まれ 126話 高志が再び藍子のもとへ

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年8月22日(土)放送
第21週 第126話「復活マルジョレーヌ」

『まれ』第21週 第126話「復活マルジョレーヌ」あらすじ

プリンやシュークリーム、ショートケーキなど、客の好みに応じてつくった洋菓子を店頭に並べることでようやく希のケーキ店「プチ・ソルシエール」に客足がが戻ってきました。しかし、希のこだわりの一品マルジョレーヌだけは相変わらず売れませんでした。

一方、藍子にどうしても笑顔を取り戻させたいと願う高志は意を決して藍子のもとを再び訪れました。藍子の前で高志は意外な行動に出ました。高志は変顔で藍子を笑わせ、笑顔を取り戻した藍子の明るい笑い声に高志は心から満足しました。

高志は希の店にもやって来ました。こだわりのケーキだけが売れずに悩む希に、高志は音楽活動をはじめた頃の思い出を語って聞かせました。自分はたった一人に届けばいいと思って音楽をはじめた。希のケーキも誰か一人に届けばそれが始まりになると。

2007年12月20日。女性客がケーキを求めにやってきました。その女性客が注文したのはマルジョレーヌ。それは希のケーキの味が一人の客に初めて届いた瞬間でした。その後、「プチ・ソルシエール」は辛くも赤字だけは回避出来るようになるのでした。

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『まれ』第21週 第126話「復活マルジョレーヌ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

販売不振に悩むケーキ店への一子のアドバイスを受け入れ、希はケーキのラインナップを大胆に変更しました。これだけは譲れないというこだわりの一品を除き、他のケーキはすべて撤廃。代わりに導入したのはプリンやシュークリームなど馴染み深い菓子類です。

一子のアドバイスは当たり、新しい商品ラインナップによってケーキ店の売り上げは徐々に回復。経営だけは立ち直せることが出来たものの、希が心から作りたいケーキは相変わらず売れないという課題は残したままです。

そんな苦悩の中で思い出すのは父・徹の姿です。夢を追う父を反面教師として育ち、一時は夢アレルギーまで発症した希が、夢を追うことの困難さを初めて思い知らされます。この艱難辛苦の日々から希は何を学び取るのでしょうか。

さて、高志が再び登場です。藍子の笑顔を見ることが出来るそうなので、藍子が笑顔を失ったことの悩みについてはこれで解消なのでしょうか。ただし、藍子への恋心は未解決のはずです。こちらの展開が気がかりです。

また、高志が歌づくりをはじめた頃の自分の思いを吐露。高志の言葉にヒントを得た希が、苦境を突破する手がかりをつかむという展開が予想されますが、高志が何を語るのか。高志のどの言葉に希が反応するのか。深い物語が期待できそうです。

『まれ』第21週 第126話「復活マルジョレーヌ」
 朝ドラ観賞後の感想

「泣かないで泣かないで♪」

高志くんのバンドの持ち歌で劇中で繰り返し用いられている「泣かないで泣かないで♪」という歌詞の意味するとこが今日はじめて深く理解出来ました。

藍子さんにだけ届けばいい。というより藍子さんにだけ届けたい。そんな心の叫びが「泣かないで泣かないで♪」という歌詞に込められていたようです。

そして藍子さんだけに届けたいという願いがあったからこそ、高志くんは当初はメジャーデビューを拒んでいたのかと、ふとそんな気がしました。

しかし、高志くんがデビューすれば高志くんの歌をいつでも聴くことが出来るという藍子さんの言葉が高志くんの背中を押した。

高志くんがメジャーデビューを決意した瞬間はまた、自分の歌が願い通りに藍子さんに届いていたことを確信出来た瞬間だったのでしょう。

そして「泣かないで泣かないで♪」という願いが叶い、藍子さんの笑顔を取り戻した今回、高志くんの叶わぬ恋は一区切りがついたのかもしれません。

美しく切ない高志くんのピュアな恋でした。

「はじめてお父さんのやってたことが見えてきた」

希、渾身の一作「マルジョレーヌ」がなかなか売れない苦悩を通して、徹さんの夢を追い続ける苦労に想いを馳せる希ちゃんの父親思いが泣かせます。

これまで希ちゃんが見てきた徹さんは、夢を追い始める妄想段階と、成功または失敗の結果が出た後の姿。

妄想段階を経て、結果を出すまでの厳しい現実との格闘する徹さんの姿を希ちゃんは見る機会がなかったはずです。

父親の失敗の結果だけを見て、徹さんの二度にわたる自己破産のトラウマを今もなお引きずる希ちゃんですが、実はシビアな現実と闘い続けていた徹さんを理解することで、トラウマの一部くらいは癒されたかもしれない。

徹さんに思いを馳せる希ちゃんの穏やかな表情を見て、そう願わずにはいられませんでした。

またその後の、自分のケーキの味がたった一人のお客さんに届いた瞬間。ささやかな夢が成就した瞬間。

煽るような演出もなく、心に沁みる素敵な場面でした。今回も朝からいいものを見せてもらいました。

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コメント

  1. S子 より:

    高志の切ない恋心は、藍子さんの笑顔で区切りをつけられたんでしょうか?

    最終回、高志のビデオレターで物語が終わるみたいですね。
    どんな言葉が語られるのか、今から楽しみです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      徹さんが戻って来れば、高志の悲願である藍子さんに笑顔が戻る。
      でも藍子さんに笑顔が戻り高志くんの悲願が叶った時はまた
      高志くんの恋が敗れた瞬間でもあります。

      この切なさを結末にキレイに回収してほしいですね。

  2. うっちー より:

    こんにちは。
    久々に「まれ」を見ることができました。
    高志が一生懸命笑わせようとするところでは、後ろにかかる曲の歌詞と「しあわせでいてください」という言葉と帰り際の表情と、あまりにも切なくて切なくて、泣けてしまいました。高志の想いはあのひとことに尽きるんでしょうね。心の中ではひと区切りつけたのでは?という気がしました。
    来週もどうにか見たいです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      高志くんの心の叫びが歌詞になった歌と思いつめた高志くんの表情がシンクロして、たまらない場面でしたね。

  3. いちファンT より:

    藍子さんを笑顔にするために「変顔で笑わせる」という方法を選んだ高志。
    本当にピュアな恋のけじめのつけ方というか、10数年前のトレンディードラマで主役をバンバン張っていた常盤貴子さんの昔を思い出しました。
    あと、高志の変顔がバナナマンの日村氏に似ていると思ったのは私だけでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 高志の変顔がバナナマンの日村氏に似ていると思ったのは私だけでしょうか。

      言われてみれば似てますね。髪型もよく似てるし。

      見た目は日村氏ですが行動は美の極みでしたね。

  4. ぴょんた より:

    高志くんと藍子さんのシーン、泣けました;;
    こんな一途な思いを持った彼に幸せが訪れて欲しいと願うばかりです。

    これから希は母になり、もっともっと忙しく、周りの人たちの協力を得ながら強く明るくなるのでしょうね。

    これからもネタバレよろしくお願いします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      高志くんと藍子さんの二人の場面は本当に美しかったです。
      民放のドラマなど、この状況とは真逆のパターンばかりなので一服の清涼剤のようでした。

  5. えびすこ より:

    店のオープンが2007年11月で良かったです。もし同年1月だったら能登地震(登場人物が誰も言及していないようですが、まれの世界ではこの地震が起きていないのでは?)の被害を受けた可能性もあるので。

    ところであさが来たの記事更新がないですが、新しい配役が決まれば順次更新ですね。鈴木梨央ちゃんが幼少期のあさ役ですが、「大河・朝ドラ両方で主人公の幼少期を演じた子役」は彼女が初めてのようです。
    子役として両番組に出た俳優は何人かいますが、両方の主人公の幼少期を演じた人はまだいなかったんです。両方に登場となると間を開けずに出演しないとできません。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > まれの世界ではこの地震が起きていないのでは?

      地震をからめるとストーリーが複雑になってしまうのでスルーしたのかもしれないですね。

  6. koji より:

    おはようございます。

    只今、まれ視聴中!。

    高志くんの変顔。。。

    藍子さんよりも先に笑ってしまいました(^_^)。

    常盤貴子ちゃんの最高の笑い顔が素敵でした(*^^*)。

    ひとりために始めればいい。。。

    深くて泣かせる台詞でした(*^^*)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 常盤貴子ちゃんの最高の笑い顔が素敵でした(*^^*)。

      このところずっと沈んだ表情を浮かべていたので久しぶりの屈託のない笑顔でしたね。