まれ 137話 匠が姿をくらました理由

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年9月4日(金)放送
第23週 第137話「いっぱい失敗タルトタタン」

『まれ』第23週 第137話「いっぱい失敗タルトタタン」あらすじ

ある日、匠の行方がわからなくなってしまいました。村の面々は血相を変えて町中を探し回るもののどこにも匠の姿は見当たりません。そんな中、歩実と徹志の様子がおかしいことに文は気がつきます。歩実と徹志は匠がどこにいるかを知っていたのです。

匠は家の押入れの中に隠れていました。しかし、姿をくらました理由を尋ねても匠は泣いてばかりで何も話そうとはしません。匠と歩実は泣き疲れて眠ってしまい、集まった面々はそれぞれ家路につきました。

徹志は、匠が姿をくらました理由を知っていました。匠は、圭太から漆職人になることを期待されていたことを負担に感じていたのです。ショックを受けた圭太は匠に心から謝罪します。しかし匠は元気を取り戻すことが出来ませんでした。

匠の気持ちが理解出来ない希と圭太は思いつめていました。そんな中、希は匠と歩実にお菓子づくりをさせてみました。その作業の中で希は気がつきました。匠は失敗を恐れるあまりやりたいことが見つけられないことを。

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『まれ』第23週 第137話「いっぱい失敗タルトタタン」
 事前発表あらすじのレビューと解説

夢を持って欲しい。漆職人を継いでほしいという両親からの期待。夢をいくつも持ち、自分とは正反対の性格がまぶしすぎる双子の妹・歩実の存在。そんなプレッシャーに耐えかねたのでしょうか。匠が「家出」してしまいます。

理由はともかく「家出」し姿をくらますあたりは、母方の祖父・徹の隔世遺伝かも知れません。慎重なところは父方の祖父に似て、家出癖(?)は母方の祖父似。もしそうだとしたら一体どんな大人に成長するのでしょうか。

匠の行方がわからなくなるという騒動の末、匠は押入れの中から発見されます。騒動はすぐに収まったものの、収まらないのは深く傷ついている匠の気持ちです。泣いてばかりで見えてこない匠の本心を代弁するのは一徹とみのりの子・徹志。

分析能力に秀でた一徹と、常に一歩引いたところで仲間たちを観察していたみのり。そんな両親を持った子供が、従兄弟の苦悩をしっかり理解しているというのは納得の展開。双子より年長の徹志のお兄ちゃんぶりに期待せずにはいられません。

追記:一徹の子の名前、飛雄馬にはなりませんでした。残念。

『まれ』第23週 第137話「いっぱい失敗タルトタタン」
 朝ドラ観賞後の感想

匠くん行方不明騒動から見えたこと

前回から引き続いての匠くん行方不明騒動で、外浦村の人々の結束力を久々に見たような気がします。ここ数週間、希ちゃんと圭太くん夫妻とその子供たちに物語がフォーカスされていたせいか、面々が一つになる姿が減っていることを残念に思っていました。

また、横浜編以前の能登編の時、希ちゃんと仲間たちは高校生、または高校卒業直後。外浦の面々がその結束力を見せる場面でも、大人たちが結束するその横で、希ちゃんたち若者たちは騒いでいるだけでした。

それが今回の騒動では、洋一郎くんらが大人としてチーム外浦村の真ん中にいるのが実に頼もしい。彼らは大人になりました。

また、匠くんのことで心を痛める希ちゃん・圭太くん夫妻が気になってならない元治さん。その元治さんを諌める一徹くんもまた大人です。大人の一徹くんと隠居した好々爺の元治さんの図。劇中で何年も経過したことを実感する場面でした。

失敗を恐れる匠くんを見て、失敗について考える

匠ちゃんがやりたいことを見つけられなかったのは失敗を恐れていたからでした。それを知った希ちゃんと圭太くんは、匠くんに失敗は恐れなくてもいいと教え、成功体験を積ませて匠くんに自信を持たるべく導いてゆくのでしょう。

以下のレビューは『まれ』から逸れますので、もしお時間が許すならおつきあい下さい。さて、僕は「失敗」ということについて日頃からよく考えています。何故なら僕も匠くんと同じで失敗を恐れるタイプだったからです。

僕や匠くんに限らず生真面目な日本人には失敗を恐れるタイプが多いのではないかと思います。諸外国に比べて、異国の言葉(例えば英語)の習得が不得手な人が日本人に多いのは、生真面目さゆえに会話での失敗を恐れるのが理由であるとよく指摘されます。

そんな「おとろしい失敗」ですが、失敗を恐れるな、成功を体験を積めと言われれば言われるほどプレッシャーになり失敗がさらに恐ろしくなるのもまた事実です。

でも、失敗は成功するための義務だと見方を変えたらどうでしょうか。見方を変えれば失敗を恐れるどころか失敗せずにはいられなくなる。喜んで失敗することになる。

誰の言葉か忘れましたが、成功は失敗の向こう側にある。だから失敗する速度を出来るだけ速くすれば、その分だけ成功への時間を短縮出来る。そんな教えを聞いたことがあります。失敗しなければ成功は出来ない。失敗は成功するための義務であり通過点なのです。

匠くんもそうやって失敗を乗り越えてほしいものです。

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14 Responses to “まれ 137話 匠が姿をくらました理由”

  1. koji より:

    「こいつ天才だなぁ。。。俺はこいつの足下にも及ばない」

    と、劣等感にかられることがよくありました。

    でも、その天才人は人知れず物凄い努力をしていると後で聞かされることもよくありました。

    大人になっても失敗を恐れることはままあります。

    でも最終的には、どう乗り越えるのかにかかってくるのでしょうね。

    おそらく天才人はそのことにたけているのでしょう。

    失敗は成功の元

    この言葉って物凄く奥が深いのかもですね。。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      東京のとある企業の名物社長で書著もたくさん出されている方が、自分ほど失敗の多い経営者は他にいないと常々「豪語」されています。
      失敗を武勇伝にするくらいの雅量が圭太くんに備われば、匠くんも安心して成長するのではないかと思いました。

  2. koji より:

    けさの、あさイチのプレミアムトークは土屋太鳳ちゃんだと言うことで、いま録画しておいたのを観てるところです。

    こういうときじゃないと、なかなか役者さんの素の表情って見られないので貴重な画だと楽しみながら観ています!。

    土屋太鳳ちゃんの素の表情。。。

    マジで美しいですね!。

    見ていて何だか自分の顔が照れてるようにポワ~ンと赤くなってしまっている実感があります。

    節操のないコメントで申し訳ありません(*^o^*)。

    朝蔵さんも僕の年齢はおよそ解っていると思いますが、太鳳ちゃんくらいの娘がいても当たり前の年齢です。

    僕らの年齢になると20歳くらいの女の子を見て「可愛い」と思うことはよくあることですが「美しい」と思う事は、そうそうあることではないと思います!

    土屋太鳳ちゃんには、そこそこ近い将来、少し遠い将来、またヒロインとはいかないまでも『純と愛』の若村麻由美さんのように朝ドラでの活躍を期待したいものですね。

    ~ちなみに若村麻由美さんも『はっさい先生』でヒロインを演じた当時は20歳でした~。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      kojiさんがいつぞや書き込んでおられましたが、太鳳ちゃんは演技で苦悩の表情を浮かべた時が実に美しい。屈折を抱えた大人の女性を演じる太鳳ちゃんをいつか観てみたいと思います。

  3. まっすん より:

    さすが文さんです。
    哲志と歩実の不自然な仕草を見逃さないとは。

    ところで歩実の天パーは、徹さんの隔世遺伝なんでしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ところで歩実の天パーは、徹さんの隔世遺伝なんでしょうか?

      きっとそうだろうと思います。ちなみに一徹くんは父親に合わせてパーマをかけて役作りしたそうですね。

  4. あやか より:

    初めてコメントをさしあげます。
    「マッサン」の時このサイトを知って拝読していました。
    朝ドラの1シーン1シーンに、深い考察があり、とても楽しんでいます。
    実際の放送がより楽しめるようになりました。

    今日の放送ですが、私も子どもの頃匠君と同じことをした覚えがあります。
    私の場合も親が行けと言ったお稽古事がどうしても嫌で、でもそれが言えずに、隠れました。
    私も何も親に言えない子でしたので、そうするほかなくて。
    でもこっぴどく叱られてよけい何も言えなくなりました。
    まれちゃんや圭太君は、真剣に子どもの心に向き合おうとしているのが好感もてます。
    大人になってから両親があの時ちゃんと話を聞いてやるべきだったとよく言っていましたが、親も若くて人生経験がまだ浅く、子育ても失敗を重ねながら学ぶことが多いですよね。
    私も親になって、そして両親を失ってみて初めて分かることも多く、今日の放送を見ていろいろ感じさせてもらいました。
    これからお父さん、お母さんになっていく若い人達にもぜひ見ていただきたいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      当ブログをお楽しみ頂いているようでとても感激しています。ありがとうございます。

      幼少の頃に匠くんと同じ経験をされたとの由、他の誰よりも匠くんの辛い胸の内を理解出来たのではないでしょうか。

      ことなきを得た後、匠くんのことを真剣に話し合う希ちゃんと圭太くんの姿。おっしゃる通り学ぶべき点の多い回であったと思います。

      間もなく『まれ』は終わりますが結末まで楽しんでまいりましょう。

      今後とも当ブログをよろしくお願い致します。

  5. えびすこ より:

    幼児が押入れに隠れる行動はどこかで見ましたね。
    今回の姿をくらました理由はここの解説を読むまでわかりませんでした。

    ところで追記の「一徹の子の名前は飛雄馬ではなかった」の理由は何ですか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 「一徹の子の名前は飛雄馬ではなかった」の理由は何ですか?

      星家の名前です。

      星 一徹
      星 飛雄馬

  6. さらさ より:

    騒動を通じて
    やっと希と圭太は気付きました、
    過剰な期待が匠を追い詰めてしまった
    だけでなく、失敗を恐れていくうちに
    やたいことを見つけられないことを。
    この回を観て思ったことは
    夢や希望という以前に
    まずは失敗を恐れない気持ちを
    育てるのが先だったのでしょう。
    早く気づいたのが救いです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      大人になれば失敗のその先にとてもいいものが待っていることを経験から知っていますが、子供にはそれがわかりませんからね。
      さらささんのおっしゃる通り、このタイミングでそのギャップに気づくことが出来たのは幸いでした。

  7. さらさ より:

    今日、明日の回は
    父親として、母親として
    我が子とどう向き合うのか
    問われる回になりそうですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      子供の気持ちを汲まない両親の暴走がついに匠くんを追い詰めてしまいましたね。今回の匠くんが可愛そう過ぎて直視出来ませんでした。

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