NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年8月26日(水)放送
第22週 第129話「出産クッサンベイビー」
『まれ』第22週 第129話「出産クッサンベイビー」あらすじ
自分の誕生日を迎える前日の夕方、希に陣痛が始まりました。そして8月10日。奇しくも徹と希の誕生日に当たる日に、希は無事に男の子と女の子の双子を出産。藍子は娘が母親になった感激に浸っていました。
圭太や藍子が希の出産に感激する中、博之も駆けつけて来ました。博之は冷静さを必死になって装い、産院には偶然来ただけだと強弁。しかし博之も、孫が生まれ、自分の息子が父親になった喜びを隠し切ることは出来ません。
生まれたばかりの男女の双子の赤ん坊は、それぞれ「匠(たくみ)」と「歩実(あゆみ)」と名付けられました。長男の「匠」は圭太が、長女の「歩実」は希がそれぞれに命名し、家族と元治、文たちに披露されました。
そして、希の双子の子育てに追われる日々がはじまります。昼夜を問わず一方が泣き止むと一方が泣き出すことの繰り返しに希は翻弄されていました。休む間もない子育てに希は疲れ切っていました。
『まれ』第22週 第129話「出産クッサンベイビー」
事前発表あらすじのレビューと解説
前回から3ヶ月スキップしついに希の出産です。
生まれてきた双子の子供の名前は男の子が「匠」で女の子が「歩実」。「(たくみ)」と「(あゆみ)」という読み方はこの記事を記した時点ではブログ管理人の想像です。双子なので語呂を合わせたのだろうと考えました。
あくまでも想像なので「匠」はもしかすると「(しょう)」になるかも知れません。「歩実」は「(あゆみ)」以外の読み方はなさそうですが、まさかのキラキラネームという可能性も排除できません。
誕生日は希と徹と同じ8月10日。希の誕生日はまた、希がパティシエを目指す原点ともなる大切な記念日でもあります。「匠」と「歩実」の誕生で、8月10日はさらに価値のある日となりましたが、そんな時に徹がいないのがかえすがえすも残念でなりません。
そしていよいよ育児の苦労。夫の育児への協力問題。そして仕事と育児の両立問題など、恋バナの花が咲き乱れた『まれ』前半では想像も出来なかった生活感いっぱいのドラマがスタートです。ただし、残すところわずか一ヶ月です・・・
『まれ』第22週 第129話「出産クッサンベイビー」
朝ドラ観賞後の感想
お前は今日から父親や
今回、最も印象に残った台詞・場面はやっぱり博之さんの「お前は今日から父親や」でしょうか。その直前に藍子さんが希ちゃんに「希もお母さんやね」としみじみと言った台詞と対をなすような博之さんのこの台詞。言い方はともかく言葉の本質は藍子さんと同じです。
残念ながら父親を見る眼にフィルターがかかっている圭太くんには、博之さんの気持ちはほとんど理解出来ないようでしたが。しかし、一見すると確執を抱えた親子に見えながらも、よく観察すると父親の息子への深い愛情がわかり過ぎるくらいよくわかる博之さん。
息子への愛情と期待から意図的につくりあげた朝ドラ劇中にあっては新型の親子の確執も間もなく回収されるタイミングです。圭太くんが父親を理解し、過去の父親の振る舞いも含めて父親を尊敬出来るようになるその瞬間が楽しみでなりません。
孫誕生の瞬間に不在の徹さん
最愛の娘が産んだ孫の誕生を見ることが出来ない徹さんが不憫この上ない。しかし、徹さんはよほど家族との縁の薄い人なのか。それとも母、夫と縁の薄い藍子さんが薄幸の人なのか。
徹さんと藍子さんの二人が結婚して四半世紀ほどが経つはずですが、その間の徹さん不在期間を計算してみました。
希ちゃん誕生が1983年で今は2008年。希ちゃん誕生前年に徹さんと藍子さんが結婚したとして二人の結婚期間は26年。
津村一家が能登に夜逃げして間もなく徹さんが「出稼ぎ」と称して行方がわからなくなった期間が7年。
希ちゃんが市役所を辞めて横浜に修行に行ったのが2002年。徹さんも同じタイミングで期間限定離婚して横浜へ。起業に成功し藍子さんを横浜に呼び寄せたのが2006年。2002年から2006年の4年間も徹さんは不在。
そして2007年、希ちゃんのフランス菓子店オープン前に失踪し今回は2008年8月で約1年。不在期間の合計は12年。結婚期間26年のうち、半分弱の時間は別居している計算です。しかもその別居はお互いの連絡がほぼない状態での別居です。
ちょっこりネタバレになりますが、徹さんの今回の失踪は2015年まで続きます。2015年の時点で結婚期間33年のうち、別居期間は実に19年。
こうして計算してみると改めて気の毒な夫婦だと思ったことでした。
一点気になったこと
今回の最後、圭太くんがフラッシュを使って匠ちゃんの写真を撮ってましたが、乳幼児にフラッシュの強い閃光を浴びせるのは危険な行為ではないかと。ちょっこり、というよりかなり心配になりました。
コメント
圭太は父親を尊敬していないわけで、その父親からの「今日から父親だ」という言葉は一般的な励ましだけでなく、「お前のように父親を尊敬しない子供になることもあるぞ。」という意味にも聞こえてきました。
紺谷部長はこのドラマの数少ない常識人であり、愛ある立派な父親だと思うのですけどね。
早く和解(というか圭太の理解)のシーンが書かれてくれるといいなと思います。
ところで、徹さんの初孫は一徹君のところの子ですね。しかも一徹のところは内孫です。
コメントありがとうございます。
一徹・みのり夫妻の子供の存在を完全に失念していました。訂正させて頂きました。
> お前のように父親を尊敬しない子供になることもあるぞ
鋭い洞察ですね!圭太くんがどれほど子供を溺愛しても、子供はお前を嫌うかも知れない。それでも受け入れるのが父親だ。博之さんなら親のリスクまで息子に諭すかも知れません。
徹さんつ失踪はチームナックスの舞台公演の為?。。。
いま、日テレのZIP!を見ていたら大泉洋ちゃんの舞台公演の宣伝がありました。
徹さんの失踪に少なからず関わりがありそうですね。
コメントありがとうございます。
父を探す旅に出た一徹が旅先で見たものは舞台公演だったんでしょうか?(笑)
久しぶりにコメントいたします。
今日は赤ちゃんがとってもカワイイ!
それ以上に可愛いのが博之さんでしたね。
照れ隠しがワザとらしかったですが、素直になれない所が博之さんらしいですね。
そして、最近、圭太が頼もかっただけに、明日からが心配です。良いパパになってくれることを期待してます。
コメントありがとうございます。
> それ以上に可愛いのが博之さんでしたね。
二度も同じ照れ隠しをするなんて、実に可愛いおじさんでした。
> 最近、圭太が頼もかっただけに、明日からが心配です。
今回最後の酔っ払い圭太くんはちょっこり不安を残しましたね。
おはようございます。
始まりましたね、てんてこまいが。
私たちが赤ん坊の時は、天井から哺乳瓶がぶら下げられていて、泣くと口に突っ込まれていたらしいです(笑)
匠君、名前が『重魂』にならなくてよかったです。
ついでに徹治君も『飛雄馬』じゃなくてよかった(笑)
紺谷父のツンデレぶりが光ってましたね。
ついでに言うと、紺谷母もツンデレで、憎まれ口を叩きながら、心の中では、「おかあさん、子供たちのこと、助けてもらえないですか」と言ってもらいたいと思ってるんじゃないかと推測しています。
このドラマは、ツンデレな大人が多いですね。
コメントありがとうございます。
> 紺谷母もツンデレで、憎まれ口を叩きながら、心の中では、
> 「おかあさん、子供たちのこと、助けてもらえないですか」
> と言ってもらいたいと思ってるんじゃないかと推測しています。
鋭い洞察ですね!
でも直美さんにその一言を言ってしまったが最後、子供たちを離さなくなるのを希ちゃんは恐れているのかも知れません(笑)
圭太ママの「店再開を感じ取って子供が泣いてる」発言、似たような言葉が現代の働くママたちにとって、あるあるの1つなのかなと思いました。この状況にどうしていくのか、周りの理解だけでなくママであるまれ自身がどう覚悟を決めていくのか、楽しみです。
圭太、嬉しいのはいいけど、夜起こすのはダメだわ…これまたあるあるですね(^^;
コメントありがとうございます。
二つの「あるある」のうち後者は男性がやりがちな「あるある」ですが、前者の「あるある」は男性が経験することが少ない「あるある」なので新鮮でした。父親が働きに出ることを感じとっても子供は泣かないですからね。
初めてコメントさせていただきます。
匠と歩美、歩美は(ふみ)ではないかと思ったり。
もちろん文さんから読みをいただいて。
普通に考えれば語呂の似たたくみとあゆみ、でしょうけど、なんとなくそう思いました。
コメントありがとうございます。
> 匠と歩美、歩美は(ふみ)ではないかと思ったり。
> もちろん文さんから読みをいただいて。
「ふみ」という読み方もありますね!
文さん由来というのも説得力があります。
幼いうちから魔性の女になるかもです(笑)
私も名前はいろんな読み方があるので、たくみ あゆみ という名前はどうかわかりませんねー
コメントありがとうございます。
まさかの読み方をするキラキラネームになるかもしれませんね。