あさが来た 93話 加野屋を去ると雁助決意

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年1月20日(水)放送
第16週 第93話 「道を照らす人」

『あさが来た』第16週 第93話 「道を照らす人」あらすじ

ある日、うめは思いがけない雁助の申し出に心の底から驚かされました。自分と一緒に加野屋を出て欲しいと雁助は言うのです。しかし困惑の表情を浮かべるうめの様子を見て、雁助はそれ以上のことは何も言うことが出来ません。

そんなある日、榮三郎は当主として店の者たちに発表しました。三年後を目処に加野屋は両替屋から銀行になることを。榮三郎の発表に沸く店の者たちをあさが励ましました。加野屋の暖簾を守るためにも時代に合わせて変わる必要があるのだと。

一方、新次郎は雁助の心の中を察していました。自分の望む道がどこにあるのかしっかり考えよ。もし加野屋を出て行くのなら、何かの商売を始めるための開業資金を用立てし恩返しするつもりだ。新次郎は雁助にそう言葉をかけました。

榮三郎の発表を受け、あさは新次郎に懇願しました。加野屋の炭鉱業を独立した会社にし、その社長を新次郎に担ってほしいと言うのです。突然のあさの願いに動揺した新次郎は五代友厚を訪問。新次郎はそこで五代が病魔に冒されていることを知るのでした。

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midokoro
榮三郎くんの銀行設立の決意を受け、ついに雁助さんが加野屋を去る決心を固めます。

榮三郎くんが加野屋の当主として一人前になってきたこと。そしてその榮三郎くんが銀行設立を決めたことで、雁助さんは自分の加野屋での役割が終わったことを悟るのでしょうか。

そんな雁助さんの胸中を察する新次郎さんの相変わらずの心遣いが涙を誘うかもです。

そして、ついに五代さまの身体の異変が誰の目にも明らかになります。悲壮な物語が回収に向けていよいよ動き始めます。

『あさが来た』第16週 第93話 「道を照らす人」
 事前発表あらすじのレビューと解説

雁助と加野屋の別れが現実味を帯びてきました。

銀行業に乗り出す決断を下した榮三郎の意向を尊重しつつも、雁助はついに「しおどき」を悟るようです。

雁助は加野屋を離れることを心に決め、真っ先にうめにそのことを伝えます。それはうめへの告白を意味するものでした。

雁助の誘いをうめが嬉しく思わないわけがありません。しかし、うめは生涯をあさに捧げると自分で自分に誓った身。うめの苦悩が始まります。

うめの返答を得られなかった雁助もつらいところです。

そんな雁助の複雑な胸中を敏感に察する新次郎が気遣いを見せる場面が、観る者の涙腺を危険な状態に陥れるかも知れません。

『あさが来た』第16週 第93話 「道を照らす人」
 朝ドラ観賞後の感想

雁助さんのうめさんの恋バナ

一緒に加野屋を出て欲しい。

雁助さんはうめさんに対してだけ、ついに加野屋を辞める意思表示をするものの、当のうめさんからはYESかNOかの返事はもらえずじまい。

一方のうめさんも、加野屋を出て行かないという言質を雁助さんからとったものの、それは銀行が出来るまでという条件付きです。

お互いの本心がわかったような、わからないような。微妙なすれ違いを残して、雁助さんとうめさんのほろ苦い大人の恋バナの本格的な始まりです。

雁助さんは覚悟を固めている様子ですが、一方のうめさんが心配です。

新次郎さんの洞察力

新次郎さんの人を本心を見抜く洞察力が鋭すぎる!

普段は眉間にシワを寄せていることが多い雁助さんの、いつになく清々しい表情に誰よりも早く異変を察知し、そのことを雁助さんに問う繊細な心遣い。

さらに、雁助さんが嘆いている失われゆくものが、両替屋という業種への郷愁ではなく、顧客との信頼関係。そして、そのことを教え込んでくれた正吉さんの思い出。そこまで見ぬいうてしまう新次郎さん。さすが正吉さんの息子です。

新次郎さんの真価を初めて知った雁助さんは心の底から驚いていた様子ですが、僕も雁助さん以上に驚きました。とんでもない人だと。

間もなく社長の座に担ぎ上げられる新次郎さんですが、その真価を発揮する日が待ち遠しくてなりません。

新次郎さんの社長就任の件

やっぱり、あさちゃんのもう一つの相談事は新次郎さんの社長就任の件でした。

しかし、激しく動揺する新次郎さんのリアクションを強調するために、今回までそれを明かさず引っ張ってきた話術が見事です。

新次郎さんと雁助さんの会話を巧みに使って、新次郎さんがそのことを初めて知ったことを暗示する演出も唸らされました。

しかも、新次郎さんを社長に就任させてしまおうと思いついたあさちゃんの慧眼、人を見抜く眼までも評価してしまうおまけ付き。

新次郎さんを社長に就任させたいというその一点を隠し通し、間接的な表現の積み重ねで全てを語り尽くす。職人芸の極みを見たような気がします。

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10 Responses to “あさが来た 93話 加野屋を去ると雁助決意”

  1. よるは去った より:

    酸いも甘いも噛み分けているとは新次郎君の事ですね。粋をモットーとして生きてきたからこそ、雁助君が何を考えているか見抜けたのかな?「自分の事を考えなはれ。加野屋を去って何か商売を始めるならお金は用立てまっせ。」なんて言葉は新次郎だからこそ出てくるセリフかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 雁助君が何を考えているか

      家業に無関心を装いながらも、誰も気のつかなところにまで気が及ぶ。おっしゃる通り「酸いも甘いも」の権化のような存在です。

  2. Alison より:

    以前、榮三郎さんも「お兄ちゃんの顔の広さには かなわない」
    と言っていました。
    新次郎さんには、「人の心を動かす力」も「洞察力」もあるし、
    上に立つ人に必要な資質は、十分備わっています。
    人当たりもいいし、きっと優れた社長さんになると思います。

    これで胸を張って 千代ちゃんに
    「お父ちゃんは、仕事をしている」と言えますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > お父ちゃんは、仕事をしている

      社長就任を請われたものの、まだまだ断る気満々の新次郎さんですが、もしかすると最後のトドメを千代ちゃんが刺すのかも知れませんね(笑)

  3. tonton より:

    昨日と今日は17週18週以降へ自然と意識が向けられた展開でした。

    つくづくキャストのスケジュールの都合もあったかもしれませんが
    大隈夫妻が出て来るまでの4週間が改めて長いと感じた2日間でした
    (山王寺屋組も戻りますし今井家も顔を出してくれますが)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      間もなくわかると思いますが、雁助さんが去った直後。
      大隈夫妻登場まで2月上旬の展開が気になるところですね。

  4. うみがめ より:

    雁助さんは自分の天職である両替屋の仕事を全うすることになるのですね。そして両替屋が時代と共に無くなっていくのを見届けることになるのでしょう。寂しいことですが、ある意味幸せなことだと思います。雁助さんが育てたともいえる栄三郎さんが、雁助さんの教えを銀行に受け継いでいくのでしょう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      自分の職業を愛し続けることが出来た雁助さん。本当に幸福な人生だったと思います。劇中で両替屋はその役割を終えるようですが、雁助さんはその後どのような道を選択するのか。誇り高き職業人の決断を期待せずにはいられません。

  5. atsu より:

    炭坑では、お調子者の宮部支配人にとって雁助は煙たい存在だったはず。雁助とうめのシーンは宮部には「びっくりぽん」の極み。その一方で、たらいの中で触れた互いの手をそっとのけて冗談に紛らす雁助が悲しい。
    さちが榮三郎に向ける目が誇らしげで、当主としての成長にはさちの存在も大きいことがよくわかりました。
    金や商売は嫌いといいながら、人間は好きな新次郎。私も今回新次郎の言葉を聞きながら、初めて「正吉に似ている!」と感じました。
    雁助との話のあと、あさを捜しまわる新次郎。いつも通り袋をぷ~らぷ~らさせてやってきた商法会議所でソファに横たわる苦しげな「ともちゃん」の姿に愕然となる。
    こういう集中力の高い回になると本当に職人芸発揮全開状態になりますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 金や商売は嫌いといいながら、人間は好きな新次郎

      人が好きで人からも好かれる新次郎さんの資質を「才能」と言い切るあさちゃん、さすがです。そんなあさちゃんを人を見抜く眼があると評価出来てしまう雁助さんも素晴らしい。

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