あさが来た 35話 新次郎の目掛にあさ苦悩

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年11月6日(金)放送
第6週 第35話 「妻の決心、夫の決意」

『あさが来た』第6週 第35話 「妻の決心、夫の決意」あらすじ

大阪から遠く離れた九州で炭鉱経営をしたいなら、家を空ける覚悟を見せよ。正吉はあさに迫りました。覚悟を問われたあさは腹をくくり新次郎に告げました。よのが望んでいる通り、新次郎には家のためにも目掛を囲ってほしいと。

自分から言いだしておきながら、新次郎が目掛を囲うという厳しい現実をあさは受け止めることが出来ませんでした。九州への旅支度を整えながら荒れるあさを、うめは懸命に慰めました。正妻と目掛は違うものだから心配することはない。新次郎の心が離れることはないと。

そんなあさの気持ちには気づかず、新次郎が目掛を囲うことを承諾したと知ったよのは、美和を家に招き面談に臨みます。そして、目掛を住まわせる家を見つけ、新次郎の引っ越しの準備を進めてしまうのでした。

新次郎が目掛を囲う準備をよのが着々と進めていることを知り、動揺を隠しきれないあさに新次郎が告げました。自分に目掛を囲うつもりはないと。心から安心し家に戻ったあさを思いがけない人物が待っていました。炭鉱主の櫛田の未亡人・そえです。

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『あさが来た』第6週 第35話 「妻の決心、夫の決意」
 事前発表あらすじのレビューと解説

かねてよりあさの悲願だった鉱山買収の好機。廃藩置県という加野屋にとっては逆風ながらもあさにとっては追い風が吹き始めます。

あさの事業に追い風が吹いたということはまた、あさが嫁のつとめから更に一歩遠ざかってしまうことを意味していました。

そして、嫁のつとめから遠ざかるということは、新次郎に目掛を持たせることを受け入れなければならないということです。

仕事が順調になるほど私生活は窮地に陥る。そのジレンマにあさは苦悩します。

あさが苦悩を隠し気丈に振る舞う中、新次郎の目掛を迎える準備が着々と進みます。しかし、新次郎は目掛を持つことを拒否。

新次郎が目掛を拒む理由はここでは省きますが、実に新次郎らしい理由です。

一方、はつが産んだ長男は藍之助と命名され、嫁としてのつとめを果たすことが出来たはつでしたが、惣兵衛の行方はいまだ不明のままです。

『あさが来た』第6週 第35話 「妻の決心、夫の決意」
 朝ドラ観賞後の感想

『あさが来た』始まって以来の切ない回になりました。今回の切なさの前では、嫁入り前のあさちゃんとはつちゃんが結婚について悩んだことも楽しい思い出です。事前に想像していた以上の切なさに胸が締め付けられました。

厳しい現実を「これでええのや」と受け入れようとするものの、目に飛び込んできた赤いパチパチはんに心が折れてしまう。楽しいフリをする姉妹の悲哀も胸に迫ります。

新次郎さんの洞察力

お家のために目掛を囲ってくださいと新次郎さんの前では気丈に振る舞うあさちゃんが、無理に無理を重ねていることを百も承知の新次郎さんが今日もまた大人です。

今回冒頭で、新次郎さんが目掛を持たないと宣言すればあさちゃんもあそこまで苦悩することはなかった。と、思いたいところですが、混乱を極めていたあのタイミングで仮に新次郎さんが目掛を持つつもりはないと言っても、果たしてあさちゃんは収まりがついたか。

夫が目掛を持つ現実を受け入れようともがいているあさちゃんに、目掛は持たないと言ったところでかえってあさちゃんの混乱に拍車をかけていただけかも知れません。

目掛を持ってくれとあさちゃんに言われ「そないする」と、一見冷たく突き放したかに見える新次郎さんの、実はあさちゃんへの深い洞察に心をつかまれました。

あささんが惚れる価値のある男でない

嫉妬心が五代さまの目を曇らせたのか。常に一流の人物たちと交流のある五代さまに人物を見抜く眼がないとは思えない。

その五代さまが新次郎さんを「あささんが惚れる価値のある男でない」と一刀両断。

新次郎さんの本質まで見抜くことが出来なかった五代さまのこの発言に、嫉妬と恋の焦りが見えました。この先の「泥沼」のフラグがまた立ちました。

嬉しい時に雨が降りますのや

久しぶりに雨が降りました。嬉しい時に雨が降る雨男の新次郎さんは一体何が嬉しかったのでしょうか。目掛を持たないと宣言した新次郎さんの言葉に安心するあさちゃんの喜びが嬉しかったのか。

それとも、櫛田そえさんの来訪で炭鉱買収にリーチがかかった(らしい)あさちゃんの望みが叶うことが嬉しかったのか。

雨が降り始めた時点では、あさちゃんは苦悩のどん底にいましたが、その時すでにあさちゃんの喜びを自分の喜びとする新次郎さんの喜びは確定していたのかも知れません。

余談ながら、雨の中を血相を変えてあさちゃんの姿を探し回る新次郎さんの真剣な面持ちが忘れられません。

「あさちゃんほど心の中が女らしいおなごをわては知らん」

そして、女性をたくさん知っていそうな新次郎さんのこの言葉。説得力がありました。

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コメント

  1. るこき より:

    めかけという字は○という字では?

  2. まっきぃ より:

    まれ、から本サイトを読ませていただいています。あさぞうさんの暖かい解釈がとても心地好く、朝ドラが益々楽しくなりました。
    そうそう、母がBS再放送のどんど晴れを毎朝見ていて、お弁当を作りながら、私も見ているのですが、まれの時のどんど晴れの場面に似てる的なあさぞうさんの記述とようやく繋がり、それもまた楽しいです。

    35回、36回のあさちゃんと新次郎さんには泣かされました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      当ブログがお役に立てて光栄です。

      > 35回、36回のあさちゃんと新次郎さんには泣かされました。

      今週は本当に泣かされました。
      忘れられない週の一つになりそうです。

      次週も白蛇はんが戻り、再び泣かされそうですね。

  3. 千秋様ファン より:

    番傘をスラリとさすところ、美しい仕草で、惚れ惚れしました(≧∇≦)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      本作はこうした細かいところまで丁寧に作り込まれているので、一瞬たりとも目を離すことが出来ませんね。

  4. まゆ より:

    朝から号泣してしまいました(泣)
    あさちゃんの新次郎さんを想う恋心に胸が打たれました(泣)
    そしてやはり今回一番の見せ場はあさちゃんを探しに行く新次郎の必死な顔でした!
    心の中では本当にあさちゃんを想ってくれてたんだなと安心出来ました(泣)
    個人的にはつさお姉ちゃんの「もっと目の大きい旦那さんでも探そうかしら」のセリフに笑ってしまいました(笑)
    でもその後の2人の切ない顔、胸が苦しくなりました(T_T)
    姉妹が手を取り合い、でも何も言わない。
    あのシーンは名場面に是非入れていただきたいです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 心の中では本当にあさちゃんを想ってくれてたんだなと安心出来ました(泣)

      36回では、寂しい思いをさせるな、わてを泣かせるなとまさかの本心を次々に披露。
      二回続けて泣かせてくれましたね。

  5. koji より:

    本作は時代劇ながらも何故か現代劇を観ている様な錯覚に陥ってしまいますね。

    特に今回は、それを強く感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      音楽の用い方が時代劇特有の匂いを消しているのでしょうか。
      劇中曲の使い方が楽し過ぎます。

  6. ポール より:

    お目掛けさん騒動(?)一段落でしょうか。
    ただ、当時の大阪ならお目掛けさんと言わず、お手掛けさんと言っていたと思います。何となく収まりが悪い感じがするのですが、関西ローカルで無いから仕方ないですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「お手掛けさん」という言葉は初めて知りました。
      おっしゃる通り、この言葉を劇中で用いたら大阪以外の地域の方には意味が通じにくかったかも知れません。

      • ポール より:

        返信ありがとうございます。

        真偽のほどはわかりませんが、江戸は職人の町なので手が欠けるを嫌って「目掛け」、大坂は商人の町なので目(財産)が欠けるのを嫌って「手掛け」と言うようになったと何かで読んだことがあります。

  7. tonton より:

    いよいよ五代があさに本格的なアタックをスタートさせましたが
    ネタバレを見た当初は東海ドラマ顔負けのドロドロを想像してたんですよ。
    しかしコメディタッチに描かれていたのでズルっとなっちゃいました(笑)。

    やはり、あさは甘えん坊でお転婆のイメいでしょうが、史実でもドラマでもそれ相当の身分の女性なので、視聴者は
    花子とアンで石炭王に嫁いだ蓮子が帝大の法学部生との関係が生々しく描写されたり、
    大河でも数多の幕末の志士達が本妻以外の女性達とも関係を持った事が描かれていますが、キチンと手を出してはいけない人達には手を出していない。

    だから他サイトでも けしからん!姦通罪になるぞ!とオンエア前は非難囂々でしたが、結局は新次郎を脅かす程のものでは無かった。とやられた~という感じでした(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 東海ドラマ顔負けのドロドロ

      ドロドロ直前のところで笑わせて止めるバランス感覚を楽しませてもらえそうです。
      この先、ドロドロに美和さんやふゆちゃんが絡んで来ても安心して見ていられそうです。

  8. 三毛猫コフィ より:

    脚本が女性作家の心の機微でしょうか、新次郎さんの後半の畳み掛けるような演出…これから何度も振り返る事になりそう。
    (番傘の流れる動き、肝心なとき言葉でなく手を重ねる新次郎さん)。
    観る人がそれぞれ何かを語りたくなるドラマですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      女性作家ならではの繊細な心理描写に加えて、芝居も演出もそれに応えて小さな仕草まで丁寧に描きこまれていて、いつも唸らされています。

      > 番傘の流れる動き

      番傘の扱い方、洗練の極みでした。

  9. よるは去った より:

    今日観て改めて思ったんですが製作の仕方によって重くなってしまいそうな内容のドラマが苦にならずに観れるのは登場人物同士どこかで支えあっているからかな?あさちゃんがはつちゃんの畑仕事手伝いながら悩み事相談している場面を観る度にそう思いますね。

  10. よるは去った より:

    製作の仕方によっては重くなってしまいそうな内容なのにあれだけ見せられるのはやはり登場人物同士どこかで支えあっているという感があるからかな?あさがはつの野良仕事手伝いながら悩み事相談している場面見るとその感は強いですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > どこかで支えあっているという感があるからかな?

      それは大いにあると思います。
      とことんまで追い詰められても、救いが用意されていると安心出来ます。
      山王寺屋倒産前、はつちゃんが蔵に閉じ込められた時ですら、顔には出さないまでもはつちゃんを案じる白蛇はんが救いでした。

  11. ※祐二 より:

    あさはこどもを生むの?

  12. ※※真由美 より:

    あささん頑張りやす∵子供がなんですのん∵仕事気張りやす∵

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      柔らかな言葉での応援が素敵です。

  13. みき より:

    たぶん35話以降のあらすじからずっとだと思いますが
    大阪が大坂になっております。
    関西人なのですごく目に留まります。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      申し訳ありません。江戸時代の表記をそのまま使っていました。
      早速、訂正させて頂きました。