せそうに暮らしているところ…。やっぱり山口さんには受け入れられないですよね。徹さんも被害者だから、と思ってたら何だこの立ち直りは。それに比べて自分は。と思う気持ちも当然です。
    徹さん、どこに行くの?そしてどうするの?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > でも一徹の行動が徹さんにとってもただひとつ救われました。
      > たくましくなった一徹はきっと家族を支えてくれる、そう思えたのかもしれませんね。

      『まれ』のはじめの頃に徹さんが失踪した際、当時高校生だった一徹くんは自分が家族を守ると気張っていましたが、実際それだけの力はありませんでした。

      でも、今回は母親を守る力を持っている。辛い別れでしたが、一方で一徹くんがこれから楽しみな面もありますね。

  2. スピカ より:

    大泉さんという俳優さんはコミカルな演技だけではないですね。
    後ろ姿であれだけの悲壮感を表現出来るいい役者さんです。
    襖一枚隔てて明と暗の演出が素晴らしかったと同時に、後半5分号泣し通しでした。
    藍子さんも希も、大切な人と一緒にいられればいいということにやっと気づいたのに…。
    最後はみんなが笑顔で終れることを願います☆

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      きっと、あの時の徹さんは家族の姿はこれが見納めと覚悟を決めていたんでしょう。そんな胸中を想像するだけで涙腺があやうくなります。本当に名演でした。

  3. tonden より:

    しかしこれ地味に残酷な結末ですよね。
    過去の朝ドラのセオリー見事にひっくり返してる感じで。
    それをうまくコメディテイストを加えてうまく調整してるのが脚本と制作の腕と言いましょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      徹さんの会社倒産のタイミングで何らフラグらしきものがないままのまさかの展開でした。
      ただ一徹くんの言う通り、従業員を抱えての倒産は恨みを買うことにはなるので、倒産という状況そのものがフラグだったとも考えられます。

  4. ちぃちぃ より:

    おはようございます。

    徹さんが家を出るのは今回が3回目ですが、夢を追って前向きに出て行った今までと違い、今回は本当に切なかったです。
    夏休み中の子供の手前、泣かないようにするのが大変でした。

    明日は、家出した徹さんの真意を一徹君が語るシーンがあるのでしょうか。

    藍子さん、希ちゃん、徹さんを許してあげてください(泣)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      これまで繰り返した家出はすべて今回のフラグだったようですね。
      本当に切ない回でした。

  5. えびすこ より:

    大泉さんの出番は今週が最後になりますか?
    先日NHKで収録された場面が出ましたね。
    高志役の渡辺くんが歌手であると最近知りました。
    あと1か月半ありますが、終盤も波乱があるような気がしますね。

    余談ですが、堺さんに第1子の男児が生まれました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      大泉さんの出番はまだあるかと思います。
      『まれ』制作発表時、「娘と父の再会」が結末にある旨、発表されていた記憶があります。
      作劇上も、このまま終わらせるわけにはゆかないでしょうから。

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