あさが来た 51話 坑夫らの処遇改善を提案

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年11月25日(水)放送
第9週 第51話 「炭坑の光」

『あさが来た』第9週 第51話 「炭坑の光」あらすじ

あさは新次郎と一緒にいる時間がとれないことに胸を痛めていました。人並みに夫と暮らし子供も欲しい。思いがけないあさの本心を聞かされた亀助は、心を動かされるのでした。一方、新次郎も気丈に振る舞いつつも寂しさを募らせていました。

しかしあさは、寂しさを打ち消すかのように早朝から坑夫たちと共に働き、坑夫たちからは「姉御」と呼ばれ慕われていました。そんな中、あさは坑夫たちに処遇改革の提案をしました。採炭量に応じて給金を平等に分配しようと言うのです。

あさの提案に真っ先に反対したのは納屋頭のサトシと福太郎でした。サトシに扇動された坑夫たちも次々にサトシになびき、あさとの対立を深めてゆきます。坑夫たちの予想もしなかった反発に遭い、あさは再び壁にぶつかってしまうのでした。

その頃、久しぶりに座敷に上がった美和が客をもてなしていました。客は大久保利通と五代友厚でした。大久保は退官した五代に大蔵卿への就任を迫っていました。大蔵卿となり東京に戻ってもらうため、大久保は五代を接待していたのです。

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『あさが来た』第9週 第51話 「炭坑の光」
 事前発表あらすじのレビューと解説

前回に引き続き、サトシのネガティブな活躍が際立ちそうです。

あさは新次郎と一緒に過ごす時間を確保することが出来ない孤独を紛らすかのごとく炭鉱での仕事に没頭。

早朝から坑夫たちや坑夫の妻たちと働きづめのあさの姿は、炭鉱で生活を営む者たちの心をつかんで離しません。

坑夫たちと心が通い合わせることが出来るようになったあさは、追い風が自分に吹き始めた今がチャンスとばかり処遇改革案を一同に提案。

しかし、反対のための反対をしているとしか思えないサトシの抵抗により、オセロゲームの白いコマは一瞬にして黒に反転。

一進一退を繰り返すあさと坑夫たちの攻防戦をどのような演出で見せてくれるのか。ここが今週の見どころの一つかと思います。

『あさが来た』第9週 第51話 「炭坑の光」
 朝ドラ観賞後の感想

あさちゃんの疲労

劇中ではナレーションで触れられただけだったので実感が湧きませんが、あさちゃんは一ヶ月の半分を炭鉱で過ごす生活を長らく続けています。月の半分をあの環境で過ごすというのはストレスも並大抵のものではないはずです。

しかも、月の残りの半分はたとえ家に帰れてもその間くつろげるはずもなく、交通機関の発達した現代と異なり大阪と九州の間の移動だけでも体力は激しく消耗する。溜まりに溜まった疲労は想像を絶するレベルにまで達してるかと。

本当は人並みに夫のそばにいて子供も欲しい。気張れば気張るほど夫から離れて行く。このままだったら嫁失格になる。疲労の色が濃くなり珍しく弱音が口から出るものの、それすら封印し気丈に振る舞うあさちゃんのけなげさが感涙ものです。

そんなあさちゃんに、亀助さんが思わず口にした「若奥さんかて人の子」という言葉の優しさが心に沁みます。そして、そんな状態をしっかりと加野屋に伝えてくれる亀助さんがいつになく頼もしい。この心遣い、将来の大番頭就任のフラグでしょうか。

新次郎さんの寂しさ

前回は美和さんの前で寂しさを上手に誤魔化した新次郎さんの本心が、今回は誰の目にもわかるように描かれる。加野屋の店先で、仲の良さそうな夫婦の姿に心奪われる新次郎さんのあれほどまでに切なそうな表情は初めて見ました。

その一方であさちゃんは炭坑夫の処遇問題で苦労を重ねているはず。あさちゃんを助けに行けば寂しさも解消され一石二鳥のはずですが、新次郎さんは決して自ら炭鉱に足を運ぼうとはしない。そこに新次郎さんの家業へのトラウマの深さがよく表れています。

そして、ちょっとネタバレになりますがこの新次郎さんの深い深いトラウマは、あさちゃんが現在抱えている納屋頭サトシ問題が引き金になり癒しに向かうはず。トラウマの深さを一旦あぶり出した上でトラウマの解決に向かう。巧みなストーリーテリングです。

美和さん

扇面散らし屏風を背に三味線を弾く美和さんの図。一幅の絵画を見ているようでした。わずか1分ほどのカットで往年の大映時代劇並みに絢爛豪華なセットと小道具。贅沢極まりないな作品です。

追記:余談ながら、僕は大映時代劇はリバイバル上映で観ました。リアルタイムでは観ていません。念のため(笑)

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コメント

  1. Lara  より:

    亀助の丸っこい「猫みたい」な字(というと変な言い方ですが)かわいいですね、まえふゆもいってましたが。しっかし、お師匠さんまったく艶やかで、新次郎さんあれ以来よろめかないのは偉い。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      亀助さんのかいらしい字を「猫みたい」とは素敵な表現ですね。
      こまめで優しい一面がこのところよく描かれる亀助さんが、最近まぶしく感じてきました。

  2. えむ より:

    親方は今、幸福を感じているのではないでしょうか?
    あさが炭鉱と人々を良くしようと真剣に取り組んでくれているそれは、光。希望。
    未来にむかって放たれる光が親方に幸福を感じさせ、笑顔にし、カズさんの肩に手をかけさせたのではないか…と、こちらも笑顔になりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      51回に続いて52回でも治郎作さんが素敵な笑顔を見せてくれましたね。
      おっしゃる通り、あさちゃんに姿に光を見出したのだと思います。

  3. ひろ より:

    こんばんは。新次郎さんのため息、切ないですが。。。それやったら新婚当初、あさが毎日ひとりで朝を迎えた事もかわいそうやん!と、今日はツッコミ入れました。
    若夫婦のお互いの気持ちのタイミング、難しいんだろなぁと、複雑でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      確かに新婚早々、新次郎さんはあさちゃんを一人っきりにしてましたね。
      そんな、自分の過去を棚に上げるところが妙にリアルに感じます。

  4. jan より:

    サトシについて、前から思っていたことなんですが、サトシも炭鉱で働く男なんですよね。それにしては、腕や足がほっそりとしていて、とても力仕事をしている人には見えないんです。スマートすぎるんです。私だけ感じるのかもしれませんが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      51回の、サトシを真横から捉えた映像を見て同じ感想を持ちました。
      ずいぶん細い人だなって。

  5. よるは去った より:

    サトシ君は一筋縄じゃいかないというより、世の中を呪いながら生きているって感じですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      世の名を呪うほどのサトシのねじ曲がった心が癒される過程を観る日が楽しみです。今は観ていて辛いものがありますが。

  6. koji より:

    いよいよサトシ問題が本格化ですね。

    サトシ問題は、本作前半の最大の見所と言う事で楽しみにしています。

    年明けからは、かなりスピーディーなストーリー展開になると思われるので

    サトシ問題は、じっくりと堪能したいと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      主要登場人物のトラウマをここまで深く描くのは『ごちそうさん』以来でしょうか。サトシ問題の回収が楽しみです。

  7. うみがめ より:

    あさちゃんは自分が旦那様に甘えていると言っていましたが、新次郎さんもあさちゃんに甘えているので、お互いさまの夫婦かと。それも夫婦の一つの形だと思うのですが、個人的には新次郎さん、そんなに寂しいならいっしょに九州に行ったらいいのに、と思います。何もしなくてもそばにいるだけで、あさちゃんの力になれるのですから。大阪の商人も新次郎さんに直接嫌みを言うようになって、それでも働こうとしないのは新次郎さんの心の傷が相当深いのですね。
    亀助さんも健気ですね。早くお嫁さんをもらえますように…。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      新次郎さん、あさちゃん不在の寂しさと家業へのトラウマの間で葛藤しているのでしょうね。年末放送回はそのトラウマにフォーカスした展開になりそうです。

  8. VEGA より:

    あさちゃん、働きすぎ。坑夫さんたちを家族と思うのも結構。しかし、あさちゃんには新次郎という優しすぎる夫が待っているのですよ。亀助さんにおもわず口にした言葉。精神的にも肉体的にも疲れているのでは。もっと自分を大事にしてください。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      メイクで疲れた顔に見せているのでしょうが、前回あたりからあさちゃんが常に顔面蒼白なのが痛々しくて直視できません。

  9. atsu より:

    山崎銀之丞さん、すでにご存じの方も多かったのでしょうが、私も遅まきながらすっかり魅了されています。あさを初めて認めたときの笑顔があまりに素敵だったので、今日は笑ってくれるかしらとわくわくしながら見守っています。炭鉱夫一人一人に目を配り、納屋頭のやり方もしっかり把握している親分。サトシが納屋頭というのもうまい設定ですね。能力・人望があるわけですから、それを自分のやり方にどう引き込むかあさも容易ではない。2人を見守る治郎作親分の心中やいかに、です。
    亀助もせっかくふゆに手紙を出したのに、ふゆは新次郎が自分に言葉を掛けてくれたことの方が嬉しそう。あ~あ、気の毒。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      山崎銀之丞さんの漢気溢れるオーラ、同性の眼から見ても惚れ惚れします。
      今回の、うっかりカズさんの肩に手をかけた直後の照れ隠しもいい味を出してました。