あさが来た 14話 加野屋での暮らし始まる

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年10月13日(火)放送
第3週 第14話 「新選組参上!」

『あさが来た』第3週 第14話 「新選組参上!」あらすじ

はつが山王寺屋に嫁入りして半年。惣兵衛がはつに反物を贈りました。人知れずはつに似合う柄の反物を選ぶ惣兵衛が、見かけによらず優しい心を持っていることにはつは気づきはじめ、はつは少しづつ惚兵衛と心を通い合わせられるようになっていました。

一方、あさは加野屋での初めての朝を迎えました。あさは姑のよのから、加野屋のしきたりや嫁の心得を教わるものの、今井家とのあまりの違いさに終始驚かされます。箏や芝居を勧められても働きたがるあさを、加野屋の店の者たちも興味深く見守ります。

そんな中、新次郎は夜遊びをして朝帰り。家に戻ると正吉に言われるまま店に店に座っているものの相変わらず家業へは関心を示そうとはしません。あさは気になり始めていました。新次郎は何故、家業に関わることを頑ななまでに拒もうとするのかを。

あさが加野屋に嫁入りしてから一ヶ月が経過しました。祝言の晩以来、新次郎は毎晩夜遊びに出かけ、あさと一緒に過ごすことはありませんでした。新次郎が毎夜々々足を運ぶ先で新次郎を待ち構えていたのは、三味線の師匠・美和でした。

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『あさが来た』第3週 第14話 「新選組参上!」
 事前発表あらすじのレビューと解説

白岡家に嫁いだヒロイン・あさの新しい生活がはじまります。しかし、新たにはじまる暮らしは甘い新婚生活とはかけ離れたものでした。

初夜で動揺したあさは新次郎を上手投げ。相撲をこよなく愛するあさのキャラ設定がここで早速活かされてきます。

しかし初夜にいきなり投げ飛ばされた新次郎は、あさがまだ子供だと落胆したのでしょうか。それとも子供だからしばらくはそっとしておいてあげようと思ったのでしょうか。

初夜の晩から、新次郎の外泊・朝帰りの日々がはじまります。

結婚前、繊細な気遣いを見せ続けてきた新次郎との結婚生活は、はじまって早々に微妙な状態に陥ってしまいます。

そんなあさと新次郎夫妻と対をなすかのように描かれるのがはつと惣兵衛の夫婦の姿です。

幸福な結婚生活が期待されていたあさとは異なり、困難な結婚生活が懸念されていたはつは意外にも惣兵衛と心を通い合わせはじめていました。

結婚前の姉妹の明暗は、結婚後、みごとに反転してしまいます。

『あさが来た』第3週 第14話 「新選組参上!」
 朝ドラ観賞後の感想

新次郎さまと白蛇はんが逆転

相変わらず表情に乏しい白蛇はんではありましたが、いつになく目が泳いでいたのはもしかすると照れ隠し?

あの時代の大店のボンボンならではの審美眼を発揮して、はつちゃんに似合う着物の柄を無表情ながらも真剣に見極めようとする白蛇はんの妻想いの意外な一面がたまりません。嫁入り前の不安を募らせていた表情から一転、はつちゃんの笑顔が心に沁みます。

一方で新次郎さまの脱線が止まらない。祝言の翌朝の、痛めた小指のキレイな湿布。祝言から一ヶ月間、毎夜続いている夜遊び。この二つのカットだけで、新次郎さまの一ヶ月間の夜の行動を暗示する手際の良さが絶妙です。

ところで、今週に入ってストーリーが急展開しているような気がしていたものの、よく考えて見るとそれは錯覚。実はストーリーに特段の進展はありません。

登場人物、とりわけ新次郎さまと白蛇はんの結婚ビフォー・アフターのギャップだけでこれだけ大きな変化を感じさせてしまう脚本家の先生の筆力に驚いています。

新次郎さまのトラウマ

家業に関わりたがらない新次郎さまのトラウマが早くも見え隠れしはじめました。そして、そのトラウマのフラグの立て方が実に新鮮です。

親子の確執や過去の辛い思い出のフラグは、たいがいは激しい拒絶反応で表現されることが多いかと。良く言えば分かりやすい、悪く言えば紋切り型の表現方法です。

しかし今回、家業に関わりたがらない理由をあさちゃんに問われた新次郎さま、やや暗さを帯びながらもいつもの人を煙に巻くような笑顔でかわしてしまう大人の余裕。

地味で目立たない場面ながらも新鮮さを感じずにはいられませんでした。

大坂

忠興お父はんは、ぬるま湯につかった大坂の両替屋に将来はないみたいな言い方をしていましたが、それでも加野屋さんの朝の活気は京都のはんなりした今井家にはないものでした。

朝のお誓い、暖簾を店先に出す儀式(?)。雅やかな京都の家に対して質実剛健な大坂の家や店の空気も清々しい。

余談ながら店の中に飾ってある招き猫と亀助さんが同じポーズで座っていたのを見逃しませんでした。

追記:よのお母ちゃん

新次郎さまの天然な性格がお母ちゃん譲りだとよくわかりました。お母ちゃんの今後の天然な活躍が楽しみです。

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コメント

  1. 里のたぬき より:

    よのおかあさんと新次郎さんのあくびの仕方がそっくり。新次郎さんが働こうとしない謎の解明も楽しみ~。白蛇さんが実はいい人かもって、ちょっと期待しちゃうの、甘いでしょうか。
    ご挨拶が遅れましたが、詳しいあらすじをありがとうございます。ドラマを二倍以上楽しめます。これからもよろしくお願いします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      新次郎さまの仕事をしない理由とその回収は、かなりの時間をかけて描くことになるようですが前編の見どころの一つとなりそうです。そして回収後の新次郎さまが楽しみでなりません。

  2. koji より:

    今回のビックリポンは

    水を買うと言うこと。。。

    今でこそミネラルウォーターを買うのは当たり前ですが幕末の大坂の金持ちはんは本当に水を買っていたのかどうか?。

    これが史実通りだとしたら本当にビックリポンだす!(^_^)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      大坂でのことは初耳でしたが、江戸の「水売り」のことは何度か聞いたことがあります。

    • よるは去った より:

      江戸時代でも水質に恵まれない地域(江戸もその一つだけど大阪もそうだったんですね。)は飲用や調理に使う水は「水屋」から買うのが普通だったようですね。地理的に海に近い地域は井戸掘っても海水混じりのしょっぱい水が湧いてきたそうですからね。綺麗で美味しい地下水に恵まれていた京都の人からしてみれば「びっくりポン!」だったでしょうね。

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。
        僕は海岸の近くで生まれ育ちました。子供の頃、井戸のある家が近所に何軒かありましたが確かに飲めたものではなかったです。海が近いだけに水だけは良く出ていましたが。

    • KAMIGATA より:

      大阪は、淀川や大和川の沖積平野で、井戸を掘ってもろくな水が出なかったのです。いい水が出る場所には、「二つ井戸」などという地名が残っているほどです。それで、お金持ちでなくても、水は買うものというのが一般的だったようです。

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。
        詳しい解説ありがとうございます。
        ミネラルウォーターが普及する前、水が無料だと思っているのは日本人くらいだと良く言われたものですが、実は日本人も住む地域によっては水は買うものというのが当たり前だったのですね。ミネラルウォーターの普及は伝統への回帰といったところでしょうか。

  3. よるは去った より:

    最初の部分は現代の女性への問いかけでしょうか?苦虫噛み殺したような表情しながらも優しく反物を選ぶアドバイスをしてくれる夫と普段は笑顔で優しくありながらも新婚初夜に家を空ける夫とではどちらが良いか?というようなね。実際の天王寺屋夫婦も苦境の中、一生共に支え合ったらしいしね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      姉妹の人生はこれからも白黒の反転を繰り返すみたいですが、その繰り返しの中で何かが見えてくるかも知れないですね。

  4. 田 一 より:

    第三週 #14
    事前発表あらすじのレビューと解説

    『今井家に嫁ついだあさ~』

    とあるが、『白岡家』

  5. ちぃちぃ より:

    おはようございます。

    先週、新次郎さんに『女は嫌い』と言っていた惣兵衛さんですが、はつさんは別のようですね。
    無表情のまま、はつさんの着物用の反物を選んであげる姿はなかなか可愛らしかったです。

    一方の新次郎さん…。
    新次郎さんはどういうつもりか知りませんが、お師匠さんは新次郎さんを誘惑しようとしているようにしか見えません。
    前途多難ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 『女は嫌い』と言っていた惣兵衛さんですが、はつさんは別のよう

      祝言の日、はつちゃんをいつも無表情で見つめていた白蛇はん。実は、あの場面は白蛇はんがはつちゃんに一目惚れした瞬間だったのかも知れない。今になって考えるとそんな気がしてきます。