あさが来た 77話 大久保暗殺/ふゆの縁談

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2015年12月25日(金)放送
第13週 第77話 「東京物語」

『あさが来た』第13週 第77話 「東京物語」あらすじ

あさとうめが大阪に帰ろうとしているところに、大久保利通が暗殺されたという知らせが届きました。大久保利通と近い立場にある五代友厚の身を案じるあさは、うめを先に大阪に帰し、一人東京に残ると友厚のもとに足を運びます。

その頃、亀助は深く落ち込んでいました。かねてより亀助が想いを寄せていたふゆに縁談が持ち込まれたのです。ふゆの縁談の相手は加野屋周辺に出没していた男でした。縁談が決まったその男は、ふゆの姿を見るために加野屋を覗き込んでいたのです。

一部始終を聞き動揺する亀助を新次郎が励まします。ふゆの父が加野屋に挨拶に来てしまう前にふゆに自分の想いだけでも伝えるべきだと。しかし亀助は拒みました。そんな亀助の力になろうと新次郎は心を固めるのでした。

一方、あさは五代のもとに駆けつけました。友の死の報せを受けた五代は嘆き悲しみ憔悴しきっていました。自分も政府に入り大久保を支えるべきだったと悔やみ、泣き崩れる五代をあさは精一杯励ますのでした。

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『あさが来た』第13週 第77話 「東京物語」
 事前発表あらすじのレビューと解説

大久保利通が暗殺されます。大阪と五代のことは頼んだ。あさに放ったこの遺言めいた言葉は、奇しくも盟友・五代友厚のことをあさに託す「遺言」になってしまいます。そしてこの「遺言」が、あさと友厚の距離を縮めてしまうことになるようです。

しかし、2015年の放送は今回と次回のみ。あさ、新次郎、そして五代友厚の三者の込み入った関係の続きは、残念ながら2016年に持ち越しです。

参考までに大久保利通が暗殺されたのは1878年(明治11年)5月14日。現在の東京都千代田区紀尾井町で、不平士族の凶刃に倒れました。享年49歳(数え年)。

一方、大阪では亀助に危機的状況が訪れます。片思いだったふゆに見合い話が浮上。思い悩む亀助を新次郎が励まします。せめて自分の本心だけでもふゆに伝えておくべきだ。さもなければこれからずっと悔やみ続けながら生きてゆくことになるだろうと。

ふゆを新次郎の目掛にするという(史実に基づいた)よのの企みは、今回浮上したふゆの縁談で完全に立ち消えとなりそうです。

しかし、ふゆが倒産前の天王寺屋にいる頃から、一目惚れによってふゆに想いを寄せ続けて来たお人好しの亀助のこと。めでたい春がやってほしいものです。

『あさが来た』第13週 第77話 「東京物語」
 朝ドラ観賞後の感想

亀助さん

ふゆちゃんに想いを告げることを拒む亀助さん。その亀助さんに一肌脱ごうというのか、新次郎さんの次のアクションが気になります。

しかし、何より気になるのは亀助さんの事態の受け止め方です。前回では、ふゆちゃんが新次郎さんに想いを寄せているらしいことを敏感に察知。そして今回の縁談騒動です。

ちょっとネタバレになりますが、亀助さんは自分の失恋よりも新次郎さんに想いを寄せながら見ず知らずの男のもとに嫁入りするふゆちゃんの境遇を思い胸を痛めます。

そんな優し過ぎるピュアな心を持った亀助さんの姿を見せられ、来年の年明けは泣かされることでしょう。

話し変わって、加野屋の近辺で目撃され続けていた不審者の正体がついに判明しました。来年1月のストーリー展開が判明した段階で不審者の正体の察しはつきましたが、実はそれまで心配でした。

というのも『あさが来た』の原案小説『小説土佐堀川』では、借金を断った男に広岡浅子さんが斬りつけられるエピソードが登場。

その男が早くも登場かと身構えていたのですが、可愛らしいオチとなり安心して年末年始を過ごすことが出来そうです。

五代さま

大久保卿の悲報を知った憔悴した五代さまの姿が痛々しい。

五代さまの嘆きは大久保卿の死への嘆きというよりは、むしろ自分のこれまでの行動への悔いが大きいのかも知れません。

五代さまも大久保卿も武家の生まれ。「死」への覚悟は常日頃から出来ていたことかと。まして世の中は動乱期。大久保卿のような立場では何があってもおかしくない。

明治維新後、五代さまは新政府の役人になるものの程なく退官。その後、大久保卿から度重なる復官の求めがあったにも関わらず、頑なにこれを辞退し続けてきました。

大久保卿の求めに応じなかったこと。これが悔やまれてならないのでしょう。

三味線の弦が切れる

今回の劇中で、新次郎さんの三味線の弦が切れたのは単純に考えれば大久保卿の悲劇を暗示したものなのでしょう。

そして、これは考え過ぎかもしれませんが、それに加えて新次郎さんの心境の変化を表現したのではないかとそんな風に思いました。

新次郎さんがこれまで三味線に没頭していたのは家業への反発心も少なからずあったはず。少なくとも家業への反発のシンボルでした。(三つ昔前の社会への反抗のシンボル・エレキギターみたいなものでしょうか【笑】)

しかし、サトシの一件を経て家業に反発する理由がなくなってしまった。一方、家業のシンボルだった正吉さんは、生前に新次郎さんの三味線を受け入れる発言をしていた。

そして、新次郎さんの三味線を正吉さんが受け入れようとしたのは、サトシ=松造騒動を経た新次郎さんの心境の変化を正吉さんが敏感に感じ取っていたからなのでしょう。

今は空席になっている正吉さんがかつて使っていた机に重なって流れる、新次郎さんが奏でる三味線の音色も、父と子が心を通い合わせているようで実に印象的でした。

以上、新次郎さんが家業に反発する理由は完全に消去されました。来年放送分で、ついに実業家の道を歩み始める新次郎さんのフラグ。それが切れた三味線の弦で表現されていたのではないか。そんな気がしました。

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14 Responses to “あさが来た 77話 大久保暗殺/ふゆの縁談”

  1. Alison より:

    予告編で、五代さまが「東京でのヒミツ」 と新次郎さんにおっしゃっていました。
    あさちゃんと五代さまは、「心の友」で落ち着いたのではないのですか??
    五代さま、まだ引っ張るおつもりなんでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      史実から考えて、五代さまは結末を迎えるまでには退場するので、それまでは更に引っ張るかも知れないですね。酔った勢いを借りての「心の友」なので言葉通りに受け取ってはいけないのかも知れません(笑)

  2. anne より:

    信次郎さまがお三味線を弾き悲しい音楽がかぶったところで、全く関係ないんですがカーネーションのお父ちゃんが最後に糸ちゃんとこに現れたシーンを思い出してしまいました。すみません、ストーリーと全然関係ないコメで~m(__)m

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      既視感のある場面だなと思っていたのですが、頂戴したコメントでスッキリしました。助かりました。

  3. るんるん より:

    久しぶりの新次郎の三味線姿でしたね。よのさんを通してですが、父親が自分を認めてくれていたことを感じ、更なる飛躍をしていく前触れかな?と思いました。

    あさは五代さんに抱きつかれて?ましたが、あんまり色っぽい話にはならなそうな気配を感じました。母性本能が強い女性なら「殿方と過ち」もありそうですが(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今回最後のあさちゃんと五代さま。幸か不幸か色っぽさは回避されそうですね。明日の朝、どんな展開を見せてくれるのかが楽しみです。

  4. まつりか より:

    こんばんは、今日の五代様は素敵でした。ヘタな恋愛ドラマより、ぐっと心に迫るもにがありました。益々目が離せなくなりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      五代さまには本当にしびれましたね。
      特に友を思う熱い心がたまりません。

  5. atsu より:

    私は新次郎の三味線は奇しくも大久保の死を悼む五代の悲しみと重なって聞こえていました。同じ薩摩人でも西郷隆盛に比べ当時も今も大久保という人は人気がないように他県人には感じられますが、冷徹論理的であったということで、洋行経験のある五代はその良さをよく理解し親しく感じられたのかも知れません。
    亀助、人形と一緒に舌を出したりひっこめたりして。ドギマギしているのはわかるのですが、若い娘さんには引かれてしまいますよ。しかし、雁助、亀助はそれぞれ番頭として有能だと思うのですが、その次が弥七で、大丈夫なんでしょうか。ちゃっかりふゆと親しくなっていたり妙なところは要領よさそうですが。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 弥七で大丈夫なんでしょうか

      ちょっとネタバレになりますが、雁助さんレベルかそれ以上の実務家の登場が控えているので加野屋は安泰。しかし、亀助さんと弥七くんはいつまでも浮かばれず気の毒のような気もします。

  6. misty より:

    九州の炭鉱で東京の引き合いの多いことに驚いていたあさ
    実際行ってみると衣食住すべてが新しい
    洋装の紳士が活躍し、牛鍋という新しい食事があり、立ち並ぶ洋館やガス灯
    大阪よりも大きなスケールを感じたのではないでしょうか
    たくさんの新規事業を見て、銀行の可能性も確信したでしょう
    実業家スイッチ・オンしたに違いありません

    このドラマは直接的な表現をしないで、視聴者にあいだを埋めさせる事が多いですね

    だから五代さんの抱擁の時も、実業家同士で戦友宣言になるなと思っただけです(笑)

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 実業家同士で戦友宣言

      素敵な表現ですね!確かに性差をそれほど感じさせない抱擁でした。

      年明けには五代さまがあさちゃんに事業への協力を要請する場面も用意されているようで、まさに今回の抱擁は戦友になった瞬間だっただと思います。

  7. 税務 より:

    あらすじありがとうございます
    ふゆがめかけにならなくて一安心しました

    もしめかけになる設定だとしたら役者は最低でも20歳くらいの人を選ぶと思うので
    まだ中学生?の方だったのでめかけはないとは思っていました

    とにかくとても楽しみなドラマです

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      亀助さんのようなキャラが惚れた女性を目掛にするのだけは避けて欲しいと僕も切に願っていました。亀助さんの失意の顔を見るのは辛すぎます。

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