あさが来た 61話 新次郎があさ迎えに到着

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年12月7日(月)放送
第11週 第61話 「九転び十起き」

『あさが来た』第11週 第61話 「九転び十起き」あらすじ

妊娠したあさのツワリは重く、ついに寝込んでしまいました。そんな中でも、あさはサトシのことを気にしていました。反発し続けていたサトシが急に従順になったため、腹に一物ありそうなサトシにあさは違和感を感じていたのです。

そんな中、新次郎とうめがようやく炭鉱に到着しました。あさと再会した新次郎は涙ながらにあさの妊娠を喜びました。結婚して11年。働きどおしだったあさに子供が出来るのはもう無理だろうと諦めていたと。

うめは明くる日にはあさを大阪に連れ戻すために早速旅支度を始めます。一方、新次郎は亀助に詰め寄っていました。あさが妊娠したにも関わらず、何故すぐにあさを連れて大阪に戻らなかったのかと。

亀助はサトシという納屋頭のことが心配で、あさは大阪に帰るに帰れなかったのだと新次郎に説明。亀助からの説明を受け、サトシの顔を見た新次郎はみるみる顔色を失うのでした。新次郎はサトシの顔に見覚えがあるようです。

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『あさが来た』第11週 第61話 「九転び十起き」
 事前発表あらすじのレビューと解説

今週は、あさと新次郎の第一子の誕生というめでたいエピソードが登場するその一方で、加野屋の経営を揺るがすような事故と、その事故に関わっているらしい炭鉱の納屋頭・サトシの暗い情念が描かれるなど、振れ幅の大きい一週となりそうです。

まだ鉄道網が整備されていない当時の大阪から見て炭鉱のある九州は最果ての地と言っても過言ではない土地でした。その炭鉱で働いているサトシは何故か加野屋の名前を良く知っていました。そしてサトシはどうやら加野屋に恨みを抱いているようでした。

サトシが何かを企んでいるその頃の、東京に移転した今井家の様子も描かれます。そもそも今井家が東京に転居した目的であった銀行の開業準備を、忠興たちは着々と進めます。その話を聞かされた正吉もいよいよ加野屋も銀行になるべきだと考え始めます。

あさの影響なのか常に時代の先読みをする正吉とは対照的に、若い榮三郎は加野屋が銀行業に乗り出すことには後ろ向きです。そんな榮三郎に加勢する者もいます。雁助です。大阪一の両替屋の看板に愛情と誇りを持つ雁助もまた銀行業に懐疑的です。

榮三郎、雁助ともに、それぞれ当主と大番頭の立場上、正吉が全幅の信頼を寄せるあさに複雑な感情を抱いているのでしょうか。それ故に、あさが推す銀行業への加野屋の商売替えに反発する気持ちがあるのかも知れません。

今週、加野屋の銀行業進出をめぐって、あさと榮三郎・雁助の確執の芽が描かれます。雁助はゆくゆくは加野屋と袂を別つことになるとの由。今週の小さな確執の芽が、やがて大きく育ってしまうようです。

『あさが来た』第11週 第61話 「九転び十起き」
 朝ドラ観賞後の感想

うめさんの迎え

あさちゃんがツワリで苦しんでも独身男性の亀助さんはオロオロするばかり。宮部のおじさんはどこか他人事。カズさんは炭坑の仕事と家事で多忙を極め、あさちゃんに付きっ切りというわけにはゆかないはずです。

そんな心細い状況下、新次郎さんとうめさんの到着が心強い(特にうめさん)

うめさんの言うことならあさちゃんも聞くだろうというよのさんの読みは的中。相撲で勝負付けてもあさちゃんを連れ戻す覚悟はさすがです。(こんな時に相撲での勝負を提案する親しさ故のお茶目な意地悪もさすがです)

ドラマの中とは言え顔面蒼白のあさちゃんを見ているのはあまりにも辛い。明日にはうめさんが強引に連れ帰ってくれそうで、やっと安心して観ていられます。

余談ですが、九州も良いところというあさちゃんの言葉にうっかり乗せられたうめさん。我に返って、何を言わせるのかとあさちゃんにツッコミを入れる。このツッコミの入れ方が雁助さんに似てきたと思うのは僕だけでしょうか。

新次郎さんのトラウマ(ネタバレ含む)

炭鉱の女性たちに愛想を振りまいていた新次郎さんの目にサトシの姿が飛び込んでくるや否や、満面に浮かべた笑顔はみるみる凍りついてゆく。見覚えのある顔を目撃した新次郎さんの衝撃の大きさが、直前のビッグスマイルによって見事に強調されていました。

新次郎さんのトラウマ克服エピソードがいよいよ本格的にスタートです。

新次郎さんの家業へのトラウマ克服、正吉さんの引退表明の回収、そしてもちろんサトシ騒動の収拾。号泣回間違いなしの『あさが来た』前篇のクライマックスが近づいて気ました。

追記

今回の冒頭で、新次郎さんは散切り頭を含む文化の西洋化に否定的な発言。いつぞやも自分には散切り頭は似合わないとキッパリ。しかし、前週末に放送された今週の予告動画の中では、新次郎さん散切り頭姿が紹介されていました。

あくまでも粋であり続けたい新次郎さんがこだわりをかなぐり捨てて潔く散切りにしてしまったのは、やはり髷の鬢付け油の匂いだけでも吐き気がするあさちゃんを思ってのことなのでしょうか。

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コメント

  1. kuma より:

    おはつさんが愛之助を妊娠した時、ほどこしはいりまへん、と言いつつこれだけは、、、と受け取ったのがおミカンでした。
    こんなところに繋がってたんですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ほどこしはいりまへん、と言いつつこれだけは、、、

      なるほど!全然気がつきませんでした。目からウロコのご指摘です。

  2. kyoko より:

    大阪で暮らしてます。
    大阪の女は、あんな優しくて素敵過ぎる旦那さんは見たことも経験したこともありません。
    大阪の男たちは、そんなに、とことん優しくはありませんよ。
    面白いんですが、もう少し嫉妬や自慢が欲しいです。
    役者さんたちは上手いですが、普通は、女は悪阻は誰にも見せませんよ〜母親以外には〜(笑)
    ちょっと、大袈裟〜かなと思うこともあります。
    大河ドラマの「花燃ゆ」は、自然な流れがありますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 大阪の男たちは・・・

      山王寺屋倒産前の感じが悪かった頃の白蛇はんを、もし炭鉱の女性たちに見せたら一体どんな反応を示したんでしょうね。加野屋の旦那は特別だと納得したかも知れません(笑)

  3. 千秋様ファン より:

    コウノドリも見ているのですが、妊娠あるある納得、でした。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ツワリの認識の仕方の男女差がこれほどのものなのかと、今回の場面について頂戴したコメントの数々で、遅ればせながらはじめて深く理解しました。このギャップをいちはやく理解した新次郎さん、さすがです。

  4. ryoko より:

    いつも楽しく拝見しています。
    今日のうめさんのツッコミ、雁助さんに似てるというよりも大阪人の日常会話では普通に出るレベルのものです(笑)。
    少し前の八代目お披露目の時の番頭さんコンビの正装を見たおなごしさんの反応と雁助さんの返しなど、細かいところまでちょっとした工夫が色々と凝らされていて見逃せません。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 大阪人の日常会話では普通

      そうでしたか。こうした会話が出来る人は関東でも皆無ではないですが、珍しいタイプにカテゴライズされることは確かです(笑)

  5. tirokuromomo より:

    いつも楽しみに朝蔵さんの感想を見ております。
    ところで,今日の新次郎さんが朝さんを抱きよせたとき,新次郎さんだと思うのですが,涙を一滴落ちたような気がしますが,朝蔵さんがないのかいておられないので,見間違いなんでしょうか。感動のあまり・・・と思ってみてました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      新次郎さん、間違いなく涙をこぼしました。
      しかも、頰に涙の流れた後までしっかりと。

      新次郎さんがどれほど嬉しかったのかを言い表す言葉が見つかりませんでした。

  6. さーや より:

    つわり中にミカン…お姉ちゃんも旦那様も素敵すぎ!あさちゃんがミカンの皮の香りを嬉しそうに嗅ぐのも、つわりは病気ではない発言の度に反応するのも、妊娠あるあるで妙にリアルでした。本当によくできた脚本だと思います。
    それにしても、カズさんにうめさんが加わると安心感倍増ですね~☆

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      あさちゃんのツワリへの反応がそれぞれ異なり、それがまたリアルでしたね。
      独身男性の亀助さんがオロオロするばかりなのに対して、治郎作さんと宮部さんは少しも慌てず。気の毒がるうめさんとカズさんに対して、気軽に受け止めている新次郎さん。男性脚本家ではここまで描ききれないかも知れません。

  7. atsu より:

    今日のあさの様子に”引いてしまう”方もあるかもしれませんが、つらい人はつらいんです。その時期は何をしても楽にならない、待望の子供であってもなぜか気持ちが落ち込む、今のうちにしておきたいことがあるのに体と気持ちがいうことをきかない。働く女性にとっては大きな試練の一つです。(あさの青白い顔が何ともリアル)
    その中でもサトシのことが気にかかるというあさは、やはり事業家としての勘をもっているということでしょう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      あさの様子に引いてしまうと言えば、苦痛を訴えるあさちゃんに対して宮部支配人の腰が思いっきり引けていて笑えました。完全な逃げ腰でした。

      > サトシのことが気にかかる

      体調があそこまで悪いのに異変に気付く勘は本当に驚きです。ふゆちゃんの一件では、鈍感力が全開でしたが(笑)

  8. よるは去った より:

    「あれは••••••••まさか••••••••。」新次郎君の恐ろしいまでの驚愕の表情。サトシ君の「新次郎さん元気ですか?」の言葉の意味とサトシ君の素姓がこれから明らかになるわけですね。そしてサトシ君の「俺はあやつらに••••••。」の後の言葉は?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ついにサトシの一件が動き始めましたね。新次郎さんのトラウマ克服と合わせて怒涛のエピソードがついに始まりました。