あさが来た 73話 東京行きを思い悩むあさ

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年12月21日(月)放送
第13週 第73話 「東京物語」

『あさが来た』第13週 第73話 「東京物語」あらすじ

1878年(明治11年)春。五代友厚は新次郎を寄合所に呼び出すと、あさを東京に連れて行きたいと申し出ました。その頃、友厚は東京に商法会議所を新たに設置すべく奔走。大阪と東京の間を往復する多忙を極める日々を過ごしていました。

友厚の語る東京商法会議所の話しにあさが応えます。商法会議所は大阪にも必要だ。東京だけでなく大阪も発展しなければ日本は強くならないと。五代の考えも同じでした。だから友厚はあさを東京視察させたかったのです。大阪にも商法会議所を作るために。

しかし、友厚の申し出に対してあさは迷っていました。千代を家に残して、単身東京に行くことをあさは躊躇していたのです。友厚の誘いを断るべき否か思い悩むあさに新次郎は言いました。よのは説得する。東京に行って来いと。

あさは東京に行きたいと心から願っていました。文明が開化する東京を自分の眼で確かめてみたかったのです。しかし千代の良き母になることもまたあさの望みでした。選択肢の間で揺れるあさによのが告げました。あさは欲張りだと。

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『あさが来た』第13週 第73話 「東京物語」
 事前発表あらすじのレビューと解説

『あさが来た』前篇(2015年内放送分)のクライマックスとも言うべきエピソードは前週のうちにすべてが回収されました。そして、翌年放送分の後篇で実業家としてあさがロケットスタートを切るための前置きが2015年最後の週の位置付けといったところでしょうか。

さて、あさにとって、これまで唯一の商売上の師匠であった正吉は前週に逝去。この先、実業家として活躍するあさを商売の分野で導ける実力を備えた人物と言えばただ一人、五代友厚を置いて他にはいません。

その五代友厚が早速、あさに対して一歩踏み込んできます。東京に一緒に行かないかと。いよいよあさと五代友厚が距離を縮め始めます。

東京に一緒に行かないかというあさへの申し出はまた、夫である新次郎への挑発ともとれるものです。幼馴染のトラウマを克服した新次郎が五代友厚からの挑発にどう応えるのか。今後の展開から目が離せなくなってきました。

一方、実業家として活躍するにあたり仕事と子育ての両立の問題に直面。ちなみにリアル広岡浅子氏は、長女の子育てはお付きに任せっきりだったようです。本作においても、仕事と子育ての両立の問題は前作ほどにはディープに描かれないものと思われます。

『あさが来た』第13週 第73話 「東京物語」
 朝ドラ観賞後の感想

あさちゃんと新次郎さん

あさちゃんの東京に行きたい気持ちをいつもの器の大きさで受け入れたものの、あさちゃんに背を向けながら複雑な表情を見せる新次郎さんが切ない。

新次郎さんが見せた表情の半分は五代さまへの嫉妬でしょうか。そして残りの半分は、和歌山に旅立つ直前のはつちゃんに告げた新次郎さんの本心かも知れません。本心とは、そのうち自分が置いて行かれてしまうのではないかという恐れです。

大阪商法会議ヒョ設立に当たっては加野屋にも協力を仰ぐつもりだと五代さまが言うからには、大阪にも商法会議ヒョをつくるための東京視察は加野屋当主を誘うべきところです。ところが五代さまは当主の榮三郎くんではなくあさちゃんを誘った。

加野屋の看板を背負っている者ということでなく、加野屋の看板以上の実力を五代さまはあさちゃんに認めたということなのかも知れません。

一方で、冒頭に登場した正吉さんの葬儀の回想場面では「若い後継とお転婆娘だけの加野屋はこれからまずいことになる」という噂が立ち、寄合所でも五代さまの部下が「しびれる芸者」と言うあさちゃんを阿呆だと見下す。

大阪商人たちの噂話しや五代さまの部下のあさちゃんへの態度が、現時点でのあさちゃんへ評価なのでしょう。新次郎さんのあさちゃんへの評価もそこまで低くはないものの、それに近いものがあったかと。

加野屋の若奥様から実業家・白岡あさへ。あさちゃんが一段高いステージに上り始めたことを新次郎さんは敏感に察知したのかも知れません。そして、もし新次郎さんがそこに焦りを感じているのだとすれば家業のトラウマ克服は本物かも知れません。

よのさんとお手製の招き猫

よのさんが元気で何よりです。しかも、正吉さんが元気だった頃よりもしっかりしているように見えるのは気のせいでしょうか。

また、これまでよのさんお手製の張り子の招き猫はんやらお犬はんは、裕福な家の専業主婦の趣味にしか見えなかった。

しかし今回はその招き猫の存在感がやけに強い。

新次郎さんと榮三郎くんの会話に首を突っ込んで来た時も招き猫。あさちゃん手作りの新撰組人形よりもよのさん手製の招き猫が千代ちゃんの心を奪い、よのさんの部屋に呼び出されたあさちゃんを招き猫はじめ張り子の動物たちが勢ぞろいして迎え撃つ。

前回の、加野屋の店内に設置されている巨大招き猫を正吉さんに見立てて語りかけるよのさんの姿も忘れられません。

よのさんと招き猫の活躍が気になります。

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12 Responses to “あさが来た 73話 東京行きを思い悩むあさ”

  1. Alison より:

    新次郎さんが、俄然頼もしくなりましたね。
    五代さまと新次郎さんが、同時にあさちゃんの姿に気づき、
    「いつからそこにいたのか。こっちに来なさい」を
    言い回しは違っても、きっちりハモったところ。
    新次郎さんも、あさちゃんを仕事面でも支えられるようになり、
    これで五代さまと対等になった、と表現しているように感じました。

    それにしても、あの時代にあさちゃんは、周りの人に恵まれましたね。
    正吉さん、新次郎さん、五代さまと、人を見る目があり、かつ、女性に偏見のない男性が3人も!
    3人のうち、誰が欠けても、今のあさちゃんは なかったと思います。

    今日いちばん楽しかったのは、あさちゃんお手製の新撰組の人形。
    腕が動くように工夫してあるところが、すごいなぁと思いましたが、
    「山に落ちてるもんで作った」に爆笑しました。
    おふゆちゃんの言うとおり、捨てるなんてもったいない。
    近所の男の子にあげたら、きっと喜びますよ。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 言い回しは違っても、きっちりハモった

      深い読みによる感想を興味深く拝読しました。
      ハモったところは笑いを取るためとしか考えていませんでしたが、ハモらせることで新次郎さんが五代さまと同格の頼れる存在になったことを表現・・・鋭い洞察です!

  2. たこやき より:

    主題歌の紙飛行機の歌ですが、わたくし自信は最初あまり好きではありませんでした。でも2歳の子供が気に入ったようで、録画の歌の部分を飛ばすとおこるので我慢して聴いているとだんだん気にならなくなってきました。
    年明けの後半では、オープニングのあさちゃんも娘さんの姿から、変わるのかも知れませんね。楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 2歳の子供が気に入ったようで

      主題歌は明るい曲なので小さなお子さんに好評なのでしょうか。
      街角で、口ずさんでいる子供の姿を二度ほど見かけました。

  3. よるは去った より:

    新次郎君は遊び尽くしているからこそ妻の本心(本当は東京へ行きたくてしょうがない)を察してやれるのかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      お師匠さんのもとで鍛えられたのでしょうか。

  4. うみがめ より:

    週明け早々から笑ってしまいました。明るいスタートです。新次郎さんの懐の深さとやさしさにジーンときました。
    五代さん、新次郎さんの前でもあさちゃんに遠慮しなくなった気が…。お焼香の時に新次郎さんに挑発されたからでしょうか。毎回思うのですが、五代さまは打たれ強い!さすが大阪経済の父です(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      前週が重厚だっただけに週明けの軽妙さが快適でした。

      > 五代さまは打たれ強い!

      新次郎さんと互角になり、すでに自分のポジションを取り戻されていましたね。
      さすがです。

  5. koji より:

    昔のアーティストはバックバンドやバックオーケストラと共にヴォーカルと演奏との「一発録り」をされていたそうですが、現在はヴォーカルと演奏は「別録り」されるのが主流だと聞いたことがあります。特にAKBグループは常に多忙を極めていると思うのでヴォーカルですら「合唱ではなく個別」でレコーディングされてるかもしれません。

    ドラマ主題歌版のヴォーカル強調は番組が始まりましたよと言う視聴者に対してのシグナルを兼ねているのかもですね。

    マッサンでは年明けの後半から2番の歌詞が使用されましたが本作ではどうなるでしょうか?。

    「朝の空を見上げて」と言う歌詞はハズセナイと思いますが

    それ以外なら差し替えもあるかもですね(^_^)。

    そう言えば昭和の歌姫

    美空ひばりさんはスコアが読めなかったけどレコーディングは毎回のように「一発OK」だったという逸話があるとのことです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      後半の主題歌は加野屋の面々が歌う・・・これはないでしょうね(笑)

  6. koji より:

    新次郎はんと五代さま。

    あさの登場シーンで台詞を被らせていたのは面白かったですね。

    このお二人。あさの生業の手腕に関しては既に意気投合してるようですね。

    さて、365日の紙飛行機のマキシシングルを購入したのですが何だか微妙な違いを感じました。

    何となくシングル盤よりドラマ主題歌版の方がヴォーカルが強調されているような気がします。

    mixingの違いでしょうかね?。

    まぁ、僕の勘違いかもしれませんが。。。(^。^;)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > ヴォーカルが強調

      同じことを感じていました。音源そのものが異なるのかなと思ってました。

      ところで後半は2番の歌詞を用いるのでしょうか。気になるところです。

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