あさが来た 28話 新次郎がはつを見つける

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年10月29日(木)放送
第5週 第28話 「お姉ちゃんに笑顔を」

『あさが来た』第5週 第28話 「お姉ちゃんに笑顔を」あらすじ

新次郎はあさには内緒ではつ探しを続け、ついにはつの居場所を突き止めることが出来ました。はつは農家に身を寄せ、畑仕事をしながら暮らしていました。はつは新次郎に釘を刺します。自分の居場所を決してあさには言わないでほしいと。

その頃、あさと雁助は五代才助の開いた寄合所へ足を運んでいました。才助は大坂商人たちが結束し東京や西洋諸国に対抗し得る構想を寄合所へ集まった商人たちに披露。しかし、才助の話す内容は大坂の商人たちが理解するにはあまりにも大き過ぎるものでした。

しかし、才助は大坂経済を混乱させた責任を感じていたのです。大坂に罪滅ぼしをしたいという才助の気持ちに嘘はないと雁助は正吉に報告しました。一方、新政府への貢献が認められた今井家は新しい事業に乗り出すべく東京に居を移す準備をすすめていました。

そんな中新次郎は、はつを探す中で再会した惣兵衛と久しぶりに酒を酌み交わしました。惣兵衛と語らいながらも新次郎が考えていることは一つ。どうしたらはつとあさを会わせることが出来るかということでした。

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『あさが来た』第5週 第28話 「お姉ちゃんに笑顔を」
 事前発表あらすじのレビューと解説

相変わらず人の良い新次郎は、遊びに出かけるフリをしながらあさには内緒でずっとはつの居場所を探し続けていました。そして、偶然から新次郎はついにはつと眉山一家の居所を発見します。一家は農村で畑仕事をしながら口糊を凌いでいました。

はつは新次郎に懇願します。自分の居場所をあさには知らせないで欲しいと。妹に今の姿を見られたくはない。はつの気持ちが痛いほどわかる新次郎ですが、一方で姉を案じるあさの気持ちも痛いほどわかる新次郎は二人の狭間で葛藤します。

この新次郎が心に抱く葛藤は、後になって実に上手なやり方で回収されることになるのですが、ここでは伏せておきます。

一方、あさの実家が東京に移転する準備を進め始めます。史実では、今井家の実在モデル・三井家は鳥羽伏見の戦いに続く戊辰戦争の資金調達に貢献しました。

戊辰戦争で旧幕府勢力を制圧するために新政府は東征軍を組織しました。東征軍は東山道・東海道・北陸道の三手に分かれて東進を開始。しかし彼らの東進は決して順調ではありませんでした。

何故なら進軍の途中で資金ショートを起こし、東征軍は進軍の停滞が余儀なくされてしまったからです。その東征軍への資金の提供に絶大な貢献をしたのが三井家でした。

『あさが来た』第5週 第28話 「お姉ちゃんに笑顔を」
 朝ドラ観賞後の感想

五代様が大阪弁

あさちゃんを激怒させた前回あたりから五代さまの話す言葉が、薩摩の言葉から大阪の言葉に変化しはじめていました。そして今回、ついに大阪弁が全開。

『あさが来た』の五代さまの薩摩の言葉にはちょっとばかり違和感を感じていたので、やっと安心して五代様を見ていることが出来るようになりました。(大阪の方には、五代様の大阪弁にもしかすると違和感があるかも知れません)

そして劇中に登場する主要な人物の中でただ一人、何を考えているのか読みきれないところがあった五代さまの本心が見えてきたことも、安心の要因かと思います。

罪滅ぼしのためにここにいる。五代さまの本心を流暢な英語で語らせることで、恩着せがましさをなくす演出もとても粋なものでした。

また英語で語らせることで、五代さまの大阪を思う気持ちに嘘偽りはないと正吉さんに報告する雁助さんの言葉が重さを増す。

寄合所に足を運ぶあさちゃんのお供に、いつもの亀助さんでなく今回は何故か雁助さんにしたチョイスも見事。

辛口の突っ込みを繰り返す雁助さんだからこそ、五代さまの言葉に嘘はないという報告にさらに重みが加わりました。

同じ報告を亀助さんがしていたら、正吉さんの心を動かすまでには至らなかったかも知れません。

白蛇はんが明るい

山道で新次郎さまと再会した白蛇はんの表情が明るい!

生き生きした表情で働く白蛇はんからますます目が離せなくなってきました。能面よりも表情がなかったかつての白蛇はんが嘘のようです。

あさちゃんとはつちゃんの結婚前の頃のこと。白蛇はんの人柄が見えずに不安を募らせるあさちゃんに新次郎さまが言いました。子供の頃は面白くていい奴だった。

そんな白蛇はんの真の姿がやっと現れてきたのかも知れません。喧嘩を買うお金も残ってやしない。こんな洒脱さが白蛇はんにあるとは思いもよりませんでした。

しかし今回、白蛇はんに関して気になる含みがあったのも確かです。

妻思いの新次郎さまに感嘆した白蛇はんが次の瞬間口をつぐみました。自分はどれほど妻のためになっているのか。白蛇はんが急に口をつぐんだのは、自分の姿を振り返った時の沈黙だったかと。

切りつけられた腕の傷がまだ痛むらしいはつちゃん。その姿を無言で見つめる白蛇はんの、はつちゃんを愛するが故に、ふがいない自分を責める白蛇はんが心配です。

【追記】大坂が大阪に

がいつから大になったのか。変わった理由は何だったのか。まとめてみました。

が大になったのは明治元年。新政府が「大阪」への表記統一を決定しました。

「坂」という字は分解すると「土」と「反」。「土に反る」すなわち「死」を連想させることから江戸時代中期より「大」という表記が登場。

明治となり「坂」という字は「士」と「反」、すなわち「士が反する(武士が謀反を起こす)」に通じることから「大」への表記統一が決定。

決定から完全に統一されるまで10年ほどの時間がかかったそうです。

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コメント

  1. はつちゃん応援団 より:

    あさが来たのおかげで、毎朝が楽しみです。下手すると早朝、朝、深夜と3回見ています(笑)

    正吉さんが雁助さんをお供にした理由を自分なりに考えてみました。
    大番頭さんにも五代さんの評価をさせたいというのは確かにありそうですね。
    それとは別に、あさちゃんは亀助さんの心はぐっとつかみましたが、雁助さんはいまだ懐疑的です。また、新しい商売にも二の足を踏んでいます。
    雁助さんにも新しい時代とそこで活躍しそうなあさちゃんの姿を見せたかったのではないでしょうか。
    将来のお店のために。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 雁助さんにも新しい時代とそこで活躍しそうなあさちゃんの姿を見せたかったのではないでしょうか。

      正吉さんがあさちゃんのお供に雁助さんを選んだ理由。まさにここですね!大切なことを見落としていました。自分の右腕とも言える雁助さんが加野屋の伝統を愛し過ぎていることを正吉さんが心配しないわけがない。

      見落としに気づかせて頂きありがとうございました。

  2. あやか より:

    「あさが来た」では初めてコメントします。
    歴史が好きなので、物語の背景も解説されていてとても楽しんでますよ~^^

    少し前のことですが、こちら(関西)のテレビで五代さんのことを紹介していました。
    彼の物語を映画化しようという話があるそうなんです。
    大阪に大きな貢献をされた人だというのに、あまり知られてないんですね。実際ほんとにイケメンさんだったみたい。できれば映画でもディーン・フジオカさんにやってほしいなあ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      当ブログを楽しんで頂けて幸いです。

      今回、五代さまの「罪滅ぼし」の本心に心をわしづかみされました。
      正吉さんの心をも動かした五代さまのこれからの活躍から目が離せません

      五代さまは映画化のプロジェクトも進んでいるとの由。
      『あさが来た』のスピンオフにもしてほしいものですね。

  3. ちぃちぃ より:

    おはようございます。

    百姓仕事をする惣兵衛さんの表情が生き生きとしてましたね。
    以前の無表情が嘘のようです。
    両替屋の若旦那より、こちらの方が性に合ってるということなんでしょうか。
    それでも、痛む腕をそっと押さえるはつさんを見つめていた時の表情が気になります。

    新次郎さん、いかにはつさんとあさちゃんを再会させるか考え中のようですね。
    何も考えていないような顔をして、実はちゃんと考えている…。
    惣兵衛さんより新次郎さんの方が一癖も二癖もありそうですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      白蛇はんはこの先もまだ激しい浮き沈みが待っているようですが、見事な演技で見せてくれるので浮いても沈んでも見応えがあります。これから大きく沈んだ後の、再び浮かぶ白蛇はんの凛々しい姿を見る日が楽しみです。

  4. Lara より:

    最近、生活力ありそうな白蛇さんの株が上がってきました。 

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      新次郎さまと同じボンボン育ちでありながら、白蛇はんは意外にも逆境に強かったんですね。

  5. れご より:

    こんにちは。
    いつも楽しみに読ませて頂いております^-^

    28話のレビューを読んでいて一点
    気になったので書き込みをさせて頂きます。

    レビューの2行目
    「偶然から新二郎はついにあさと眉山一家の居所」となっていますが、「はつと眉山一家」ではないでしょうか?

    突然の書き込みに厚かましい意見となってしまい申し訳ございません。
    もし、私の勘違いであったら失礼致しました。

    • れご より:

      ごめんなさい。
      新二郎ではなく新次郎さんでしたね。

      今回の朝ドラは楽しい気分で見られるので
      毎朝清々しいです♪

      この先のレビューも楽しませて頂きます!
      陰ながら応援させて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      厚かましいなんてとんでもありません。
      うっかりミスです。ご指摘本当にありがとうございます。
      早速訂正いたしました。
      今後とも当ブログをよろしくお願い致します。

  6. 朝ドラマ― より:

    少し前の作品からこちらに伺わせて頂いています。
    どうしてブログ主様はここまで詳細にかなり先の展開まで
    ご存じなのですか?
    前作のまれにかなり失望したので、今度のあさが来たには期待しています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ネット上に詳細情報が散在しています。それらを強引に繋ぎ合わせています。
      『あさが来た』、これは後々まで記憶に残る作品の一つになりそうです。これから半年間、一緒に楽しみましょう!
      今後とも当ブログをよろしくお願い致します。