あさが来た 52話 あさ、納屋頭たちを説得

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年11月26日(木)放送
第9週 第52話 「炭坑の光」

『あさが来た』第9週 第52話 「炭坑の光」あらすじ

五代友厚を大蔵卿に就任させようと大久保利通が説得を試みるものの友厚は利道の懇願を一蹴。友厚は大阪に意中の人がいるため東京に行くのを拒んでいたのです。その意中の女性は鶴か白鷺のような女性かと問う美和に友厚は答えます。彼女はファーストペンギンだと。

その頃、あさは対立を深めていた納屋頭たちに根気よく説得を続けたことが功を奏し、坑夫たちの処遇改革の案は理解されはじめていました。その一方でサトシとの対立はますます先鋭化。ついにサトシは自分の部下たちを率いて飯場にこもると作業を拒否しはじめます。

同じ頃、はつが止めるのも聞かず惣兵衛は行き先も告げぬまま旅に出てしまいました。そんな中、よのが藍之助の顔を見るために訪ねて来ました。よのと菊はそれぞれが母親として子供に苦労させられる話題に花が咲かせ、心を通い合わせていました。

一方、加野屋の三男・榮三郎は18歳になっていました。その頃の榮三郎の悩みは大阪の商人たちから兄・新次郎のことをからかわれることでした。道楽に耽り、ヒゲの生えた嫁の尻に敷かれていると新次郎は揶揄されていたのです。

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『あさが来た』第9週 第52話 「炭坑の光」
 事前発表あらすじのレビューと解説

五代友厚が久しぶりの登場です。しかも、五代友厚の恋バナのスタートです。

東京で大蔵卿に就任してほしいと懇願する大久保利通の説得を友厚は一蹴。友厚が利道の願いを拒む理由は大阪にありました。

友厚の意中の女性が大阪にいるため、友厚は大阪を離れたくない。その意中の女性の名は明かされませんが、友厚はその女性を一番はじめに大海に飛び込むペンギンに喩えます。

そのペンギンとは一体誰なのか。

今週の後半にその答えがあきらかになります。炭鉱で働くあさのもとを友厚は訪問。居眠りするあさに、友厚は自身が描いたペンギンの絵を置いて去って行くのです。

一方、サトシが扇動した納屋頭たちをあさは一人ひとり丁寧に説得。外堀を埋められた格好になり追い詰められたサトシとあさの対立は激化の一途をたどります。

その頃、かつて失踪し家族を心配させた惣兵衛がどこかに出かけたまま、またしても家に戻らなくなってしまいます。

今週は、不安なことが重なる週になりそうです。

『あさが来た』第9週 第52話 「炭坑の光」
 朝ドラ観賞後の感想

菊さんの優越感

相変わらずの憎まれ口を装いながらも、実はしっかりとはつちゃんとはつちゃんのお腹の中の子のことを気遣っている菊さんの優しさが嬉しい。

よのさんと「親の心子知らず」で意気投合するのも意外な展開。しかし、菊さんが心を開き意気投合するきっかけが、二人目のやや子をうらやましがるよのさんへの優越感というところが実にリアルだと思います。

プライドの高い性格でありながらも長きにわたって劣等感と屈辱感に苦悩しながら暮らしてきた菊さんが何年ぶりかに感じる優越感。

高過ぎるプライドが久しぶりにくすぐられ、顔もほころび心を開いていしまう。深く計算された菊さんとよのさんの楽しいひと時でした。

追記:菊さんの中でのあさちゃんの印象が、凧で飛んだところで止まっていることを今日初めて知りました。嫁いだ後の情報を少しは聞いているものとばかり思い込んでました。

納屋頭・福太郎の実在モデル?山本作兵衛

あさちゃんの演説に心を揺さぶられ、おっかちゃんから絵描きになれと言われた子供時代の夢を思い出した納屋頭の福太郎さん。

彼の「実在モデル」と呼ぶのは言い過ぎかも知れませんが、キャラクター設定の参考にしたであろう実在の画家がいるのをご存知でしょうか。

2011年5月、日本初の世界記憶遺産登録となった明治の炭鉱の様子の記録画集『炭鉱に生きる』を描いた炭鉱記録画家の山本作兵衛氏です。



山本作兵衛氏は1892年(明治25年)、現在の福岡県飯塚市生まれ。1906年(明治39年)に坑夫となり、60歳を過ぎた頃より画家としての活動を開始。生涯に1000点以上の作品を残しました。

『あさが来た』の劇中の時代とは異なるものの、坑夫も夢を持って生きていた証として山本作兵衛氏を参考にしたのかも知れません。

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22 Responses to “あさが来た 52話 あさ、納屋頭たちを説得”

  1. 如月の雪 より:

    山本作兵衛氏のお父さんのお名前は「福太郎」さんだそうです。
    納屋頭さんのお名前と絵心ありとの設定はここからですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      貴重な情報、ありがとうございます。
      やはり狙った設定だったのですね。

  2. ベーコン より:

    昨日も今日もあさに対する亀助さんの表情が温かくて、やさしくて、亀助さんばかり見てしまいました。幸せになって欲しいです!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      53回の亀助さんの号泣姿に、あさちゃんをどれほど心配していたかがよく表れてきました。ここまで優しい亀助さんに幸せな将来が待っているだろうと信じています。

  3. るんるん より:

    今日はお姑さんがよかったですね。菊さんとよのさんの、お互いに不甲斐ないと思ってる息子の愚痴と、お嫁さんへの思い。先週の予告見て、どんなシーンになるのかと思ってましたが、素敵なシーンでしたね。
    今日は、大きくなった栄三郎の初登場もありましたね。兄夫婦の悪口に怒ったり、教えてもらいたいことあるのに、とかまだまだ子供っぽい感じのようですね。この先どんな風になっていくのか楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      榮三郎くんの少年時代は普通のいい子でしたが、成長して一筋縄ではいかなそうなオーラがなかなかいい味を出しています。彼の今後が楽しみでなりません。

  4. tamura より:

    菊さんとよのさんのツーショットはすごく素敵でした。菊さんは、色々あっても、やっぱり育ちの良さが隠せないと思いました。恨みつらみがあっても、それをよのさんにぶつけたりしないし・・・。よのさんも、菊さんと心を通わせられるのは、さすがだなと思いました。惣兵衛も心から楽しそうに農作業して、悪びれずにあさちゃんや新次郎と対等に話をしているのは、やっぱり育ちの良さなのかなと思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 恨みつらみがあっても、それをよのさんにぶつけたりしない

      この部分、拝読しハッとさせられました。恨みつらみをぶつけるようなみっともないことをしない、本当に誇り高い女性なんですね、菊さんは。

  5. 税務 より:

    度々失礼します
    今日はよのさんと菊さんという珍しいツーショットでしたね!

    そんななか気になったのが、そのツーショットの最後に菊さんが動いたときに
    後ろの農作物にぶつかったのが気になりました笑

    あとシンジロウさんの寂しげな表情と
    はつさんをあささんと間違えて、あささんがいると思ったときの喜んでる顔がとても上手いと思いました

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 農作物にぶつかった

      ここ、気がつきました。
      菊さんのおいどの激突で、農作物が思いっきり傾いてしまったのは吹きました。

  6. 南アルプスの天然水 より:

    「まれ」から楽しみに拝読しています。
    放送を観る前にレビューを読み、登場人物の心の動きなどを頭に入れています。お陰で、ただ観るだけでは気付けない細かい描写や思惑などが見えて、より楽しむことができます。
    レビューも感想もとても読みやすく、これからもずっと読み続けたいです。
    毎日ありがとうございます。
    これからも頑張ってください。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      当ブログをお楽しみ頂き大変嬉しく思っています。
      『あさが来た』も間も無く三分の一が過ぎますが、最後までよろしくお願い致します。

  7. よるは去った より:

    柏原収史君が演じている大久保利通卿ですが、時代的に見て「紀尾井坂の変」もドラマの中であるでしょうね。大久保利通卿の役は大河ドラマでは故•鶴田浩二氏(獅子の時代)、鹿賀丈史氏(飛ぶが如く)、民放の二時間ドラマでは近藤正臣さん(田原坂)が演ったのを観ましたが何れも壮絶な最期でした。朝ドラマだから血なまぐさいのは避けてニュースとして他の登場人物たちの耳に入るという形になるのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「紀尾井坂の変」をモデルにした事件が年内最終周にニュースとして語られるみたいです。
      ただし事件の発生場所は「紀尾井坂」ではなく、どこぞの駅になるという情報を掴んでいます。

  8. うみがめ より:

    菊さん「加野屋さん、儲けもんだしたな」であさちゃんの働きを認めたのは意外でした。山王寺屋倒産、復興に動かない旦那さんや息子、と思う所が多いのでしょう。

    大久保さまのセリフで五代さまがどれだけ偉大なのかが、改めて分かりました。あさちゃんとの絡みも面白くて大好きですが、もう少し仕事をバリバリこなしている五代さまも見たいものです。せっかく実名で登場しているのですから。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 儲けもんだしたな

      菊さん、心の余裕が出て来ましたね。
      二人の子供に恵まれ加野屋に圧勝している優越感が大きいのかも知れません。

  9. atsu より:

    よのと菊の「ない物ねだり」直接対決!!よのもあさの働きを認めてないわけではないんですね。ただ、炭鉱の経営は「のめり込む」ような仕事になるということはよのの理解を超えているのでしょう。あさも最初はわからないまま飛び込んでしまったのでは。事前に予測していたのは正吉、もう一人はそえ。相当デキる女に見えたそえが夫の死後自分が継ごうと思わなかったのかな疑問に思っていたのですが、危険と常に隣り合わせの炭鉱夫たちの心をつかむのは容易ではなさそうです。
    その一方、あさが帰ってきたと勘違いした時の新次郎のあのうれしそうな笑顔。この夫婦の問題解決も難しそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      そえさんはきっと、生前の夫の働く姿を通して炭鉱経営の厳しさを知り尽くされていたのでしょう。昨今の日本の企業では管理職のポスト不足が問題となっていますが、その一方で社長というポストは需要過多の供給不足。経営の厳しさを見て育った二代目、三代目が承継を拒むケースが多いとの由。そえさんが鉱山を売却するのもそんな理由からかも知れません。

  10. こきあ より:

    まさか よのさんと菊さんのガールズトークが見られるとは!あのプライドの高い菊さんのことも、同じ母親だからこそ、よのさんには お気持ちがわかるんですね!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ガールズトーク

      この形容のしかた、いいですね!
      よのさんは言うまでもないですが、菊さんも天然なところがあるので、お二人の弾む会話はガールズトーク以外の何物でもありません。

  11. tonton より:

    第8週で正吉の体調不良の兆候が表れる描写がドラマに影を差し始める様になってますけど、
    この日から成人役の榮三郎が初お目見えするようで、あさにとって彼は逆境の象徴の一つとなりそうですね。
    今の社会でも人事異動で雰囲気がガラリと変わる事は茶飯事なので
    お茶の間も共感する人達が多そうで。

    12月の前半終了であさは刺されそうだし、銀行や生保設立時も榮三郎とのギクシャクがありそうだし、
    娘には反発されるわで試練は2月いっぱい位まで続きそうな気配ですね。

    それを新次郎がどうサポートし、あさが乗り越えていくかが中盤と後半の前部分の見どころなんでしょう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      先刻、前篇のアップを完了し気になるのはいよいよ後篇の展開です。
      クライマックスとなるヒロインの逆境にどのようなトピックをぶつけてくるのか。非常に気になります。

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