連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年1月26日(火)放送
第17週 第98話 「最後のご奉公」
『あさが来た』第17週 第98話 「最後のご奉公」あらすじ
何年ぶりかの再会を果たした仲の良い姉妹・あさとはつはそれぞれが心に抱える悩みや愚痴を時間を忘れて心ゆくまで語り合いました。はつは、和歌山にやって来た母の梨江にお金を返そうとして、お金で返せるものなどないと梨江に叱られた失敗談を披露。
あさは子育ての悩みを打ち明けました。娘の千代に寂しい思いをさせ、はつのような母親になれないと。そんなあさにはつに言いました。あさはあさらしくしていればそれでいいのだと。はつの言葉に心が軽くなるのを感じるあさでした。
一方、これが初対面となる千代と藍之助は瞬く間に意気投合しました。千代は、あさが仕事に出かけてばかりで、母と一緒に過ごす時間があまりにも短く寂しい思いをしていることを打ち明けます。しかしそんな千代を藍之助は羨ましく思っていました。
楽しい時間をあっという間に過ぎ、はつと菊、そして藍之助は惣兵衛らが待つ和歌山へ帰って行きました。そんな中、「仙波つね」という差出人からの手紙を受け取った雁助は、一人思い詰めた様子を見せるのでした。
▼関連記事
・手紙の差出人「仙波つね」について追記しました

物語は、人と人の出会いから始まりますが、今回は新しい物語の始まりを予感させる新しい出会いが描かれます。
千代ちゃんと藍之助くんの出会いです。
親への不満を共有することで意気投合する千代ちゃんと藍之助くんの出会いを経て、この先一体どんな物語が始まるのか。
将来を暗示するフラグを見落とさないよう注意して観たいところです。
『あさが来た』第17週 第98話 「最後のご奉公」
事前発表あらすじのレビューと解説
あさとはつ。何年ぶりかの再会で話しは尽きません。
一方で初めて会う千代と藍之助も、それぞれの悩みや望みを語り合う内に意気投合し、こちらも話しは尽きません。
ところで、史実ではあさの実在モデル・広岡浅子は長女を出産。入り婿として迎えられた男性が広岡家の家督を継いでいます。
劇中で、あさの娘・千代の結婚相手に誰がなるのかはまだ不明ですが、藍之助が千代の結婚相手になるのではないかという噂が存在するようです。
農民よりも商人になることが藍之助の望みです。その望みを叶えるため、成長した藍之助は家を出て加野屋で修行を開始。ここまでは確定した展開。
そして以下は噂です。秀でた商才を発揮する藍之助は千代と結婚。加野屋の家督を継ぎ、あさの事業の継承者になる・・・考えられなくもない噂だと思います。
尚、今回よりあさの娘・千代役として、あさの幼少期を見事に演じきった鈴木梨央ちゃんが再登場します。
あさとは正反対の思慮深い性格の千代を、あさとどう演じ分けて見せてくれるのか。期待せずにはいられません。
『あさが来た』第17週 第98話 「最後のご奉公」
朝ドラ観賞後の感想
化粧箱の紅と蛇の抜け殻
「あさは私(はつちゃん)のようになどなれない」
キッパリと言い切るはつちゃんに朝から真剣に驚かされたものの、それに続くはつちゃんの理路整然としてわかりやす過ぎる説明に思わず納得です。
お母はんの化粧箱の紅に憧れるチビはつちゃんと、化粧箱に蛇の抜け殻を忍ばせて喜ぶチビあさちゃん。同じになれるわけがない。
そして千代ちゃんの悩みのルーツもすべてはここにあるのでしょう。
あさちゃんと千代ちゃん、母娘確執の原因は意外にも明るい
「お母ちゃんは鬼だす!」
いつだったか、あさちゃんと千代ちゃんが火花を散らしていた件。もしかすると今回登場した虫歯抜き鬼の騒動でしょうか。
こんなことを言ったら千代ちゃんに怒られそうですが、あさちゃんと千代ちゃんの母娘確執の原因が意外にも明るくお茶目なものだったので心から安心しました。
2月放送のストーリーをまとめる作業の中で実はちょっと憂鬱になっていたのです。
母と娘の確執が延々と続くことに。朝ドラに登場する父と息子の確執は大好物な僕ですが、母と娘の確執はやや苦手です。
しかし、今回のような明るい確執が続くならむしろ大歓迎です。2月放送のあさちゃんと千代ちゃんの間で繰り広げられる壮絶バトルが楽しみになってきました。
よのさんと菊さんの静かなバトルが一瞬だけ再現
山王寺屋一家が加野屋を去る間際。
男の子に恵まれた山王寺屋一家をうらやましがるよのさんの言葉に、しっかりと菊さんが反応したのを見逃しませんでした。
藍之助くんをめぐる、よのさんと菊さんのかいらしいバトルが蘇った瞬間でした。
「加野屋の新しい朝」がいつになく薄暗い
今回やって来た「加野屋の新しい朝」はいつになく薄暗い朝でした。
そしてそんな薄暗がりの中で、ニャンコを撫でながら思い詰めた表情を浮かべる雁助さんの姿が切な過ぎる。
雁助さんが思い詰めているのは間違いなく手紙の差出人の「仙波つね」のこと。
ほろ苦い大人の悲恋が明日あたりから始まるのでしょうか。
その他いろいろ
【巴御前(ともえごぜん)とは】平安時代に実在した女性。信濃国生まれ。源義仲の目掛け(源平盛衰記)、源義仲の平氏討伐に従軍した武者(平家物語)、樋口兼光の娘(源平闘諍録)等、諸説ある。
【養之助くんが兵役】活っちゃん、また兵隊にとられるのか!?(涙)・・・『ごちそうさん』ネタです。
コメント
抜歯の件(笑)
小さいころ母に糸で虫歯抜かれたことを思い出しました
歯医者に行っても抜歯用のペンチがあったような
もちろん昭和の話ですが・・・
脚本家さん、どこでネタ仕入れてるのだろう
なんか懐かしい
コメントありがとうございます。
糸で抜歯は、昭和の漫画でよく見かけたような記憶があります。
今、あれをやったら虐待と言われかねないですね。
今日のあさちゃんは、巴御前に必殺仕事人!時々ゆる~くコスプレしてくれる、このドラマが好きです。朝ドラ+時代劇+コスプレなんて贅沢過ぎですね♪
それにしても あの手紙って…やはり前妻からでしょうか?
コメントありがとうございます。
> 朝ドラ+時代劇+コスプレ
おまけに大河まで入ってきて贅沢の極みです。(噂では大河がもう一作入るそうですね)
> あの手紙って
どうやらお察しの通りみたいです。
初めまして
いつも一喜一憂しながら拝見させていただいてます(^^)
ごちそうさんネタが登場で初コメ…
私も活ちゃんの兵役話を聞き今回も?と不安が過りました
近藤正臣さんもあさが来たでも亡くなってしまったし…(泣)
もし兵隊にとられても今回は無事帰還を信じてます
コメントを頂戴し、ありがとうございます。
活っちゃんのことを思い出すと今だに胸が痛むので、真剣に動揺してしまいました。今度こそは無事に帰ってお母ちゃんを泣かさないでほしいものですね。
元カープの北別府投手が彼の奥さんが五代ロスになって泣いていると
バラして(苦笑)
改めて五代というキャラのインパクトの大きさに唸ってます(驚)。
このドラマの今の展開を「しばらくは試練の時だ」とおっしゃってた方もいらっしゃって
激しく同意している私ですが、今週から第20週までの3~4週間は制作サイドも視聴者も
忍耐が試される時だと思います。
だけど見るのが辛くなったら視聴を止めるのもアリだと思います。
私は宮崎あおいの演技も見るのが好きなので見続けてますが
(篤姫気違いと化して鹿児島へ2度足を運び、跡地巡りと鶴丸城跡の展示会だけでなく、東京の展示会へ行って駕籠も見に行きました)、
一度目は字幕付きで、二度目は字幕ナシで役者さんの表情を見るというパターンの視聴はやらなくなりました。
彼女の演技に急にとはいいませんが、ほんのちょっとづつロスが
癒えているような気がします。
五代が幻で出て来る第21週の月曜が近くなったら、溜めていた録画を一気に見てその日に備えるという手もありますし
無理にロスと闘おうと思わないで、ロスをとことん受け入れて
思いをネットや知人友人に吐き出すという手もありますし。
P.S.
その鶴丸城跡の裏側に五代の生家跡の碑があるんですよね。
彼はその時忘れ去られてたのでスルーしてしまいました。
コメントありがとうございます。
> 彼女の演技に急にとはいいませんが、ほんのちょっとづつロスが
> 癒えているような気がします。
前週の土曜日放送回の最後。加野屋の暖簾をくぐってはつちゃんが姿を現したその瞬間、救われた気持ちになりました。
> 無理にロスと闘おうと思わないで
この優しい言葉。ロスに苦しまれている方々の救いになると思います。
今回のはつ達の加野屋訪問で感じたのは、直接出ては来ないのですが、眉山家の2人の男性栄達と惣兵衛の優しさでした。十年頑張って少し暮らしに余裕が生まれ藍之助も高等小学校を卒業できた時点で、法事という名目で菊を生まれ育った大坂に行かせ、はつも仲良しの妹のあさに会わせて、2人を喜ばせてやりたかったのだろうと思います。事情をよく知っている加野屋の人々ならはつ達を暖かく迎えてくれることを予想できたのでしょう。
コメントありがとうございます。
> 栄達と惣兵衛の優しさ
画面に登場していない人の心の中にまで想像力を働かせる優しさに満ちた視線が素晴らしいです。僕は目の前に見えている人しか眼中に入らないので大いに見習わせてもらおうと思います。
あさちゃんが千代ちゃんの虫歯治療の抜歯の為に糸を引いて構えるポーズは「鬼」よりも「必殺仕事人」の中条きよしさんを思い出してしまいました(笑)。
コメントありがとうございます。
> 「必殺仕事人」
鬼母の姿に既視感を感じてましたが、この一言でスッキリしました(笑)
藍之助の言う、お姫様と家来の表現に、いとこ同士なのに格差がある悲しさと今後のほのかな悲恋の予感があるのでは?考えすぎかな?
コメントありがとうございます。
悲恋はありかもですね。お姫様はお殿様を選ぶみたいですから。
雁助「何で今更•••••••。」雁助君が複雑な表情で見ていた手紙の差出人の「仙波つね」とはひょっとして••••••雁助君の以前の•••••••••。
コメントありがとうございます。
以前の・・・みたいです。
五代さんが出なくなると、楽しみが無くなりました。皆さん、一生懸命なんですが、ときめかないなぁ〜。
コメントありがとうございます。
製作陣も五代さま不在をどう切り抜けるか大きな課題だと思います。