あさが来た 58話 姉妹の最後の箏曲の合奏

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年12月3日(木)放送
第10週 第58話 「お姉ちゃんの旅立ち」

『あさが来た』第10週 第58話 「お姉ちゃんの旅立ち」あらすじ

はつが加野屋に泊まりに来ました。しかし、はつが到着するのと入れ替わりに新次郎は慌ててどこかに出かけてしまいます。新次郎が三味線の師匠・美和のもとに出向いたことを疑うあさは、美和に対する嫉妬と劣等感をはつに打ち明けました。

その頃、美和は寄合所の五代のもとを訪ねていました。美和は五代に相談します。西洋の社交場を自分にも作れないものか。自分もファーストペンギンになってみたいと。一方、新次郎は亀助を伴い大阪の街中を血相を変えて走っていました。

あさとはつが姉妹水入らずで談笑しているところに新次郎が大きな荷物を抱えて帰ってきました。その荷物は、はつの箏でした。惣兵衛に頼まれた新次郎が亀助とともに、売りに出されたはつの箏を見つけ出し取り戻すことに成功したのです。

あさとはつは、何年ぶりかに姉妹揃って心を合わせて箏を奏でました。加野屋の外では惣兵衛もはつの奏でる箏の音色に耳を傾けます。箏の演奏を終えたはつは新次郎に問いかけるのでした。嫁にあさを選んだ理由を教えて欲しいと。

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『あさが来た』第10週 第58話 「お姉ちゃんの旅立ち」
 事前発表あらすじのレビューと解説

かつて、新次郎があさに語った幼馴染の辛い思い出。新次郎の心のトラウマとなったお金が引き起こした悲劇の体験はあさにも大きな影響を与え、両替屋や銀行などのお金を扱う商売に対して、あさは疑いの気持ちすら抱くようになりました。

そのあさの疑念を打ち砕いたのは五代友厚でした。お金は人を傷つけもするが人を救うことも出来る。そして、志のある者に対してお金を貸して、その志を応援するのが銀行が果たす役割だ。そう熱弁する五代友厚の言葉に、あさの疑念は瞬く間に晴れました。

五代友厚のあさへの影響力を察したらしい新次郎は、今井家で遭遇した友厚と対峙。二人の男があさをめぐって火花を散らす現場をはつは密かに目撃していました。そのはつの「目撃」が今回ようやく回収されるようです。

和歌山に旅立つはつは、別れ間際に新次郎に言葉を贈ります。五代に負けるなと。実業家としてのあさへの影響力において、新次郎が友厚よりも劣勢にあることをはつは気づいていたのでしょうか。

そして、五代に負けるなというはつの言葉が新次郎をどこに導いてゆくのか、いよいよ目が離せなくなってきました。

話が前後しますが、実業家・あさへの影響力では友厚に劣り気味の新次郎ですが、繊細で優しい気配りにおいては相変わらず他の追随を許さぬレベルです。新次郎が、失われたはつの箏を見つけてくる場面。はつと箏の再会場面は今週の最大の見所かも知れません。

『あさが来た』第10週 第58話 「お姉ちゃんの旅立ち」
 朝ドラ観賞後の感想

新次郎さんと藍之助くん

最後にもう一遍だけお父ちゃんと言ってくれ。

新次郎さんの頼みに困り果て固まってしまう藍之助くんに、冗談だと笑って誤魔化す新次郎さん。しかしその時の新次郎さんの眼は本気だった。

子供が欲しい。お父ちゃんになりたい、呼ばれたい。息子のように懐いた藍之助くんと別れるのは辛い。最後に「親子ごっこ」の相手をしてほしい。

相手が大人なら新次郎さんのそんな気持ちを汲んで社交辞令の一つも言ってあげられたかも知れません。しかし、幼い藍之助くんにそんなことを望めるはずもない。

無言・無反応でたっての頼みを拒絶されてしまった新次郎さん。藍之助くんに悪気が全くないだけにかえって気の毒に思いました。

ファーストペンギン

うちもファーストペンギンになりたい。

美和さんがまさかの告白です。美和さんが自分もなりたいと望むファーストペンギンは、果たしてリスクに果敢に挑む開拓者を意味しているのか。それとも、五代さまの好む女性像を目指したいということなのか。

美和さんの「ファーストペンギン」発言がどのように回収されるのかは、今のところ不明です。少なくとも年内放送回では回収されないかと。またしても気になるフラグを登場させてくれました。

パチパチ上手な藍之助くん

パチパチはんがやたらと上手な藍之助くん。藍之助くんは商売が好きなのかも知れないというはつちゃんの観察。そして、山王時屋と今井家の間に生まれた息子だという言葉。

この三つのパーツはもしかすると山王時屋再興のフラグでしょうか。父・白蛇はんがみかん農園として(または母・はつちゃんが漬物屋として)再起させた山王寺屋を、藍之助くんが生来の商才を発揮して発展させる・・・

山王寺屋の倒産とささやかな再生の今回までの物語は史実を大胆に脚色したオリジナルストーリーです。せっかくここまで脚色したのなら、山王寺屋が本格的に再興を果たすオリジナルストーリーを最後まで見せ切ってほしい。

そう願わずにはいられないような、山王寺屋再興を予感させる藍之助くんフラグでした。

あさちゃんとはつちゃんの箏の合奏

京都時代、あさちゃんとはつちゃん姉妹による箏の合奏場面が繰り返し描かれたのは今日のためだったのかと納得の、美しい姉妹合奏場面が心に沁みます。

一方で気になる点も一点。

新次郎さんの川に転落事件以降、新次郎さんのはつちゃんを見る目、はつちゃんの新次郎さんの見る目が変わってきたと感じるのは僕だけでしょうか。

そして今回の新次郎さんの全力疾走です。あさちゃんをして珍しいと言わしめるほど珍事の新次郎さんの全力疾走は他でもないはつちゃんのため。

そして、はつちゃんの手に自分の手を重ねる新次郎さん。

はつちゃん一家の和歌山移転がもしなければ、放送時間帯をNHKの朝からフジテレビの昼に変更する必要が生じかねない状況です。

和歌山行き前夜だっただけに、安心して見ていられる新次郎さんとはつちゃんでした。

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8 Responses to “あさが来た 58話 姉妹の最後の箏曲の合奏”

  1. るんるん より:

    美和さんのファーストペンギン発言、社交場のママ?を目指すのかなぁと思いました。浴衣の会の時の新次郎の「社交場」という言葉に意味深な反応、おめかけさん騒動の時の「私の生き方と違う」から、なにか目指すところがあるのかなぁと。

    藍之助くん、さすがに物が分かる年になると「お父ちゃん」とは言わないんですね(^^;)今日のシーンで、この後の妊娠判明、出産の新次郎の喜び具合はどんなになるだろうと、期待大になりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      美和さんの三味線教室は社交場の機能を果たしているものの、新しい時代にふさわしい社交場を模索しているのかも知れないですね。来年放送回では、洋装の社交場のママになっているかも知れません。

  2. tonton より:

    美和の五代へのアプローチ
    観る前は単なる色仕掛けな演出でドラマをチープな物にされたくないと心配してましたが、
    自立した女性として明確なキャリアプランな目的を持っての接近に好感が持てました。

    新次郎は五代をあさから遠ざける為の渡りに舟としてドタキャンしたのでしょうけど
    たぶん計画は失敗に終わるに一票です(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り、美和さんの五代さまへの接近の動機。
      どちらにもとれる微妙さが見事だと思います。

  3. anne より:

    ご無沙汰しております、いつも楽しみに拝見しております♪

    おふゆちゃん役の女優さんですが、あさちゃんと同い年だか?の設定だと思っていたのですが、いつまでも初々しい感じなので一体実際何歳なのか?と調べましたら、まだ13歳なんですね~(*^^*)そりゃあ、初々しいはずです。
    そうと知れば、とっても演技が上手だなぁと思っちゃいました。

    内容と関係ないことをすみませんでした~m(__)m

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。お久しぶりです!
      ふゆちゃん、本当はもっと若いのによく頑張ってます。
      10代前半で20代後半を演じる。かなり難しい仕事だと思います。

  4. atsu より:

    はつから箏を捜しだしてもらった礼を言われ、「わても聞きたかった」とさらりと言って優しい笑顔になる新次郎、照れて火鉢の炭をつつき出してしまう亀助。私は両方好感が持てるのですが、ふゆには新次郎のかっこよさだけが見えてしまうんでしょうね。亀助手製の匂い袋の礼もふゆは人前で言っていたし、ふゆの視界の中では新次郎一人が輝いていて、後はかすんでいるのかも。人を好きになるというのは、時として残酷なものです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      新次郎さんと亀助さんの、はつちゃんの礼への反応の対比からふゆちゃんの心の中を深く洞察する見方が新鮮でした。
      ふゆちゃんの視界に、亀助さんの姿が飛び込んで来る日がやってきてほしいものですね。

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