あさが来た 第5週 お姉ちゃんに笑顔を

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年10月26日 〜 10月31日放送
第5週「お姉ちゃんに笑顔を」

『あさが来た』第5週「お姉ちゃんに笑顔を」あらすじ

はつの嫁いだ眉山家が夜逃げしてしまいました。新政府の銀目廃止により大阪の両替商は軒並み倒産。山王寺屋も時代の逆風に耐え抜くことが出来なかったのです。あさは、貧民窟で困窮を極めた暮らしをしているはつと再会。しかし眉山家は再び姿を消してしまいます。

姉を案じつつもあさは加野屋の新しい商売を模索していました。そんな中、新次郎の三味線仲間・山屋から聞かされた石炭の話しにあさは関心を示します。正吉が石炭の商いに難色を示す中、あさは鉱山を買いたいという気持ちを日に日に募らせてゆきました。

その頃、五代才助は「カンパニー計画」を大阪の商人たちに説いてまわっていました。大阪全体を一つの会社にし世界と渡り合えるようにするという五代の構想は、商人たちの理解を得るにはあまりにも大きなものでした。しかしついに正吉は五代に協力を表明します。

そんな中、新次郎がはつの居所を見つけ出しました。新次郎の案内で、農家の納屋を借り畑仕事をしながら口糊を凌ぐ眉山一家とあさは再会。貧しいながらも幸せそうに見えるはつは、ほどなくして懐妊が明らかになるのでした。

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『あさが来た』第5週「お姉ちゃんに笑顔を」各回あらすじとレビュー

第25話 10月26日(月) 山王寺屋が倒産/夜逃げ
第26話 10月27日(火)  借金取りに追われるはつ
第27話 10月28日(水) 才助があさを激怒させる
第28話 10月29日(木) 新次郎がはつを見つける
第29話 10月30日(金) 新次郎の浮気を疑うあさ
第30話 10月31日(土) 惣兵衛が忽然と姿を消す

『あさが来た』第5週「お姉ちゃんに笑顔を」
 事前発表あらすじレビューと歴史・時代背景の解説

元号が明治に改めれ新しい時代がはじまりました。これまでの時代の激流に耐え、あさの嫁ぎ先・加野屋は窮地を脱することに成功。

しかし、はつの嫁ぐ先・山王寺屋は時代の大きな変化を乗り越えることが出来ずについに没落。仲の良かった姉妹の明と暗に別れるそれぞれの人生が描かれはじめます。

第5週のレビューと見どころ

江戸時代を通して大阪を中心とした西日本は銀貨が流通していました。しかし銀貨は重量が重く大金の取引に支障を来すため、商人たちは両替商に銀貨を預け両替商が発行した銀貨の預かり証。言わば現代の預金通帳が銀貨に代わって通貨の役割を果たしていました。

しかし新政府による銀貨廃止の通達は、上に記した預金通帳(銀目手形)が無効になるとの誤解に基づく憶測が噂になって拡散。商人たちが預金引き出しに殺到したため両替商は銀貨が枯渇。一方諸藩への貸付金も相次ぐ戦乱で回収不能となり両替商が軒並み倒産します。

そのような極めて困難な状況を、ヒロインあさの婚家はヒロインの活躍で辛くも乗り切り新時代を生き抜く新手の模索がはじまります。一方でヒロインの姉・はつの婚家は没落。夜逃げをして、借金取りに追われる困窮を極めた生活がはじまります。

明暗別れる姉妹の運命。しかし人生の明暗の訪れ方は単純ではありません。一見、明の人生を生きるあさは、商売に没頭するあまり生じる夫とのすれ違い。子供が出来ないことによる義母の失望が、あさの心に影を落としはじめます。

一方のはつは、爪に火をともすような暮らしの中、かつては理解するのが困難だった夫・惣兵衛とも心を通い合わせ、第一子の懐妊にも恵まれます。

なお、はつと惣兵衛の没落後の慎ましい暮らしの中で第一子懐妊のエピソードなどは史実にないオリジナルストーリーと思われます。

歴史・時代背景

1868年(明治元年)

1868年(慶応4年)新暦10月。改元の詔書が出され、その年の1月1日に遡って元号が明治に改められました。

1869年(明治2年)東京奠都

1868年、元号が慶應から明治に改められる直前に「江戸」は「東京」という地名に改称され、皇室は東京入りしました。

そして1869年(明治2年)。政府は京都から東京に移され東京奠都が完了します。

『あさが来た』第5週「お姉ちゃんに笑顔を」一週間のエピソード観賞後の感想

山王寺屋の倒産と夜逃げから始まった第5週。最初から最後まで、はつちゃんの人生の激しすぎる浮き沈みと、黒蛇はんの心の明暗の移り変わりから片時も眼を離すことが出来ない、実に濃い週となりました。

婚家の没落。最愛の妹に心にもない言葉を浴びせかけなければならないほどの窮状。困窮を極めた暮らしの中で夫と心を通い合わせ、やっとみつけたささやかな幸福。

そして妊娠によって、はつちゃんが明日への希望に頬を輝かせたその時、夫・黒蛇はんの失意の失踪。皮肉な展開が切なすぎます。

黒蛇はんの今週の演技にも心を奪われました。

山王寺屋倒産直前まで溜まりに溜まった母親に怒りを爆発させた瞬間の憎しみに歪んだ顔。その直後、憑き物が抜けたような静かな顔で腰を抜かした母親を背負う優しさ。そして、はつちゃんと力を合わせて働く、劇中では初めて見せるすがすがしい笑顔。

心から楽しそうに百姓仕事に勤しんでいた黒蛇はんでしたが、山王寺屋を潰してしまった責任。はつちゃんを不幸にした上に誤って怪我までさせてしまった悔い。

そんな自分の心の底に眠っていた闇に気づいてしまったのは、新次郎はんに誘われうどんの屋台に行ったあの夜だったのかも知れません。新次郎はんの愛妻家ぶりが、黒蛇はんの心の闇を照らし出してしまったのでしょうか。

見応えのある山王寺屋の若夫婦でした。

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