あさが来た 11話 正太郎の容態が急変する

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年10月9日(金)放送
第2週 第11話 「ふたつの花びら」

『あさが来た』第2週 第11話 「ふたつの花びら」あらすじ

あさとはつの嫁入りの日が近づく中、はつは梨江に願い出ました。うめを自分ではなくあさのお付きにしてほしい。まだ子供のあさには大人のうめが近くにいたほうがいいと。最後に姉らしいことをしたいと言うはつの願いを梨江は聞き入れました。

そして、あさとはつの大坂の嫁ぎ先に向かう日が三日後に迫ったある日。あさとはつは二人ならんで最後の箏の演奏をしました。大坂に行ってもまた一緒に箏を弾きたい。手を取り合いながら姉妹は別れを惜しみました。

その翌朝、加野屋の正吉と新次郎が今井家にやってきました。憔悴しきった正吉と新次郎の様子にただならぬ気配を感じた忠興が、訪ねてきた要件を二人に尋ねます。忠興の問いかけに正吉は突然手をついて詫び始めました。

病床に伏していた加野屋の長男・正太郎が亡くなったのです。そのため、あさと新次郎の婚礼を日延べしてほしいと、正吉は忠興とあさに詫びながら懇願しました。突然の訃報に驚かされた忠興は、正吉の願い出を承諾するのでした。

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『あさが来た』第2週 第11話 「ふたつの花びら」
 事前発表あらすじのレビューと解説

すべて母の言いなりのマザコン男・惣兵衛の母親への本心は新次郎を驚かせるようなものでした。惣兵衛は母親に対して深い憎悪を抱いていたのです。この惣兵衛の母親への憎悪は、数週先で具体的な行動となって現れるのですが、ここではまだ伏せておきます。

親子間の深い闇を抱える山王寺屋・眉山家に対して、家族間に問題はないものの別の問題が生じてしまった加野屋・白岡家。別の問題とは嫡男・正太郎の病気です。正太郎の容態がここに来て悪化。予断を許さぬ事態に陥ります。

この正太郎の危機を通じてより強く印象づけられるのが、あさの許嫁・新次郎の優しい人柄です。新次郎は兄が大好きでした。そして優秀な兄を心から尊敬し感謝していました。兄を心から愛する新次郎の姿が視聴者をさらに魅了するものと思われます。

白岡新次郎。同性から見てもうらやましくなるくらいチャーミングな男性キャラです。

さて、今週に入り姉のことでずっと思い詰めてきたあさが、姉との家出を言い出し始めます。この展開はまさか『あまちゃん』へのオマージュでしょうか。ただし、この時代にバスという名の乗り物は存在しません。

『あさが来た』第2週 第11話 「ふたつの花びら」
 朝ドラ観賞後の感想

今井家の姉妹

以前、忠興お父はんがあさちゃんとはつちゃんに連れて行かれるお付きの交換を宣言した際のこと。お父はんが交換を宣言したその瞬間、あさちゃんの表情によぎった不安をはつちゃんは見逃してはいなかった。

きっと、うめさんと離れ離れになるあさちゃんの心細さを察してのことでしょう。お付きを元通りにしてほしいと頼む妹想いのはつちゃん。最後の思い出に姉らしいことをさせてほしいと、相手に断らせる隙を与えない懇願の仕方にはつちゃんの覚悟が見えて凛々しい。

その後の姉妹二人並んで箏を奏でる場面。もしかしたら、これが姉妹が揃って幸福な時間を過ごす最後になるのかも知れないと思うと、胸が締め付けられました。お中元やお歳暮のようにもらわれてゆく当時の女性の悲哀をこの時はじめて感じました。

忠政おじいちゃん

忠政おじいちゃんに泣かされました。

あさちゃんの嫁入りで忠政おじいちゃんはさぞかし悲しむことになるのではと予想はしていましたが、嫁入り前の時点であそこまで嘆き悲しむとは。『瀬戸の花嫁』の幼い弟を老いたおじいちゃんに置き換えた思いがけない場面に涙腺があやうくなりました。

生まれっぱなしみたいな人柄の忠政おじいちゃんだけに、嫁に行くな、早死にしてしまうという心からの叫びが涙を誘います。

正吉さんと新次郎さま

長男の急逝に憔悴しきった正吉さんと新次郎さま。最愛の息子、尊敬する兄を失った二人の、血の気と笑顔が消え去った表情が辛い。正吉さんのいつになく乱れた髪に、父として、後継を失った当主としての心労が色濃く出ていました。

息子を亡くした父としての悲嘆に加え、後継者を失った家業への風評にも耐えねばならず、正吉さんの心痛いかばかりか。

そんな正吉さんの胸中を察する、忠興お父はんの大仰さのない応え方が素敵です。本当に立派なお父はんだと思ったことでした。

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コメント

  1. koji より:

    「ふたりとも、しっかりお家を守れ!」

    帰ってくるなよ。。。

    忠興お父はんのこの台詞。

    嫁ぐ娘達だけでなく両親も相当な覚悟で送り出すのだと言うことをひしひしと感じました。
     
    忠政おじいちゃんの胸の内も解ります。やはり孫娘って本当に可愛いでしょうから(^_^)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 帰ってくるなよ。。。

      土曜日の放送回に再び出てきた忠興お父はんのこの言葉。感無量でした。

  2. のよ より:

    今日の、加野屋父子の憔悴ぶりと、粛々と事情を受け入れる今井夫妻の”善い人たち”の様子が、来週から繰り広げられるであろう山王寺母息子の”悪辣”さを、一層予期させるようでしたね。
    でも、ちょっと思ったのですが、昨日放送の、惣兵衛さんの世にも恐ろしい発言、あれは案外、惣兵衛さんが今後懐柔していく伏線かな、と。
    本当の悪人だったら、軽々しく「あの女を…」という腹の内を、特に親しい間柄でもなさそうな新次郎様に打ち明けるはずがない、と。
    惣兵衛、本当は愛情に飢えただけの悲しい若者。善人になる素質充分では、と。
    はつのためにも、そう思いたいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 本当の悪人だったら、軽々しく「あの女を…」という腹の内を、
      > 特に親しい間柄でもなさそうな新次郎様に打ち明けるはずがない、と。
      > 惣兵衛、本当は愛情に飢えただけの悲しい若者。善人になる素質充分では、と。

      深い読みですね!

      ご高察の通り、白蛇はんのあの宣言が本気であれば親しい相手であっても軽々には口にはしないでしょうね。土曜日の放送回で、新次郎さまが白蛇はんの本当の姿をほのめかす言葉を口にしていましたが、新次郎さまの言う通り、今は白蛇はんを信じるしかないのかも知れません。