あさが来た 36話 加野屋が鉱山を買収する

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年11月7日(土)放送
第6週 第36話 「妻の決心、夫の決意」

『あさが来た』第6週 第36話 「妻の決心、夫の決意」あらすじ

炭鉱の買い手を探しているという櫛田そえが加野屋にやって来ました。あさは鉱山を買い取るには資金が不足していることを櫛田に打ち明け、分割による支払いを懇願。あさに賭けると心を固めた正吉も、加野家の米蔵を売却して資金を調達するとそえに告げます。

櫛田の炭鉱を立派な炭鉱に育てる。是非、炭鉱を加野家に売って欲しいと頭を下げるあさに、そえは応えました。分割で構わない。炭鉱は加野家に売ることに決めたと。そえは、女性が家の外で活躍する時代が間もなくやってくるとあさを励まし九州に戻りました。

ついにあさは悲願の炭鉱を手中に収めました。加野家の経営する炭鉱で炭坑夫たちに引き続き働いてもらうべく挨拶するため、早速あさは炭鉱のある九州に向かう旅支度をはじめます。新次郎は無事に帰ってこいと、あさにはなむけの言葉を贈りました。

そして迎えた旅立ちの日。五代友厚は身の守りのためと、旅立つあさにあるものを持たせるのでした。それはピストルでした。そして、あさと亀助は船で九州に到着。炭鉱の支配人・宮部の案内であさたち一行は炭坑目指して険しい山道を歩いて行くのでした。

<<前回35話 | 次回37話>>

『あさが来た』第6週 第36話 「妻の決心、夫の決意」
 事前発表あらすじのレビューと解説

新次郎の目掛問題は前回までにキレイに収拾されました。そして悲願だった鉱山をあさはついに買い取るところまで漕ぎ付けます。

加野屋の鉱山買収は、これまでずっと炭鉱業に異を唱え続けてきた正吉が、加野屋の地所を売り払うまでして資金を調達し新事業に乗り出す英断を下すことで一歩を踏み出すことになります。

宇奈山藩への債権回収。銀目廃止騒動での現金払い出し。新政府への上納金拠出。

今まであさの判断に乗り続けてきた正吉が、鉱山ばかりは慎重な姿勢を崩しませんでした。それだけに鉱山買収にGOサインを出す正吉の下す決断は重いものでした。

さて、来週は鉱山でのあさの苦闘が描かれます。

あさのモデル・広岡浅子を語る上で欠かすことができない鉱山経営の場面は『あさが来た』前半の最大の見どころとなるかも知れません。

『あさが来た』第6週 第36話 「妻の決心、夫の決意」
 朝ドラ観賞後の感想

『あさが来た』は二ヶ月目に入り主人公がついにライフワークの第一歩を踏み出す。過去数作の朝ドラについて言えば物語が盛り上がりを見せ始めるタイミングですが、すでに十分過ぎるほどに盛り上がっている『あさが来た』は一体どこまで行ってしまうのでしょうか。

新次郎さんのヤサ男ぶりが粋過ぎる

新次郎さんはあさちゃんが惚れる価値のない男だ。前回、五代さまの爆弾発言に猛然と抗議したあさちゃんでしたが、頼りないヤサ男のほうが好きだというあさちゃんの男性の好みが深く納得の36回でした。

あさちゃんが九州に行ってしまったら寂しい。炭鉱を上手いこと経営しなくても良い。無理をするな。怪我や病気もしたらあかん。色目作ってもあかん。わてを泣かせるな。ヤサ男っぷり全開の新次郎さま。ここまで弱みをさらしてしまうところに大人の余裕すら感じます。

そしてヤサ男の旦那さまが好きだというあさちゃんの五代さまへの反論に深く納得する、新次郎さんの粋過ぎるヤサ男ぶりを見ていて思いました。強く見える男は案外もろいのかも知れない。弱さを必死に隠しているだけかも知れないと。

正吉さんの英断に鳥肌が立つ

加野屋の大事な米蔵まで売りに出してあさちゃんに賭ける正吉さんの英断が立派です。

新次郎さんの父親にして、新次郎さんのことを昔の自分とどこか似ていると言う正吉さんもまたどちらかと言えばヤサ男。そのヤサ男ぶりが、よのさんの天然の人柄を柔らかい春風みたいに包み込んで和ませてくれますが、時折見せる厳しい表情がこれもまた捨てがたい。

一見、矛盾するような性格を一つの人格の中にバランスよく配合してしまう匠の技は、脚本家の人物造形力のなせる技なのか。それとも近藤正臣さんの名人芸なのか。正吉さんをいつまでも観ていたいところですが、年内いっぱいでお別れなのがかえすがえすも残念です。

<<前回35話 | 次回37話>>

Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. koji より:

    お尻の方言についてですが

    関西圏で「おいど」と言われているのは本作で初めて尻ました。いや知りました(^_^)。

    とは言っても現在では余程の年配者でなければ使われていないと思いますが。。。

    僕の地域では祖父母の年代者が

    子供のお尻は「あかべ」

    大人のお尻は「おんどべ」

    と言ってました。

    しかし、現在の日常会話では全国的に

    お尻は「けつ」になってますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「おいど」は僕も初めて知りました。
      今では自分の中で流行語です

      > 尻ました。いや知りました

      上手い!

  2. えり より:

    あさが来た、15分の中に喜怒哀楽のドラマがギュッと濃縮されていて、近年の朝ドラの中ではダントツで面白いですね。ドラマを見た後に、あさぞうさんの鑑賞後の感想を読むのが日課になっています。登場人物へのあたたかい眼差しと、深い洞察力のおかげで、私もドラマをより深く楽しむことができています。これからも、楽しみに読ませていただきます。頑張ってください!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      応援のメッセージ、恐縮です。
      『あさが来た』は本当に傑作だと思います。
      半年で終わらせてしまうのがもったいない。
      昔のように一年間放送し続けてほしいほどです。

  3. よるは去った より:

    御守りがピストルとはロナルド•レーガン的な•••••••。実際、広岡浅子さんは炭坑の労働者との掛け合いにはピストルを持っていたそうな。また、「花子とアン」で出てきた炭坑王•嘉納伝助のモデルの伊藤伝右衛門氏も上記の掛け合いにはドス持参だったといわれているし。気の荒い炭坑の労働者との掛け合いは並大抵でなかったのは確かなようですね。これはまた来週の話だろうけど。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      広岡浅子さんの仕事と生涯を語る上で欠かせないエピソードがついに次週登場です。この小道具というか飛び道具を五代さまと結びつけてしまったのは秀逸でした。劇中では、五代さま以外に飛び道具をあさちゃんに渡すようなキャラはいないですからね。

  4. さや より:

    正吉役の近藤正臣さんは「ごちそうさん」では、炭鉱で働いていた役でしたよね? 貴方が炭鉱買収するのに反対するなんて!とTVの前で言ってしまいそうです(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 貴方が炭鉱買収するのに反対するなんて!

      炭鉱での辛い経験がトラウマになっているのかもです。
      でも、時代が逆ですね(笑)