あさが来た 第1週 小さな許嫁

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年9月28日 〜 10月3日放送
第1週「小さな許嫁」

『あさが来た』第1週「小さな許嫁」あらすじ

1901年(明治34年)4月。この年の春に東京目白に開校したばかりの我が国初の女子大学校となる「日の出女子大学校」の創立に力を尽くしてきたヒロイン・白岡あさは、万感の想いを込めて入学式で祝辞を述べました。その約半世紀前・・・

幕末の1849年(嘉永2年)に京都の両替屋・今井家の次女としてあさは生まれました。相撲好きを家族から度々咎められるあさでしたが、姉・はつは琴が得意な物静かな少女に育っていました。対照的な性格ながら仲の良い姉妹はずっと一緒に暮らすことが願いでした。

しかし姉妹には幼い頃からそれぞれ大坂の両替屋に嫁ぐことが決められていたのです。あさは白岡家へ、そしてはつは眉山家へ。姉妹同様、姉妹の許嫁も対照的な性格でした。おおらかなあさの許嫁・新次郎に対して、惣兵衛の陰鬱さは姉のはつを不安にします。

学問やそろばん習得を禁じられたあさは、父親に反発し嫁入りをも頑なに拒んでいました。そんな中、今井家を訪ねてきた新次郎に赤いそろばんを贈られたあさは、新次郎の繊細な心遣いに触れ、嫁入りを拒む気持ちが和らいでゆくのでした。

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『あさが来た』第1週「小さな許嫁」各回あらすじとレビュー

第1話 9月28日(月) 少女あさの許嫁の新次郎 
第2話 9月29日(火) あさの理解者、祖父忠政
第3話 9月30日(水) あさと五代才助の出会い
第4話 10月1日(木) 天王寺屋の嫡男・惣兵衛
第5話 10月2日(金) 嫁がず学問をしたいあさ
第6話 10月3日(土) 嫁入りを受け入れるあさ 

『あさが来た』第1週「小さな許嫁」
 事前発表あらすじレビューと歴史・時代背景の解説

本作『あさが来た』はヒロイン・あさのライフワークの完成の瞬間、すなわち日本初の女子大学校の創立場面が半年にわたる新作朝ドラのトップシーンです。

ヒロインの人生最大とも言える大仕事を成し遂げた、あさの入学式での祝辞を述べる場面を経て、時代はそこから約40年さかのぼりあさの物語がはじまります。

第1週のレビューと見どころ

時代は日本が新しい時代を迎えようとする直前。しかし、これから新時代を迎えることなど当時の民間人には知る由もありません。

そのような中、京都有数の豪商の次女として生まれたあさと、対照的な性格ながらも深い絆で結ばれた姉・はつとの姉妹愛が丹念に描かれてゆくのが第1週です。

ずっと一緒に暮らしてゆきたい。姉妹のそんな願いは叶わず、次週以降で姉妹は別々の人生を歩み、激変する時代に翻弄される姿が描かれます。二人の運命はその後、明と暗ほどに別れてしまうものの、それでもなお固い絆で結ばれ続ける姉妹の原風景。それが第1週です。

また、成人後のあさの人生に深く関わってくる五代才助(後の友厚)が第1週から登場。五代才助とともに明治維新の元勲・大久保利通の登場場面も用意されているようです。

歴史・時代背景

日本女子大学校創立

物語冒頭に登場する「日の出女子大学校」の実在モデルは「日本女子大学校」。東京の目白に創立された同校の開校式が行われたのは1901年(明治34年)4月20日。家政学部、国文学部、英文学部から成る大学部222名。付属高等女学校288名がこの年に入学しました。

実在モデル・広岡浅子誕生

あさが誕生したのは幕末の1849年(嘉永2年)、実在モデル・広岡浅子と同年生まれの設定です。この年の四年後の1853年(嘉永6年)には浦賀に黒船が来航。その翌年には日米和親条約が締結され幕府は下田と箱館の開港を決定。

ヒロイン・あさ12歳

第1週で主に描かれるのはあさが12歳になった1862年(文久2年)。この2年前には桜田門外の変や江戸城火災。この年の8月には薩摩藩士による英国人殺傷事件「生麦事件」が発生しています。

また、生麦事件が引き金となって勃発した薩英戦争を命がけの交渉で解決した五代才助(友厚)が、劇中で12歳のあさと運命の出会いを果たす場面が描かれます。ちなみにこの「運命の出会い」は劇中創作で史実にはありません。

『あさが来た』第1週「小さな許嫁」一週間のエピソード観賞後の感想

一週目にしてここまで心をつかまれるとは思いも寄りませんでした。

そしてこれを言い切ってしまうのは時期尚早かも知れませんが、朝ドラの傑作の一つとして後世にその名を残す作品になるような気すらします。

本日、再放送の最終回を迎えた『あまちゃん』。ヒロインが20代前半で結末を迎えてしまうような同作と異なり、『あさが来た』は大人向けのリアルな物語なので『あまちゃん』の時のようなSNSでの盛り上がりなどとは無縁でしょう。

しかし、大人の鑑賞に耐え得るドラマが減少傾向にある中、物足りなさを感じた大人たちのハートを本作はがっちり掴むことに成功するかも知れません。

これから半年間。すごいものを観ることになる。そんな予感がします。

役者さんがたのお仕事

登場人物ひとりひとりの造形も、そのキャラたちを演じきる役者さんがたのお仕事も、遊び過ぎたりてらったりすることなく、さりとて控えめになり過ぎることもなくそのバランス感覚はただただ驚かされるばかりです。

例えば山王寺屋のモンスター母と白蛇はん。こんな変人は実在しないだろうとツッコミを入れたくなるような過剰な芝居は排しつつも、身近にこんな人がいたらさぞかし困るだろうというレベルのリアルな怪しさ。

一方、器の大きな大人の余裕を見せる新次郎さまも、決して単純な爽やか善人ではなさそうな曲者ぶりが見え隠れしています。その曲者ぶりがスパイスとして良く効いて、味い深い。これが食べ物であれば甘さと辛さが口の中で緊急会議を開くような味覚でしょうか(笑)

セット、衣装、小道具

セット、衣装、小道具。眼福の一言に尽きる贅沢で絢爛豪華な映像を観ているだけでも楽しい。仮に、退屈を極めたドラマだったとしても映像だけで十分に楽しめるレベル。さすがNHK、お金のかけ方が違います。

本編映像に主題歌イントロをかぶせるとても滑らかにオープニングがはじまるのも心地よく、ポップで明かるいオープニング映像をさらに楽しくしてくれる主題歌も爽やか。ナレーションも本編の邪魔をせず安心して聴くことが出来る。

隅々まで良く出来ています。

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コメント

  1. koji より:

    本作は明治34年4月から始まるのですね。

    ちなみに明治34年4月29日は昭和天皇生誕の日です。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      リアルの日本女子大学校の開校日が4月20日。
      近いですね。