あさが来た 2話 あさの理解者、祖父忠政

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年9月29日(火)放送
第1週 第2話 「小さな許嫁」

『あさが来た』第1週 第2話 「小さな許嫁」あらすじ

あさと新次郎の初めての出会いで、恥ずかしい姿を見られたあさは新次郎のことが大嫌いになってしまいました。一方、あさのお転婆ぶりに驚いた正吉も心配でした。結婚後、新次郎は嫁の手綱をとれるのかと。新次郎はキッパリ答えます。それは無理だと。

そろばんをおもちゃにしたことを、あさは忠興から叱られました。それでも懲りずに、そろばんや学問を習いたいと訴えるあさに忠興は激怒。怒り心頭の忠興はあさに言い渡します。今後、学問も書物もすべてを禁止すると。

そんな中、あさの祖父・忠政が訪ねてきました。既に隠居の身の上で自身も変わり者の忠政は、型にはまらないあさを溺愛していました。忠政はあさに言いました。すべてに疑問を持つあさは偉い。そんな人間が世の中を変えて行く人間になるのだと。

月日は流れあさが12歳のある日。所用で大阪の両替商を訪問することになった忠興は、大阪行きにあさとはつを同行させることになりました。大阪に行った折に、はつの許嫁・惣兵衛のいる山王寺屋に挨拶することにしたのです。

<<前回1話 | 次回3話>>

『あさが来た』第1週 第2話 「小さな許嫁」
 事前発表あらすじのレビューと解説

大河ドラマ『八重の桜』で子役の鈴木梨央ちゃんが演じたリトル八重は、劇中で「ならぬことはならぬものです」と「什の掟」を繰り返し唱えていました。

しかし今回、鈴木梨央ちゃんが演じるリトルあさは「ならぬことはならぬもの」なのは「なんでどす」とその理由を明確にしたがる探究心が極めて旺盛な少女です。

このようなタイプの子供は現代でも煙たがられがちですが、江戸時代であれば煙たがれるだけでは済まされません。実際、劇中では厳格な父・忠興に「なんでどす」を度々咎められる場面が描かれるようです。

そんな今井家にあって、あさの数少ない理解者にして、あさの奔放な性格の源流とでも言うべきヒロイン・あさの祖父で、あさの生家・今井家の先代当主の忠政が登場します。

忠政は孫娘の「なんでどす」という口癖を理解、と言うよりはむしろ賞賛します。その探究心が世の中を変える力になるのだと。

祖父・忠政が孫娘に語りかける言葉の数々は、その時のあさには理解出来ません。しかし、祖父の言葉の数々は、時代の荒波を幾度も越えることを余儀なくされる成長後のあさの心の支えになってゆくのかも知れません。

【追記】大河ドラマ『八重の桜』の新島八重子は1845年(弘化2年)生まれ。一方、あさの実在モデル・広岡浅子は1849年(嘉永2年)生まれ。二人はほぼ同世代です。

『あさが来た』第1週 第2話 「小さな許嫁」
 朝ドラ観賞後の感想

ちびあさちゃんが可愛すぎる

朝ドラの子役にこれほどまでに心を鷲掴みにされたのは『ちりとてちん』『カーネーション』以来のことかも知れません。

凧を背負っても飛び上がることが出来ず、その無念さをお姉ちゃんに訴える悔しさと悲しさが混ざった表情。忠興お父はんにきつく叱られた時の反応。ちびあさちゃんの演技は神レベル。ちび八重ちゃんの時よりも更に磨きがかかって驚くばかりです。

久太郎くんの一言一言もいちいち楽しい。そんなお騒がせの妹・弟たちの中で孤高を持するお姉ちゃんの繊細さが、その後の苦難の運命を暗示するようで観ていて切ない。

いつまでも観ていたくなるような三人の天才子役たち。願わくば、この子たちだけのスピンオフをつくってもらいたいくらいです。

忠政おじいちゃん

趣味人三昧で孫を溺愛。自分の好きなことばかりしている道楽者ながらも人を見る眼力は一向に衰えない。何事にもケチをつけずにはいられない残念なタイプの方には格好の餌食となりそうな王道のキャラクター設定ですが、僕は素直にこんなおじいちゃんが大好きです。

正論といえどもそれを押し付けるばかりでは相手の反発を招くだけ。と、巷で良く言われている正論を「人間ごもっともばかりではあかん」と平易な言葉で言い表してしまう忠政おじいちゃんの知恵は、僕も忘れないようにしておきます。

さて、心に沁み渡るような美しい映像とともに描かれた木登りの場面。この先、物語が進展した段階で涙腺を刺激する回想場面用に用意したカットなのでしょう。しかし、今回すでに涙腺を刺激するのに十分な情感が込められていました。

返ってこないお金を貸すんはもったいない

忠興お父はんが言いました。「返ってこないお金を貸すんはもったいない」と。

京都の今井家は「もったいない」と悔しがるほどに堅実な経営をしていましたが、大坂の多くの両替商の多くはこの「もったいない」という感覚が薄れていたようです。

この時代の大坂の両替商はどこも「大名貸し」と呼ばれる諸藩に対する貸し付けを実施していました。相手が藩であるという安心感と、それだけで遊んで暮らせるような莫大な利息収入を得られることが多くの両替商の感覚を麻痺させていたようです。

そのため多くの両替商は貸し付けが焦げ付くリスク、すなわち貸したお金を返してもらえないリスクなど一顧だにせず、無尽蔵に「大名貸し」を続け、しかもその管理はすべて番頭任せ。この危機感の欠落が後の多くの両替商倒産の一因になったと伝えられています。

<<前回1話 | 次回3話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. よるは去った より:

    登場人物の名前を実名から変えているのは毎度のこと。三井→今井は良いけど、広岡(ひろおか)→白岡(しろおか、それともしらおか?)とはまるで江戸訛りやおまへんか?(笑) そう思いやせんかい?←何で訛りが色々混じってるわけ?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      五代友厚が実名のまま登場というのはレアなケースなのでしょうか。

      • よるは去った より:

        実名で出ていたのは私が知っている範囲では 「おていちゃん」松井須磨子「マー姉ちゃん」菊池寛(フランキー堺) 田河水泡(愛川欽也) 「ハイカラさん」大山厳(新克利) 大山捨松 津田梅子ぐらいですね。「ちりとてちん」五木ひろし 「あまちゃん」橋幸夫はカメオ出演だからまた別だけど。

        • よるは去った より:

          失礼しました。カメオ出演→本人役出演の間違いでした。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。
          実名キャラ、ずいぶんいるものなんですね。挙げて頂いた実名キャラを見ていて思い出しました。最近、もう一人いましたね。村岡花子さんという方が。

          • よるは去った より:

            村岡花子さんもそうでしたね。更に思い出しましたが、「いちばん星」の佐藤千夜子(高瀬春奈•五大路子) 中山晋平(津川雅彦) 野口雨情(柳生博) この人たちも実名でした。若き日の古河政男も実名で出てきました。

  2. koji より:

    なんだかバブル絶頂期とその後の崩壊の構図と似てる感じがしますね。

    三人の子役が本当にいい味だしてますね(^_^)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      明治維新直後の不良債権騒動はバブル崩壊後によく似てます。