あさが来た 59話 はつの旅立ち/あさ妊娠

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年12月4日(金)放送
第10週 第59話 「お姉ちゃんの旅立ち」

『あさが来た』第10週 第59話 「お姉ちゃんの旅立ち」あらすじ

加野屋を訪れたはつは新次郎に問いました。自分ではなくあさを嫁として選んだ理由は何だったのかと。新次郎があさを選んだ理由は他愛のないものでした。カエルを頭の上に乗せている幼い頃のあさが面白かった。それだけのことでした。

しかし、今ではそのあさに置いて行かてしまいそうだと不安を口にする新次郎をはつは励ましました。あさが今のあさでいられるのは夫が新次郎だからだ。そしてこう付け加えることを忘れませんでした。五代に負けるなと。

その晩、加野屋の一室で久しぶりぶりに床を並べたあさとはつの姉妹は、これまで口に出さなかった胸に秘めた思いをお互いに語りました。はつはあさに嫉妬していたこと。あさははつがいなければ不安なことを。

姉との別れを惜しみ、あさが泣き明かした翌朝。はつはあさとの再会を約束し、山王寺屋一家とともに和歌山に旅立って行きました。それから2年経った1876年(明治9年)。炭鉱で体調の異変に気がついたあさが、妊娠していることがわかりました。

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『あさが来た』第10週 第59話 「お姉ちゃんの旅立ち」
 事前発表あらすじのレビューと解説

あさとはつの別れの悲しみごとの後に、あさに思いがけない喜びごとが訪れます。あさがついに新次郎との間に子供をもうけたことが明らかになるのです。

あさが加野屋に嫁いだのは1865年(慶応元年)。そしてあさの妊娠がようやく明らかになる今回は1876年(明治9年)。実に11年ぶりの待望の第一子の妊娠です。

史実においても、実在モデルの広岡浅子さんは第一子として長女・亀子さんを出産。長女はその後、婿養子を迎え、その婿養子が家督を継いでいます。

朝ドラ『あさが来た』劇中で登場するあさの長女・白岡千代の成長後は、小芝風花さんが演じることになることだけは報じられているものの、この記事をエントリーした11月20日の時点ではそれ以上のことは不明です。

さて、あさの妊娠がわかり、新次郎とよのは待望の第一子の妊娠を手を取り合って喜ぶものの、肝心のあさが炭鉱に行ったまま帰って来ません。

悲しみごとの後には喜びごとが。そして喜びごとの後には試練が待ち受けるドラマの定石通りの展開を見せる『あさが来た』第59回。本格的な試練が描かれるのは次週のようです。

『あさが来た』第10週 第59話 「お姉ちゃんの旅立ち」
 朝ドラ観賞後の感想

はつちゃん

はつちゃんがあさちゃんに対してヤキモチを焼いていたとまさかの告白!

はつちゃんの告白を「まさか」という言葉を使って大仰に形容してしまいましたが、特段驚くようなことではないのかも知れません。

幼少期、両親にとって良い子であろうと努力した結果つかみ取った、両親からの良い子という評価。それに対してあさちゃんは好き勝手に振る舞いながらも、おじいちゃんに条件無しでたっぷりと愛情を注がれていました。

そして、許嫁が「白蛇」であることに悩んでいた思春期。自分の結婚後の生活に不安を募らせる中、あさちゃんは許嫁がイケメンでしかも恋文までくれる!そして嫁入り後のそれぞれの婚家の運命の明暗。

ここまで差をつけられても嫉妬心が起きなければ、あまり出来のよろしくないドラマなどに出てきがちな絵に描いた餅みたいな薄っぺらな聖人キャラになりかねません。(またはよっぽどの変人)

はつちゃんのような優等生のしっかり者キャラクターにもしっかりと嫉妬心を持たせたところも秀逸なら、自らの嫉妬心に打ち克とうと苦悩する姿を通してはつちゃんの凛々しさを際立たせる人物造形もみごと。

はつちゃんの告白と心のゆらぎを通して、『あさが来た』の面白さの秘密が少しだけわかったような気がしました。

新次郎さん

新次郎さんがあさちゃんを嫁に選んだという事実は、はつちゃんにとっては心に刺さった棘のようなものだった。その棘はかなりの痛みを伴っていたものと思います。幼少期からの嫉妬の積み重ねで炎症を起こしたところに刺さった棘みたいなものだから。

新次郎さんのこと、そんなはつちゃんの胸中を察したに違いない。察したからこそ「頭の上にカエル」という意表をつくエピソードで巧みに関心をそらす。そして、気持ちが別のほうにそれたその瞬間に、痛みを感じさせずにサッ!と棘を抜いてしまうその手際の良さ。形容の言葉が見つからないほどです。

その新次郎さんの気遣いに応えるかのような、はつちゃんの励ましの言葉と五代さま注意報の優しさが心に沁みました。

追記:カエルを頭の上に乗せたチビあさちゃんを映像で見てみたかった・・・

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12 Responses to “あさが来た 59話 はつの旅立ち/あさ妊娠”

  1. 三毛猫コフィ より:

    白蛇はんのはつの心開放と同時に、今回で新次郎はん”刺抜き地蔵”で頑張りましたね。

    あさを選んだ理由、新次郎はんでなければの昇華のあり方でした。
    (私も蛙を乗せて走る回るあさを想像せずにはいられなく…ナント楽しい!!)。
    ついでに白蛇はんの心残りも救ってくれて。
    今回は新次郎はんきばりました。

    はつとの再会があるとの事で一安心しました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 刺抜き地蔵

      この一言で今回の新次郎さんのすべてが表現されてますね。
      山王寺屋若夫婦のトゲを抜いた新次郎さんの働きが実に眩しい回でした。

  2. koji より:

    年明けには山王寺屋のキャストも新しい布陣で再登場と言う事で楽しみですね。

    話は変わって明日の土曜スタジオパークのゲストは富田靖子ちゃんと山崎銀之丞さんです。

    録画予約完了しました!(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      山王寺屋の長男・藍之助くんが後半に深く関わって来そうですね。没落しながらも血は争えない。ルーク・スカイウォーカーを思い出します(笑)

  3. kaorin より:

    「ごちそうさん」の頃から
    時々お邪魔させていただいていたのですが、
    初めての書き込みになります♪

    いつも、みなさんの鋭い洞察に関心しています。

    やっとあさちゃんがご懐妊ですね(´艸`*)
    いろいろな筋からの情報では女の子とか!千代ちゃん。
    史実からすると将来は千代ちゃんのお婿さんが
    加野屋を継ぐそうですね。

    そして、将来の新次郎さんの会社は、
    史実ではお目掛けさんとの子供が継いだとのことですが、
    昨日と今日の回を見て、
    ふゆちゃんのお目掛けさん説はないと感じました。

    すると、将来の新次郎さんの会社の跡継ぎは、
    新次郎さんがお父ちゃんて呼ばせたくて、
    パチパチはんを上手に扱っていた
    山王寺屋と今井屋の血を引く藍之助ちゃんなのでは?と
    閃いちゃいました(笑)

    新次郎さんにとっては、
    生まれた時から可愛がっていた甥っ子ちゃんなので、
    会社の跡継ぎにしても問題はないと思うし、
    山王寺屋さんのお菊さんにしても異存はないような・・・

    こんな形で、
    はつ・あさ姉妹と新次郎はんと惣兵衛はんの縁の深さを
    感じられるといいなぁと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『ごちそうさん』の頃からということは最初期ですね!ありがとうございます。

      > 新次郎さんの会社の跡継ぎは(中略)藍之助ちゃん

      すごいヒラメキです!
      先日、新キャストの発表が行われましたが、藍之助ちゃんは成長後に商売の夢を捨てきれず故郷を去って叔母のもと。すなわちあさちゃんのところにやって来るのだそうです。

  4. のよ より:

    いや~、冒頭のはつと新次郎のやりとりは、ヒリヒリするような緊張感でしたね~。
    朝蔵さんのおっしゃる「薄っぺらな聖人かよほどの変人」には笑いました。
    はつが、聖人でも変人でもないことが、今日の告白ではっきりとして、惣兵衛を心から慕っていることも、母親としての幸せと責任をかみしめていることも、これからの日々に希望をもっていることも、確信できます。
    そのうえで、今日の冒頭のシーンでのはつは、はつというよりも、宮崎あおいさんの持つ魔性のようなものを、わずかに垣間見せたような気がしました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      はつちゃんと新次郎さんの会話のあの緊張感は本当に凄かったです。これまでの物語の積み重ねに二人の名優の力量が加わり、一瞬たりとも目を話すことが出来ない場面でした。

  5. もんすけ より:

    > 「カエルを頭の上に乗せているのが面白かった」

    新次郎はんがあさちゃんを選んだ理由、すごかったですね!
    いくら次男坊といえども、当時の結婚相手の条件には家柄も教養もありましたでしょうに、
    肩書にとらわれず、ありのままのあさちゃんを選んだ新次郎はんは素敵です。
    親の言いつけを守り、いつもいつも「いいこ」に頑張っていたはつさん。
    その頑張りや小さな焼きもちからをも解放してくれたのが、
    他ならぬ、心から信頼し愛してくれる白蛇はんの存在なのも素敵です。
    はつさんが心をこめてパッチワークしたであろう白蛇はんの着物が晴れ晴れして見えました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 頑張りや小さな焼きもちからをも解放してくれたのが(中略)白蛇はんの存在

      はつちゃんが独りで嫉妬に打ち克ったのではなく、そこには白蛇はんの心強い支えがありましたね!

      いみじくもはつちゃんは言いました。新次郎さんが夫だったからあさちゃんはありのままで入られたと。同じように、はつちゃんも白蛇はんと一緒になれたから心が癒されたのかも知れません。

  6. さや より:

    千代の幼少期は、鈴木梨央さんが再登板されるそうです(*´ω`*)

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