まれ 138話 匠に夢を持たせたい両親

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年9月5日(土)放送
第23週 第138話「いっぱい失敗タルトタタン」

『まれ』第23週 第138話「いっぱい失敗タルトタタン」あらすじ

歩実が大切にしているハート型の輪島塗のペンダントに対して見せる圭太の反応を希があやしみ始めました。希に問い詰められ圭太はついに白状しました。そのペンダントは一子に贈りそこねたペンダントであること。しかし、それは昔の話であることを。

昔の恋人に贈るはずだったものを娘にあげるのかと希に責められる圭太。しかし、そのペンダントを気に入った歩実は漆職人になりたいと宣言。怪我の功名で嬉しい結果を得た圭太を見て、希は匠に自信を持たせるアイディアを思いつきました。

希は家族揃ってケーキをつくることにしました。圭太は匠の前でわざとケーキづくりに失敗して見せるものの、ケーキは美味しく焼きあがりました。そのケーキ、タルトタタンは失敗が偶然に作り出した美味しいケーキだったのです。

育児の大きなハードルをまた一つ乗り越えることが出来た希は思いました。能登に来て8年はパティシエとしてブランクではなかった。この8年の経験があるからこそつくれるケーキがあるのだと。沙耶も改めて修行を願い出、希は世界一に向かって歩み始めるのでした。

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『まれ』第23週 第138話「いっぱい失敗タルトタタン」
 事前発表あらすじのレビューと解説

希と圭太の両親は困惑しつつも匠への理解を深めてゆきます。匠は不器用でした。しかも慎重でした。だから新しいことに挑戦して失敗することを何よりも恐れていたのです。それが匠が夢を持とうとしない理由だと希と圭太は考えました。

匠が不器用なところは母親似かも知れません。希の幼少期、語学(能登の言葉)をあっという間に習得し友達をつくってしまった一徹に対して、ちび希は「げんげろ、げんげろ」と下手くそな能登の言葉を繰り返すばかりでした。

長じて横浜の「マ・シェリ・シュ・シュ」に修行に入っても、不器用さをスーシェフの陶子に鋭く指摘される日々。

匠は不器用な上に、その不器用さ故に失敗することを恐れる子供でした。失敗を恐れ慎重になるというのも、もしかすると母親譲りかも知れません。希は自分の失敗には無頓着でしたが父親の失敗が原因で慎重で堅実な人生を一時は選択。

フランス菓子店「プチ・ソルシエール」開業に当たっても、融資を受けるのに慎重というよりもむしろ臆病な反応を示していましたが、もしかするとそんなところも母親から受け継いでしまったのかも知れません。

そんな匠を、希と圭太はどのようにフォローしようとするのか。希と圭太の両親としての活躍が実に楽しみな『まれ』第138話です。

『まれ』第23週 第138話「いっぱい失敗タルトタタン」
 朝ドラ観賞後の感想

怪我の功名

一子ちゃんに贈りそこねたハート型の輪島塗ペンダントの唐突な再登場をいぶかしく思っていましたが、納得の回収でした。

強引と言えば強引かも知れませんが「怪我の功名」。この言葉からタルトタタンを導き出すための小道具だったとは。

そして、タルトタタンというお菓子の由来。失敗の偶然の産物というのは興味深いエピソード。今更言っても遅いですが、過去にサブタイトルになったお菓子にも、それぞれ面白い由来や隠れたエピソードがあったはず。

そこまで教えてくれたら楽しかっただろうなと感じたのは僕だけでしょうか。

余談ながら、普段よく使う付箋紙。これも失敗の偶然の産物だそうですね。糊を開発したものの粘着力が弱すぎて失敗。しかし、その弱すぎる粘着力に着目し何度でも貼って剥がせる付箋紙が登場したのだそうです。

徹さんが登場!

徹さんの「世界一のパティシエになれよ!」のメモ書きを眺めながら、徹さんに想いを馳せる希ちゃん。希ちゃんのお店のホームページの家族写真を見つめながら、希ちゃんや家族を思う徹さん。泣かせる場面でした。

場末の定食屋で一人寂しく食事を摂りながら「不味い」とつぶやく徹さんの後ろ姿の孤独感が生々しいほどリアルで胸に迫ります。

希ちゃんが夢を思い出し、これまでの8年間の歳月も無駄ではなかったと受け入れることが出来、再スタートの心の準備が出来ました。そして、徹さんも再登場。いよいよクライマックスに向かって物語が走り始めます。

8年間の経験

能登に戻って8年からのブランクではなかった。この8年を経験したから出来るケーキがある。希ちゃんのこの言葉に『ちりとてちん』の正太郎おじいちゃんの塗り箸の教えを思い出しました。

悩んだことも苦しんだことも、一生懸命生きていれば綺麗な模様になって出てくる。それが正太郎おじいちゃんの塗り箸の教えですが、希ちゃんの輪島での8年間の経験が、来週から結末にかけて、美味しい味覚になってケーキに出て来てほしいものです。

そして、これまでの5ヶ月の放送期間のすべてが綺麗な模様になって出てくるクライマックスを期待せずにはいられません。

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コメント

  1. えびすこ より:

    追記・あまちゃんの次のBSでのアンコール放送作はもう決まりましたか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 次のBSでのアンコール放送作

      次は『どんど晴れ』です。
      かつて圭太くんが見入った見合い写真が比嘉愛未さんでしたが、このフラグだったのでしょうか。

  2. えびすこ より:

    今週のペンダントのくだり。すっかり忘れていました。
    あれは何だろうと思っていたんですが、前半の回で一度出ていたんですね。箸の方で揉め事があったのでそっちの方が記憶にあります。
    圭太くん序盤・中盤とは別の人のように見えます。
    髪型も序盤の時期とは違いますね。

    来年の大河ドラマ真田丸の撮影。今月1日から始まっております。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 圭太くん序盤・中盤とは別の人のように見えます。

      成長を巧みに演じ分けていると思います。前半は中途半端なプレイボーイ。今はちょっこり頼りなげなお父ちゃん。それぞれを上手に表現されています。

  3. koji より:

    土曜まれ視聴中!

    ここで『おっぱい』が出て来たか!(笑)。

    沢チャンも親御さんの説得に踏み切るようだし。

    文さんの紙芝居に「希」も登場!。

    文さんの紙芝居は今後のストーリー展開のフラグなのかもですね(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今回の「ふみさん劇場」はクライマックスを知らせる合図みたいなものかも知れません。いよいよ残すところ3週ですね。

  4. さらさ より:

    本当の理由を知った
    希と圭太はやっと気付きましたね。
    自分たちが知らないうちに
    匠を追い詰めただけでなく
    心の声に耳を傾けなかったことを。

    匠に夢うんぬん言うより
    失敗を恐れないことを
    少しずつ教えていくことが
    良いのではと4日の放送を
    観て思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      匠くんは大人しくて言いたいことも言えない子だけに、観ていてこちらまで辛くなってきました。明日からは安心して匠くんを観ていられそうです。

  5. うさだんご より:

    まれ、毎日夫と息子と三人で見ています。先日近所の小学校からリコーダーで演奏される《まれぞら》が聞こえてしました。いつまでも聞いていたい優しい音色でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > リコーダーで演奏される《まれぞら》

      リコーダーの音色で演奏は子供たち。さぞかし優しく愛らしい音色だったかと思います。
      僕も聞いてみたかったです。