あさが来た 86話 普通のお母さん望む千代

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年1月12日(火)放送
第15週 第86話 「大阪の大恩人」

『あさが来た』第15週 第86話 「大阪の大恩人」あらすじ

あさは娘の千代から思いがけない質問をされ言葉を失いました。千代はたずねました。お母さんは何故、普通のお母さんではないのかと。千代は近所の子供たちとままごとをしている時に、千代のお母さんは普通ではないと言われていたのです。

千代が困惑していることは新次郎も承知していました。他の家のお母さんと違っても、気にすることはないのだと千代に説明する新次郎でしたが、それ以上に新次郎が気がかりなのは自分のことでした。働かない父の姿を娘に見せて良いものなのかと。

その頃、加野屋が九州の鉱山を買収してから10年が経過。ようやく炭鉱業に関心を示し始めた商人たちからの質問に、あさは快く答えていました。しかし、一方で娘の千代からの質問には答えに窮するあさでした。

そんな中、五代友厚が加野屋を訪問。あさは銀行について友厚に教えを請いました。加野屋が銀行業に乗り出すのは時期尚早と答える友厚は、逆にあさに相談しました。北海道の開拓事業に加野屋はじめ大阪商人たちの協力が必要だと。

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『あさが来た』第15週 第86話 「大阪の大恩人」
 事前発表あらすじのレビューと解説

あさが実業と母親業の間で苦悩をはじめます。そして、一度は解決したかに見えたあさの苦悩を蘇らせる五代友厚の「北海道の新事業」と、その「北海道の新事業」引き起こす騒動が今週のお題です。

「北海道の新事業」とは北海道開拓使のことと思われます。北海道開拓使とは、北海道開拓のために設置された官庁で、農園、炭鉱、ビール工場などを手がていました。

北海道開拓使長官は五代友厚と同郷の黒田清隆でした。

ちなみに朝ドラ『マッサン』に登場したリンゴ農園は、北海道開拓使が農家に配ったリンゴの苗木に由来します。

『マッサン』の森野熊虎の祖父などの旧会津藩士たちが余市に入植したのが1871年(明治4年)。『あさが来た』今週の時代は1881年(明治14年)。そして、余市のリンゴ農園の経営が軌道に乗り始めたのが1891年(明治24年)頃と言われています。

ところであさの娘の千代を、あさの幼少期を演じた鈴木梨央ちゃんが演じることがすでに発表されていますが、鈴木梨央ちゃんが登場するのは発表によれば第16週/96回。放送日は1月23日(土)です。

あさが千代を出産したのは1877年(明治10年)。今週の段階では千代はまだ4歳なので、あさがショックを受ける質問を投げかける幼・千代は鈴木梨央ちゃんではない子役かと思われます。

『あさが来た』第15週 第86話 「大阪の大恩人」
 朝ドラ観賞後の感想

今週は新次郎さんの変化週?

お母ちゃんは何故、普通のお母ちゃんではないのか。

千代ちゃんの問いかけによって、あさちゃんが苦悩を深める展開を予想していましたが、元祖なんでどす娘は答えに窮しながらも相変わらず至って明るい。

千代ちゃんの素朴な疑問に激しく反応しているのは、あさちゃんよりもむしろ新次郎さんと言えないこともない。

いみじくも床に就いた新次郎さんが言いました。あさちゃんの「普通じゃない」は誇らしこともでもある。しかし新次郎さんの「普通じゃない」は誇れるところがまるでない。誇れるところがないばかりか、かなり恥ずかしい状態です。

今週は、あさちゃんの苦悩よりも新次郎さんの苦悩が描かれる週なのかも知れません。そして新次郎さんのその苦悩の出口が、実業家への入り口となる。

家業嫌いだった新次郎さんが仕事をすることになるきっかけは、サトシ=松造騒動の収拾でもない、五代さまとの交流でもない。

他でもない愛娘・千代ちゃんの素朴な疑問・・・お父ちゃんは何故働かないのか、何故普通のおお父ちゃんではないのか。この娘の問いかけが新次郎さんの背中を押し、実業家への第一歩を踏み出す。こんな筋書きが見えてきました。

あさちゃんと千代ちゃんの母娘の確執は、後々描かれることになるようですが、今週は新次郎さんの苦悩と変化。

父親、弟、妻、そして店の使用人や遊び仲間から商売嫌いをどれほど突っ込まれても、これまでずっとのらりくらりと話をそらしていた新次郎さんでしたが、さすがに幼い娘には通用しない。娘が父親の生き方を変える。深く納得できる展開です。

雁助さん

銀行開業が時期尚早だということがわかり、雁助さんや榮三郎くんの銀行反対論を素直に受け入れるあさちゃん。

そのあさちゃんの素直さ、柔軟さを心から感嘆する榮三郎くんもまた素直で柔軟です。

そんな榮三郎のあさちゃん絶賛論を、お店の中から密かに聞いていた雁助さんは一体何を思っていたのでしょうか。

明日か明後日には雁助さんの本心が、うめさんに告げられる形で明らかになるようですが、雁助さんは何を考えているのか。楽しみ半分、怖さ半分。

雁助さんの本心を聞きたい気もする反面、耳を塞いでいたい気持ちもある。

雁助さん退場の日が刻一刻と近づき切なすぎます。

五代さま

加野屋までやってきた五代さまが、その帰り際に千代ちゃんを抱き上げて一言。

「また遊びに来る」

この「また」がひっかかります。そして「また」の直後の五代さまの後をつける者の影。「また」が、もう二度と加野屋には来れないことの不吉なフラグのようで恐ろしい。

間もなく五代さま退場までの悲痛な日々が始まりそうです。今週の月曜日・火曜日の放送回がいつになく穏やかな空気に包まれていたのは嵐の前の静けさというやつでしょうか。

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6 Responses to “あさが来た 86話 普通のお母さん望む千代”

  1. koji より:

    そして、と言うか、だから雁助さんは決して加野屋に見切りをつけると言うか見限るのではなく安心して自分(達)の進むべき道を行こうとしているのではないでしょうか?。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      雁助さんのことです。円満退社はなさそうですが、後味の悪い去り方はしないはずと信じたいです。

  2. koji より:

    もしかすると雁助さんは五代さまと同じ考えを抱いているのではないでしょうか?。

    加野屋の大番頭である雁助さんも相当に情報通な筈です。

    先々、銀行が両替屋に取って代わることを予測してるいとしても不思議ではありません。

    ただ、いまは時期尚早だと思っているのではないでしょうか?。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      87回で顔助さんの本心がついに見え始めましたね。
      次回あたり、もっとはっきりと口に出すのでしょうか。
      本心を聞きたい気持ち半分。怖い気持ち半分です。

  3. よるは去った より:

    広岡浅子さんが他界した数年後に起きた昭和金融恐慌はその当時の日本の金融システムの未熟さが要因の一つだったそうですから、両替商→銀行に不安をいだいていたのは雁助君だけじゃないでしょうね。実際の加島銀行も昭和金融恐慌のあおりをモロにくらったようだし。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。お久しぶりです。

      > 昭和金融恐慌のあおり

      加島銀行は廃業に追い込まれていますからね。
      実務経験が豊富な上に、両替屋という商売柄、数多くの種類の商売の浮き沈みを見てきたはずの雁助さんなら、形が整っていない新手の商売は危ういと考えるかも知れません。

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