まれ 144話 パティシエ・コンクール

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『まれ』
2015年9月12日(土)放送
第24週 第144話「女たちのジレンマムース」

『まれ』第24週 第144話「女たちのジレンマムース」あらすじ

パティシエコンクールと子供たちの相撲大会が重なってしまいました。匠と歩実は、世界一になってほしいからと希にコンクールへの参加をすすめました。しかし相撲大会当日の朝、歩実は泣いていました。希が相撲の応援に来ないことに耐えられなかったのです。

後ろ髪を引かれる思いで店に出た希はコンクール出品用のケーキを最後の飾り付けだけ残して完成。しかし、歩実の泣き顔が頭から離れない希はコンクール出場を断念。店を飛び出し相撲大会に駆けつけてしまうのでした。

そんな中、マキが結婚を決意しました。東京へ行きたくないばかりに恋人からのプロポーズを拒んでいたマキでしたが、マキは東京でのトラウマを克服していたのです。村の面々は、高志の作曲したマキへの応援歌でマキの結婚と門出を祝福しました。

一方、沙耶が思いがけないことを言いだしました。沙耶は希に無断で希のケーキをコンクールに出品。希の欠場がバレたため失格にはなったものの、出場していれば希の優勝は間違いなかったのです。喜ぶ希と圭太のもとに意外な人物がやって来ました。大悟です。

<<前回143話 | 次回145話>>

『まれ』第24週 第144話「女たちのジレンマムース」
 事前発表あらすじのレビューと解説

育児と仕事の両立への苦悩をようやく乗り越えた希に再び試練がおとずれます。

かつて希や圭太たちも子供の頃に参加した、外浦村の子供相撲大会。その催しは今なお続き、匠と歩実は相撲の練習を重ね相撲大会当日が来るのをまだかまだかと待ちわびていました。匠と歩実にとって、相撲大会に両親が応援に来てくれるのも楽しみの一つでした。

しかし、雨天により子供相撲大会は延期が決定。新たに決まった相撲大会の日は、よりによって希が参加するパティシエ・コンクールが開催される日と重なってしまったのです。

子育てと仕事の両立に悩む希は、相撲大会の応援(子育て)とパティシエ・コンクール(仕事)の両立をさせようにも出来ない窮地に追い込まれます。万事休す。希はパティシエ・コンクール(仕事)の選択を決断。

そして迎えたパティシエ・コンクール当日。母親の夢を応援すると心に決め、母親が相撲大会に来ないことを受け入れる歩実でしたが、気持ちを割り切るには歩実はあまりにも幼すぎました。

隠しきれない寂しさを浮かべる歩実に後ろ髪を引かれる思いで別れを告げ、パティシエ・コンクールの準備に向かう希はしかし、娘を見捨て渡仏するという祖母の幸恵がかつて選んだような道を選択することは出来なかったようです。

『まれ』第24週 第144話「女たちのジレンマムース」
 朝ドラ観賞後の感想

二兎を追う者一兎をも得ず

希ちゃんはパティシエコンクールで実質優勝し、歩実ちゃんは相撲大会で優勝を果たし希ちゃんはその応援に駆けつけることで母親としての役割を果たす。晴れて希ちゃんはパティシエとしての成功と母親の役割の両方を手中に。

一方のマキちゃんは東京でのトラウマを克服出来たらしくプロポーズを受け入れ、偶然からネット上にアップされたマキちゃんの動画が東京でブレイクし東京での成功の一歩を踏み出す。マキちゃん本人曰く「男と東京、両方手に入ってしもうたわ」

『まれ』の物語の前半に登場した幸枝さんや大悟シェフの「何かを得たければ何かを捨てろ」という教えと生き方。そして、最近までのマキちゃんの、二つのものを同時に手に入れようとすれば両方とも失うという悲観論。

この「二兎を追う者一兎をも得ず」という考え方を覆すのが『まれ』の物語のもう一つのテーマだったようです。

「二兎を追う者一兎をも得ず」という古くからある考え方も納得出来る部分がある一方で、最近では「多兎を追わなければ一兎もも得ず」と言わんばかりに大量の行動をして果実を掴み取る考え方も存在します。

僕自身も僕の周囲でも、この多兎式によって一兎どころか二兎三兎も得ている事例が多々あり、「二兎を追う者一兎をも得ず」にさようならするこの展開には深く納得するものがありました。実際、多兎式の威力は絶大ですよ。

また、何かと批判の対象になっている「まれちゃんの行動のブレ」も、実はブレでなく多兎だったのかも知れません。希ちゃんの大量行動をブレと叩く人々はきっと、この多兎式の威力をご存知ないのでしょうが、実に勿体ない話です。

大悟シェフが登場

大悟シェフが登場。スカイプ(らしきもの)を通してでないリアル大悟シェフは、横浜編以来の登場でしょうか。8年間の間に、頭に白いものが増えたようですが、あの強烈キャラはお変わりないのでしょうか。次週、大悟シェフが巻き起こす騒動が実に楽しみです。

<<前回143話 | 次回145話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 悩めるワーママ より:

    個人的には今回の展開は納得いかないものでした。

    子どもが泣くたびに大事な仕事をすっぽかしてしまっていては、仕事なんてできません。
    ましてや希は大家族。
    お父さんもおばあちゃんも叔母ちゃん一家も応援に行っているし、叔母ちゃん夫婦はいつものようにビデオを撮ってくれているはず。

    朝子さんのケーキをすっぽかした時に、朝子さんが「子どもの急病だから仕方ないとはいえ、あなたが引き受けたらからケーキを用意していなかったのに、急に作ってくれなくなって本当に困った」と言ってくれていたらよかったのにと思ってしまいました。
    病気ならある程度は納得できるのですが、子どもの泣き顔のためならば仕事すっぽかしても仕方ないという描写はやめてほしい。ワーママはみんなこんな風に考えていると思われたら嫌です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 病気ならある程度は納得できるのですが、子どもの泣き顔のためならば仕事すっぽかしても仕方ないという描写はやめてほしい。ワーママはみんなこんな風に考えていると思われたら嫌です。

      鋭く深い指摘ですね。思わず何度も読み返しては深く頷いてしまいました。メディア各社の薄い批判と比べ物にならないほどです。

      コメントを拝見して思い出しましたが、最近はペットの具合が悪いという理由だけで会社を休む人がいるらしいですね。

  2. あやか より:

    「まれ」の物語は、子育てしながら色んなことに頑張っているお母さん、それを支えるお父さんへの応援のような物語だなあって思いました。
    結末も楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 子育てしながら色んなことに頑張っているお母さん、それを支えるお父さんへの応援のような物語

      素敵な視点を提供して下さりありがとうございます。心豊かに『まれ』ご覧になっている様子が伝わってきます。

  3. koji より:

    いま、録画しておいた今回放送分を再度観てたのですがマキちゃんへの応援歌のシーンで涙腺がゆるんでしまいました。

    そして津軽海峡冬景色。

    マキちゃん(しょこたん)は

    やっぱり歌が上手いですね!(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      マキちゃんの『能登半島』を聴いたとき、是非『津軽海峡冬景色』も!と願っていましたが、願いが叶いました。

  4. koji より:

    「全然」は確かに昔は「全然○○ない」と言う使い方でしたよね。

    今の「全然」はどちらかと言うと「断然」に近いニュアンスですかね。

    そう言えば「キレる」は今は怒りの表現として使いますが昔は頭の回転が速い人や鋭い感覚や思考力を持った人を指す表現でしたね。

    あと、「ヤバい」も昔は悪い事が起きた時の表現でしたが今は良い事が起きたような場合でも使うようになりましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      思えば否定と肯定が反転した言葉ってけっこうあるんですね。

  5. キヨコ より:

    「世界中の人が共通して美味しく感じる味」を突き詰め 辿りついたのが母乳

    「まれ」の製菓指導 辻口シェフの体験から 今回のケーキのテーマが生まれたと まれのスタッフブログで紹介されてました

    余談ですが かつて 「ごちそうさん」で 主人公め以子が生きる気力を失った幼なじみに与えたのは一杯の乳でしたね
    め以子自身 大阪の味を習得したのは 昆布だしのうどん

    おっぱいは人生でほんの一時にしか味わえないけれど
    この時培われた味覚が これから出逢ういろんな事の基礎となるんですね

    希が 次のコンクールで挑むケーキもどんな出逢いがあるのか楽しみです

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > め以子が生きる気力を失った幼なじみに与えたのは一杯の乳
      > め以子自身 大阪の味を習得したのは 昆布だしのうどん

      言われてみれば『ごちそうさん』でも大切な食べ物でしたね。しかも昆布だしのときは、源ちゃん同様、深く落ち込んだめ以子を救った味でもありました。

      > おっぱいは人生でほんの一時にしか味わえないけれど
      > この時培われた味覚が これから出逢ういろんな事の基礎となるんですね

      実際、母乳の味はその時の母親の食べているものに影響を受けるらしく、母乳で子供の味覚が決まることが確かめられているそうです。

      お母さんの味は一生もののようです。

  6. koji より:

    マキちゃんへの応援歌は太鳳ちゃん作詞の歌詞でした。。。(笑)

    失敗おっぱい世界一は最終回までやるのかな?(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 失敗おっぱい世界一は最終回までやるのかな?(笑)。

      「おっぱい=母親」の問題はある程度回収されましたが、「世界一」は未回収にして残り2週のテーマ。どうなるんでしょうか。

  7. さつ より:

    相撲大会でコンクール欠場はあんまりだ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      母親の心の中では「コンクール vs 相撲大会」の葛藤よりも「コンクール vs 娘の泣き顔」という葛藤が生じていたのかも知れませんね。

  8. 賢人くん大好き より:

    離婚すれば良いと思っちゃいました。圭太が怒るのは当たり前だと同感。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      怒ったけれど、怒りつつもフォローを忘れない圭太くんの器の大きさはさすがでしたね。

  9. tonden より:

    情報ありがとうございます。
    しかしこの展開見るとますます結末が読めなくなってきましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      最後は徹さんの帰還が予想されますが、どんな形で戻って来るのか全く予想がつきません。