まれ 141話 陶子が希の菓子店に来訪

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年9月9日(水)放送
第24週 第141話「女たちのジレンマムース」

『まれ』第24週 第141話「女たちのジレンマムース」あらすじ

希は陶子に酷評の理由を尋ねても、陶子は希の問いかけを一蹴。しかし、コンクールの数日後、陶子が希のフランス菓子店「プチ・ソルシエール」にやって来ました。陶子は希の目の前で陶子オリジナルの「マルジョレーヌ」を完成。その味に希は衝撃を受けます。

陶子は希に詰め寄りました。8年間一体何をしていたのか。向上心もオリジナリティも失いひからびてしまったら、それはもうパティシエとは呼べない。家族とキャリアの両方を手に入れようとするのは考えが甘すぎると。

家族と顧客がいる現状に満足しキャリアは諦めろと捨てセリフを残し陶子は去って行きました。陶子の最後の言葉は希の脳裏からなかなか離れませんでした。希は自分に言い聞かせます。家族と顧客に恵まれた今のままでいいのだと。

しかし、希は自分に嘘をつき通すことは出来ませんでした。ひからびたケーキをお客に食べさせるわけにはゆかないと、希は「プチ・ソルシエール」を閉店。相撲の稽古に没頭する子供たちの姿に励まされた希は、再度のコンクール挑戦を決意するのでした。

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『まれ』第24週 第141話「女たちのジレンマムース」
 事前発表あらすじのレビューと解説

洋菓子界の第一線で活躍する陶子と、地方で家庭を持ち一線から身を引いた希がついに対峙します。その対峙はまた、希が「世界一のパティシエ」になるという夢に真剣に向き合うきっかけを与えるものでした。

希にとっては渾身の作品だったルセットは、陶子を満足させることが出来ませんでした。否、陶子を失望させたと表現したほうが適切なのかも知れません。

かつて横浜の「マ・シェリ・シュ・シュ」で、その頃上司だった陶子のポジションを脅かしかねない存在だった希の腕が落ち、勘が鈍ってしまっている現実は陶子には耐え難いものだったのです。

陶子は希に鋭く指摘します。家庭と仕事の美味しいところだけを取り、そんな生ぬるい環境に甘んじて生きている希のふがいなさを。

陶子に図星を指された希は、いよいよそんな生ぬるい環境の快適さを手放す決意を固め始めます。かつては希を追い出したい一心で天敵として振舞っていた陶子が、再度の天敵役によって今度は希を再起動させるのでした。

『まれ』第24週 第141話「女たちのジレンマムース」
 朝ドラ観賞後の感想

希ちゃんと陶子さんのジレンマ

今週の当初予定されていたサブタイトルは「女たちのムース」でした。ところが「ジレンマ」の文言が追加され「女たちのジレンマムース」になりました。「ジレンマ」とは二つの相反する選択肢の中でどちらとも決めかねる状態を表す言葉です。

そしてわざわざ追加された「ジレンマ」が今週のお題のようです。『まれ』劇中の「ジレンマ」とは希ちゃんの言葉を借りれば「夢と家庭」。陶子さんの言葉を借りるなら「女の幸福とキャリア」。希ちゃんが「ジレンマ」に苦悩するように陶子さんもまた「ジレンマ」に苦悩しているのでしょう。

思えば横浜の「マ・シェリ・シュ・シュ」時代。恋愛にうつつを抜かしている時間があったらケーキづくりに集中したいと涙ながらに訴えた希ちゃんに対して、陶子さんは常日頃から女の幸福を夢見て、出会いのないことを嘆き続けていました。

もしあの頃の希ちゃんと陶子さんの望みが心からの望みだとすれば、希ちゃんも陶子さんも心から望まなかった道を歩んだことに「ジレンマ」を抱えているのかも知れません。もしかすると若干の後悔すら心のどこかにあるのかも知れません。

希ちゃんと陶子さんが抱えているらしい「ジレンマ」が結末までにどのような形で回収されるのかが大きな見どころとなります。

マキちゃんと一子ちゃんのジレンマ

ジレンマ」を抱える「女たち」にはマキちゃんもその一人に含まれるようです。かつてマキちゃんは東京で歌手の夢と恋の両方を取る道を選択し「二兎を追う者一兎を得ず」ということを学習しました。

この時の学習が半ば人生訓のようになっているマキちゃんにしてみれば、夢を追った東京に結婚した状態で行くということは夢の完全な放棄ということに他ならない。それがマキちゃんの悩みなんでしょうか。

明日あたりマキちゃんの口から語られそうなマキちゃんの本心が楽しみです。

またマキちゃんのそんな「人生訓」を座右の銘として自著にまで引用した一子ちゃんもまた何らかの「ジレンマ」を抱えているのでしょうか。一子ちゃんの苦悩が描かれなくなって久しいですが、一子ちゃんの「ジレンマ」も気になるところです。

痛!

一子ちゃんと言えば洋一郎くん。大切なところに歩実ちゃんの激烈な頭突きをくらってお気の毒さまです。

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4 Responses to “まれ 141話 陶子が希の菓子店に来訪”

  1. tomo より:

    希!そんなんでいいのか
    何やってたのよ

    陶子の言葉が胸に刺さります
    今の希の姿は、陶子にとってがまんできない姿だったのでしょう。
    それが怒りの言葉となって希に。
    でも希もはっとします。
    自分のめざしていたものを思い出します。
    純粋にケーキが作りたかった自分。できるまで何度も何度も食らいついて練習していた自分。
    家庭の幸福の中でいつしか守りに入ってしまっていた希が、もう一度あの頃の思いを取り戻す。陶子の思いも受け止めたのでしょうね。
    さあラストまであとわずか。
    希はどんなケーキを作るのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      陶子さんの「今のあなたは全然怖くない」という一言が強烈に印象に残っています。それほど現状の希ちゃんに深く失望したのでしょう。そんな陶子さんに再び一目置かれる希ちゃんを結末までに見たいものですね。

  2. tonden より:

    陶子さんダンディさんからお笑い芸人扱いされてましたが、腕はあるけど世間的にはケーキの作れるお笑い芸人扱いであり、メディア露出やめてケーキ作りに没頭したいけどそれができない陶子さんのジレンマなのかなと思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      芸人と職人のジレンマですか。
      陶子さんに関してはそれもあり得るかも知れませんね。

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