あさが来た 89話 五代友厚が会頭引責辞任

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年1月15日(金)放送
第15週 第89話 「大阪の大恩人」

『あさが来た』第15週 第89話 「大阪の大恩人」あらすじ

五代友厚は北海道から大阪に戻って来るなり商法会議所の会頭辞任を宣言。しかしそれでも尚、大阪商人たちの怒りは収まりませんでした。商人たちは口を極めて友厚を激しく非難しました。そんな商人と五代をあさは一喝します。

あさと五代、そして大阪商人たちがにらみ合う中、彼らに割って入ったのは意外にも新次郎でした。新次郎は、過去十年間の政府の北海道事業の赤字収支を商人たちに披露。損を覚悟で北海道開拓事業の官有物の払い下げを受けたのだと説明しました。

榮三郎も商人たちの説得に当たりました。自分らを信じてくれた五代を見捨てるほど、大阪商人は薄情なのか。榮三郎の説得に商人たちもようやく納得します。五代友厚は会頭辞任を撤回。大阪経済のためにこれまで以上に尽力すると商人たちに誓うのでした。

自分は商売が好きだと心から実感したあさは、千代と向き合うとそのことを告げました。千代もあさの言葉に理解を示しました。しかし、千代の疑問はすでに新次郎に向けられていました。何故、新次郎は父親でありながら働かないのだろうと。

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『あさが来た』第15週 第89話 「大阪の大恩人」
 事前発表あらすじのレビューと解説

前回から続く五代友厚バッシングが今回でようやく収まります。

そして今回、注目すべきは新次郎の行動です。北海道の土地を格安で買い受けたことから政府との不正取引を疑う大阪商人たちに対して、新次郎が友厚を擁護。

かつて、お金をめぐる騒動などには間違っても首を突っ込むことなどなかった新次郎でしたが、親しいはずの大阪商人たちを敵に回す覚悟で友厚の立場を説明します。

気遣い上手の新次郎のこと、商人たちの反発を上手に回避しながらの説得になることが予想されますが、新次郎が友厚をかばうこの場面は新次郎にとって大きな転機になるものと思われます。

サトシ=松造騒動で克服されはじめた新次郎の家業へのトラウマはようやく完全な解消に近づきます。

実業家・白岡新次郎の活躍する姿が見られる日も遠くはなさそうです。

『あさが来た』第15週 第89話 「大阪の大恩人」
 朝ドラ観賞後の感想

その時、新次郎の心はガラスのように砕け散った

ついに来ました。千代ちゃんのとどめの一撃が。

「なんでお父ちゃんは働かんのだす」

新次郎さんが最も恐れていた一言がついに千代ちゃんの口から発せられました。その時、ガラスのように砕け散った新次郎さんの心を表現する、わかりやす過ぎるほどにわかりやすいガラスが砕けて割れる効果音。

この千代ちゃんのとどめの一撃の直前フラグも秀逸でした。

「わて、心入れ替えたで」

残念なお父ちゃん役の男の子の姿が新次郎さんを凍りつかせ、凍った新次郎さんを千代ちゃんがハンマーで砕く。

これが新次郎さんが人生の一大転機になるのかなと期待していましたが、今回の五代さま騒動が収まると昼間から早々にビールを飲みに美和さんのお店へ。

新ちゃんにはもっと激烈な一撃が必要なのかもしれません。

千代ちゃんの次の口撃が楽しみです(笑)

追記:ままごとの残念なお父ちゃん役の男の子がかいらしくてたまリません。

およそ36分の1だす

怒り心頭の大阪商人のおじさんたちを黙らせる、反論の余地のないあさちゃんの言葉が計算づくで素晴らしい。

「およそ36分の1だす」

商人のおじさんたちのざっくりとした数字を、きっちりとした数字で示した計算力もさることながら、反論の余地がない正確な数字を示して相手を黙らせ、相手が言葉を失ったところで持論を展開する。交渉の計算力も神レベルです。

榮三郎くんのリーダーシップ

あさちゃんの実力を心から認め一つ大人になった榮三郎くんが更にパワーアップした寄合所での姿が凛々しい。

「大阪の商人はその信用に応えないほど薄情だったのか」

大阪商人たちの矜持に訴える演説は立派。海千山千のおじさんたちを巧みに誘導するリーダーシップも見事。やっぱり正吉さんの息子なのだと確信した瞬間でした。

そして手柄を誇ることなく「お姉さんの出しゃばりの真似をしただけ」という照れ隠しもいかにも「加野屋ウェイ」。

立派な当主の誕生で、これで加野屋さんも安泰です。

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コメント

  1. よるは去った より:

    千代ちゃんの短冊「ラムネがのんでみたい」まだこの時代は憧れの的の段階だったんですね。「ラムネ」が「レモネード」の訛ったものとはEテレの「すすめ!キッチン戦隊クックルン」で聴いたことがあるんですが。一般的になっていくのはいつ頃からなんでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ラムネが日本で初めて製造されたのは一説には1865年(慶応元年)。幕末にはすでに作られていたようです。明治初期にどれほど普及していたかは定かではないのですが、仮に高価なものだったとしても千代ちゃんはセレブのご令嬢。贅沢に対して寛容なよのばあばが買ってくれそうな気もします。

  2. たける より:

    初コメです。ごちそうさんの頃から拝見させて頂きます。今日の千代ちゃんの「なんでだす?」ストレートで、ちょっぴり新次郎さん可哀想でした(笑)            お父さん役の男の子が巾着持っていた所がナイス(笑)でした。            加野屋3人の連携の取れた説得が素晴らしい❗榮三郎さん、格好よろしいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントを頂戴致しまして、ありがとうございます。

      > お父さん役の男の子が巾着持っていた所がナイス

      僕は夜に見直して初めて巾着に気がつきました。巾着は、残念なお父ちゃんのシンボルということなんでしょうか。皮肉が効きすぎるくらい効いてましたね!

  3. こはる より:

     朝ドラとこのブログ、同時にファンになりました。いつも楽しませていただいてます。
     あささんと新次郎さんをバカ夫婦と呼んだ三坂さんを、お前は人を見る目がないと五代さまが諭した「しびれ芸者」のシーン。
     二人と榮三郎さんが五代さまの窮地を救ったこの日を際立たせるためにあったのでしょうか。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントを頂戴致しまして、ありがとうございます。
      鋭い指摘ですね。かつて見下していた「バカ夫婦」が、よりによって自分が仕える人の窮地を救う。こんなところにまで皮肉な展開が仕込まれていたんですね!

  4. るんるん より:

    今日の五代さんは、侍だなと思いました。言い訳しない、すべてを腹に収めて辞任、って武士道っぽいなと。対して、新次郎は、商人らしく巧みな交渉術?で、ピンチを救う。これも、対比なのかなと思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り侍・友ちゃん、商人・新ちゃんの対比が見事でした。そして、それぞれの道を極めた二人だからこそ意気投合も出来るのだと納得の描写だったと思います。

  5. koji より:

    いま調べたら「大阪締め」と言う手締めなんですね。

    「良うて三度」やあらへん「祝うて三度」だした(^_^;)。

  6. koji より:

    「打ちまひょ」二拍。
     
    「もうひとつせっ」二拍。

    「良うて三度」三拍。

    加野屋のシーンでも行われてましたが

    この手締めは初めて知りました。

    大阪では当たり前なのでしょうかね。。。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      僕も初めて知りました。
      慣れてないと簡単そうで難しいですね。

  7. かすみ草 より:

    皆さんが書いていることの繰り返しになりますが。

    冒頭の千代ちゃんの子供ならではのストレートな言葉。
    千代ちゃんはあさちゃんとは違うタイプに女性に育つようですが、賢くそして真っ直ぐな物言いは親譲りのようですね。

    先鋒のあさちゃん、
    裏付けをソフトに飄々と出すナイスアシスト新二郎さん、
    正統派で大阪商人のツボを押さえている栄三郎さん。
    加野屋は安泰ですね。
    三人三様で経営陣の足並みが揃っているのは素晴らしい。

    今週は栄三郎さんの成長が出色ですが、いつもながらあさちゃんの物おじしないストレートな物言いは女として見習いたいと思うことしきりです。
    この時代、凄すぎる!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      寄合所での加野屋トリオのチームワークは本当に絶妙でしたね!
      誰か一人が欠けていても商人のおじさんたちの説得に失敗していたかも知れません。
      先代の正吉さんがいかに偉大であったかがよくわかった瞬間でもありました。

  8. よるは去った より:

    北海道開拓と言いますと昔の大河ドラマ故•菅原文太氏主演「獅子の時代」で確か反政府運動で逮捕され服役している人達を労働力として酷使している件があったと思います。当時の土木建築技術では気の遠くなるような労力と経費だったでしょうし、またその当時東京や大阪の人たちには想像つかないような寒さと雪も「敵」に回さなくてはならなかったでしょうから、五代友厚氏と言えども、「どのくらいの予算がかかるか」は正確には読み切れなかったでしょうね。現代ですら「新国立競技場」の建設費用を正しく見積もれなくて、パニックった挙げ句に税金の無駄遣いをしている人達もいるわけだしね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      その昔大ヒットした国民的テレビドラマ『北の国から』でも、昭和30年代の富良野開拓がどれほど過酷なものだったかが劇中で語られていました。まして明治初期でインフラも皆無の中、北海道開拓は想像を絶する事業だったと思います。

  9. tonton より:

    今回は栄三郎が素敵でした。
    正吉譲りの冷静に周りの皆を説得するシーンは子供時代の利発さを
    思い出させてくれました。あのキャラはキャスト交代で死んでしまったと思ってただけに嬉しさひとしおです。
    あと彼の義姉あさから謙虚に学ぶ姿勢にざぶとん10枚。

    そしてスピンオフで新次郎の三坂を口説き落とすシーンが見たいです。

    • tonton より:

      後半最後の頼みの綱(祈)と思っていた大隈重信夫妻のキャストが
      高橋英樹と松坂慶子なんてお釣りが1万倍返ってくる位豪華過ぎます。

      ただ史実では五代とは友人でもあり、遊郭でお目当ての花魁を取り合ったエピもあるので
      五代の回想シーンを混ぜてしまうとディーン藤岡氏が霞んでしまいそうですが・・・

      今、心の中でうれし泣きしています!
      佐野Pは視聴者の気持ちがよく解ってくれる人ですね

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。
        今しがた、新キャストについて記事をまとめましたがあまりの凄さに腰を抜かすかと思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今週は五代さまの窮地を描くその一方で榮三郎くんの目を見張る成長を描く週でもあるようですね。彼の姿が鮮烈です。

  10. misty より:

    切り込み隊長のあささん
    情報収集の新次郎さん
    話をまとめて説得する栄三郎さん

    ヒロインをスーパーウーマンとして描くのでなく
    キャラクターを活かした最強加野屋ですね

    柔らかい心といいみんなで助け合っていく姿から
    実業家のギスギス感がなく共感しやすいと思います
    やはり波瑠さんがお似合いだな

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 最強加野屋

      三人の見事なチームワークでした。
      正吉さんが遺した言葉を忘れることなく守り通す三人はさすがです。

  11. つまぴょん より:

    しょっぱなのお千代ちゃんの超ストレートなセリフにびっくりぽんでした。
    ここまでストレートなセリフに新次郎さん、心がパリンと音を立てて崩れてましたね。

    そして今日一番かっこよかったのが栄三郎さん。

    今までで一番かっこよかったです!!

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      榮三郎くんが、今週は日に日に男前になってゆきましたね。
      先週くらいまでは、いつもどこか頼りなげでしたが、今週ですっかり貫禄が身について来ました。今後の彼の当主としての成長が楽しみです。そして彼のお父ちゃん姿も早く見てみたいものです。