あさが来た 23話 銀目廃止による騒動勃発

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年10月23日(金)放送
第4週 第23話 「若奥さんの底力」

『あさが来た』第4週 第23話 「若奥さんの底力」あらすじ

新政府による銀貨廃止の通達でパニック状態に陥った商人たちが加野屋に殺到し、金銭の払い出しを求め始めました。正吉は腰を痛め店頭に出ることは能わず、さりとて正吉の代理がつとまるはずもない新次郎はあさに対応するよう説き伏せました。

あさは加野屋に殺到した人々の説得に当たり、正吉の許しを得て困っている人にのみ金銭の払い出しをはじめました。あさは、最終的に集まったすべての人に払い出しを行い、加野屋の金銀は底をついてなくなってしまいます。

一方、山王寺屋では井戸の中に落ちたままになっているあさからの手紙を拾おうとしてはつが井戸の中に転落。はつを助け出そうと井戸の底に降りた惣兵衛は、あさからの手紙で笑顔を取り戻したはつに対して初めて心を開くのでした。

1868年9月(明治元年)。加野屋の窮地を救うべくあさは奈良の玉利家へ借金を頼みに向かいました。その頃、山王寺屋では菊が思いがけないことを言い出し、惣兵衛とはつを驚かせます。菊は言いました。京都の今井家に行き金を借りて来いと。

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『あさが来た』第4週 第23話 「若奥さんの底力」
 事前発表あらすじのレビューと解説

江戸時代を通して日本国内には二種類の通貨が流通していました。東日本は金貨、西日本は銀貨。新政府は全国の通貨の一本化を宣言し、銀貨の廃止を通達します。今回、劇中で描かれる騒動はこの通達に端を発するものです。

新政府の突然の通貨制度の変更で混乱に陥った商人たちは、両替商に殺到。金貨・銀貨の払い出しを求めました。近代以降でも銀行が経営危機に陥ると、その銀行に預けたお金を引き出しておこうと騒動が発生していますがそれに近い騒動です。

現金の払い出しを求めに集まってきた人々に、正吉の許可のもとあさは現金払い出しを決断。しかし、この決断によって、もともと少なくなっていた加野屋の現金はついに枯渇。現金とは商店の血液です。血液がなくなれば商店は生命を失います。

そこであさは「輸血」すべく次の行動に出たのです。「輸血」とは借金です。

ちなみに原案小説『小説土佐堀川』では、浅子はこのタイミングでは借金でなく、借金の返済猶予に奔走しています。そして交渉の相手は東京品川の新興貿易商・毛利友信です。

借金返済の猶予では分かりづらい上にインパクトも弱い。よって、朝ドラ劇中では借金返済猶予の交渉ではなく借金の交渉に書き換えたものと思われます。

『あさが来た』第4週 第23話 「若奥さんの底力」
 朝ドラ観賞後の感想

今回もまた、一時間くらい観ていたような気がする濃厚な『あさが来た』でした。一回一回が濃厚過ぎて、今週の月曜日あたりの回が遠い昔のような感じがします。

正吉お父ちゃんの覚悟

あさちゃんを嫁に選んだ新次郎さまのことを人を見る目があると正吉お父ちゃんが称えましたが、新次郎さまの人を見る目は間違いなく父親譲りかと思います。

現金の払い出しに応じたいと願うあさちゃんの判断を尊重し、正吉お父ちゃんは異を唱える雁助さんらを一喝。あさちゃんの人と成りを見抜いたからこそ下せた決断です。

しかもそのあさちゃんを「金の卵」と表現するところが正吉さんのすごいところです。あさちゃんにはまだまだ伸びしろが沢山あることまで見抜いているのでしょう。

しかもその伸びしろも放っておけば、伸びるものも伸びない。誰かが暖めなければ卵はかえらないと、先の先まで読み通す慧眼。

雁助さんらを一喝する大迫力の姿。あさちゃんの判断を信じるブレのなさ。一方で新次郎さまがあさちゃんを嫁に選んだことへの感謝を忘れない謙虚さ。

正吉お父ちゃんに心奪われる回となりました。

もういやや

「もういやや」

はつちゃんの口からこんな言葉を聞くことになるとは思いもよりませんでした。あの我慢強いはつちゃんが口にした言葉だけに胸にこたえるものがあります。

「もういやや」の言葉に続いて井戸の底に転落したのは、落ちるところまで落ちたはつちゃんを象徴しているかのよう。

しかし、落ちるところまで落ちたところで、はつちゃんは笑顔を取り戻し白蛇はんが初めて心を開く。白蛇はんがはつちゃんをどれほど大事に思っていたことがわかったことが、どん底の中で救いでした。

山王寺屋さんはこれから苦難に直面しますが、白蛇はんとはつちゃんの夫婦には光明が差し込んで来たようです。(でもまだ紆余曲折はあるみたいですが)

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コメント

  1. koji より:

    劇中音楽と言えば

    『あまちゃん』が本当に革命的でしたね。

    潮騒のメモリー

    暦の上ではディセンバー

    地元に帰ろう

    それに、北三陸高校潜水部の歌

    そして、大友良英氏による放送期間中も

    次々と新曲を盛り込んでいく手法が素晴らしかったです。

    劇中終盤では

    あまカフェで

    鈴鹿ひろみさんのバックで本物の

    大友良英さん率いるバンドの生演奏があったのには本当に感動しました。

    そして、このシーンは音痴な筈の鈴鹿ひろみさんが見事に潮騒のメモリーを歌い遂げたシーンでした。

    あまちゃんの全編で僕が泣いたのは

    この回だけでした。

    さらに、音痴だと思われていた鈴鹿ひろみさんが実は音痴ではなくデビュー当時から「音痴のフリ」をしていたのではないか?

    と気がついた天野春子さんも

    さすがだな

    と思ったのを思い出しました(^_^)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『あまちゃん』クライマックス近くの鈴鹿ひろ美が歌う『潮騒のメモリー』の透き通った歌声は今も耳について離れません。思い出すだけで瞳がウルウルです。
      『あまちゃん』の音楽は本当に奇跡のようでした。

  2. koji より:

    本作の劇中音楽についてですが

    スイング風の洋楽のような曲もあり

    はたまた典型的な昔話風の曲もあったりと
     
    音楽面でも楽しめる朝ドラですね。

    特に五代才助の登場シーンのエレキギターの音色が印象的でした(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      劇中音楽ではずいぶん冒険してますが、それらがすべて自然に溶け込んでしまっているところがさすがだと思います。主題歌も劇中にさりげなく用いられていていい感じです。

  3. tonton より:

    4週間があっという間に過ぎてしまいましたが、見ている家族全員が
    15分が終わると「次早くオンエアしろって!」怒り出すんですよ(爆)。
    これまでの朝ドラではこんな現象無かったので。

    第1話からスピーディーな展開でグイグイと視聴者を押し、(私は玉木のファンではありませんが)2周目で玉木宏は のだめの千秋先輩を上回る当たり役を掴んだと思わせただけじゃなく、
    今週は、これ以上綿密に計算してもしきれない程に作られ練り上げられた脚本にガツーンと頭を殴られた感じです。

    「まれ」のコンセプトが散らかってたり無理やり能登ネタを押込む不自然さが目立った残念な脚本が原因で役者さん達が気の毒に思えただけに、このギャップな何なのじゃあ~!状態です。

    後は朝ドラ恒例の折り返し地点過ぎた辺りに行われるキャストの入れ替わり時に失速しない事を祈るばかりです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      私もネタバレ情報を扱いながらも一話が終わる度に次回が待ち遠しくてたまりません。
      私も自分のハマりっぷりに自分で驚いています。

  4. ちぃちぃ より:

    おはようございます。

    無理をしてでも金銭の払い戻しに応じたことで、町民(顧客)からの信用を得ることができたと思います。
    正吉さんの人を見る目は確かですね。

    はつさんを助けるために井戸の中に降りた惣兵衛さんが初めて感情を面に出したシーンはとてもよかったです。
    これから先、はつさんは苦労の連続のようですが、夫婦の絆が深まっていくのがせめてもの救いですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      はつちゃんを助ける井戸の底まで降りる白蛇はんには泣かされました。本当にいい男になりましたね。