あさが来た 107話 はつが藍之助を連れ戻す

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年2月5日(金)放送
第18週 第107話 「ようこそ!銀行へ」

『あさが来た』第18週 第107話 「ようこそ!銀行へ」あらすじと見どころ解説

女子行員育成が本格的に始まり、ますます仕事に没頭し始めるあさに不満を募らせる千代。その千代に新次郎が言いました。京都の女学校に進学してみないかと。新次郎は母親の心をわからせるためにも千代を寄宿舎に住まわせたほうが良いと考えていたのです。

そんな中、思いがけない客が白岡家に来ました。藍之助を連れ戻すために、はつが和歌山からやって来たのです。はつは藍之助をはつは叱りつけるものの、藍之助は和歌山に帰ることを拒みました。

藍之助は自分の気持ちをはつに告げました。みかん農園で働き続けたくはない。自分は商売の勉強をして商人になりたいのだと。対立するはつと藍之助の間に入ったのはよのでした。よのは藍之助を諭しました。

あさは先代から受け継いだ信頼を大切にしている。だから、藍之助が親をだましていたことをあさが知ってしまった以上、あさは藍之助を銀行には一歩も入れないだろうと。筋を通してから出直すようにとのよのの説得を聞き入れ、藍之助は大阪を去るのでした。

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midokoro

自分がこの世に生まれる前の父親の艱難辛苦を知らずして、惣兵衛の生き方の全てを否定する藍之助。

両親の過去の苦難が実感としてわかない藍之助。そのことが母親としてもどかしいはつ。

山王寺屋倒産の悲劇に次ぐ、はつの苦悩が再び始まります。

『あさが来た』第18週 第107話 「ようこそ!銀行へ」
 事前発表あらすじのレビューと解説

藍之助の家出と、あさからの手紙を読むはつの姿を通して、間接的にはつと藍之助の対立を描いてきましたが、ついに対立する親子が顔を合わせます。

しかし、この親子が顔を合わせたのが白岡家だったのは不幸中の幸いでした。

亡き正吉さんが乗り移ったかのごとく、人の扱いが巧みになったよのさんがここにはいるからです。しかも、よのさんは第三者と言う強みもある。

第三者、すなわちはつと藍之助、それぞれに説得力を持つポジションです。

ところで、はつと藍之助の対立は今に始まったことではなく、和歌山の家で長年続いてきたはずです。

二人の対立に、惣兵衛は彼の性格から言って何も言わないに違いない。

しかし、山王寺屋先代の老夫婦、とりわけ菊は二人の対立にどのような反応を示していたのかが気になるところです。

『あさが来た』第18週 第107話 「ようこそ!銀行へ」
 朝ドラ観賞後の感想

よのさんの説得力

今回、最も期待していたのはよのさんが、和歌山に戻ることを拒む藍之助くんをいかに説得するかということでした。

そして、その説得の仕方は心から納得させられるものでした。

藍之助くんが加野屋で生まれたということを明かし、それ故に藍之助くんもはつちゃんも加野屋の家族のように思っていると包み込んだ上で核心に触れる。

親をだまして来た以上、信頼を重んじるあさちゃんはそんな藍之助くんを銀行には踏み入れさせないだろう。しかし、家に帰って両親と祖父母の了解を得ることができればその限りではない。

藍之助くんには反論の余地を与えず、藍之助くんの行動に怒り心頭のはつちゃんをも納得させてしまう説得の巧みさ。よのさんにこんなことが出来るとは!嬉しい驚きでした。

これが現代劇だと(または時代劇含め月並みなドラマだと)、感情的な対立がますますひどくなったり口汚く罵り合うところ。本作では、藍之助くんが素直によのさんの説得を聞き入れる。

加野屋を去って行く時の藍之助くんの名残惜しそうな表情には泣かされました。しかし、彼のことだから筋を通して出直して来るのでしょう。その日を期待しています。

新次郎さんの説得力

順序が逆になりますが、千代ちゃんを諭す新次郎さん。口調はいつも通り優しく穏やかですが、その言葉の選び方は慎重な中にも厳しさがこもる。

・あさちゃんは人の陰口を決して言わない。

あさちゃんにも確かに母親として問題はある。千代ちゃんの立場も理解できる。しかし、この一点だけは譲れない。新次郎さんが初めて見せる厳父の一面。

今回の新次郎さんの優しくも厳しい顔を見せるために、千代ちゃんのわがままお嬢さんぶりがあったのかも知れません。

新次郎さんの狙い通り、女学校に進学して千代ちゃんは少しは大人になるのか。また一つ、先々の楽しみが増えた今回の『あさが来た』でした。

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コメント

  1. cotathu より:

    千代ちゃんの気になってた我儘ぷりを、新次郎はんがぴしゃりと叱り、それに頷くよのさん、二人とも気にしてたんですね。
    老舗のお店の主として使用人を預かり続けた人たちで、幼いながらも働く丁稚さん・女中さんの面倒も見てきたんですものね。
    藍之助君が昼食時にへえさんに銀行家の心得を訪ねたときも、学齢期の小さな丁稚どんがいましたね。そうそう、おふゆちゃんちゃんが今井の家に奉公に上がったのは、千代ちゃんより一つ二つ若い歳じゃなかったでしょうか。
    あの時代の14は子供扱いされる歳じゃない、そう扱われている子たちも同じ屋根の下に住んでいる、なのに母親に固執して頑なに周りを見ようとしない子供なままのお嬢さま、とうとう雷を落とされましたがどうなるでしょう。
    歳をとるだけじゃなく、真の意味で大人にならんとお嫁にもいかしてもらえしませんでー

    対して急いで大人になろうとしている藍之助君にはあれだけ話せば十分、なんでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      お父ちゃんからも叱られてしまいしょげている千代ちゃんへの、よのさんの神フォローが素晴らしかったですね >第108話

  2. えびすこ より:

    やはり藍之助くんは家出でしたね。
    確かに世が世なら今、加野銀行の副社長になっていたかもしれない立場ですね。本来の後継者はまだ出ていませんがいずれ出る予定ですね。
    千代は(成人後の女性の進路の)発想が保守的と言うか一時代前というか。でもまだ10代だからこれからロマンスがあるでしょう。

    ところで地上波での放送前に地震がありましたね。
    震源地は東京都町田市のあたりです。
    この地震が今日の回の視聴率に影響するか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 千代は発想が保守的

      当時の女性としては平均的で、あさちゃんと四人の精鋭女子が時代の最先端過ぎるのかなとも思います。

      > 地震

      一部区域を除いてそれほど大きくもなかったので影響はないかも知れません。それよりも今週は五代さまロスと雁助さんロスの影響が大きそうです。

  3. うみがめ より:

    あさちゃんとはつちゃんは親の決めた道を歩いた人です。そのことに疑問を持ったり悲しんだりしても飲み込んで、与えられた場所で生き抜いてきました。だから子どもたちが自分の道を選ぶという事に慣れていないというか、ピンときていないのかもしれないですね。

    藍ノ助君が加野屋を去っていくシーン、切なかったです。案外、惣兵衛さんは愛之助君の気持ちが分かってるんじゃないでしょうか。惣兵衛さんもいやいや家業の両替商の仕事をしていましたから。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 案外、惣兵衛さんは愛之助君の気持ちが分かってる

      かも知れないですね。白蛇はんは、お母ちゃんの言いなりの生き方をする自分を卑下していた時期もありましたしね。

  4. TOKU より:

    朝蔵様は新次郎さんの厳父ぶりを褒めていらっしゃいましたが、
    私は逆に感じました。
    よのさんの様に包み込んでから諭すのではなく、
    (よのさんは素晴らしかったです)
    千代の否定をしてひたすらあさの擁護をする。
    正直、あれでは寂しい千代の心は益々頑なになるのでは…と心配しています。
    確かに千代は生意気で世間知らずですが、十代なんて少なからずあんなものですし、
    (私もそうでした。「一人で大きくなったような顔して」と、
    よく言われたものです)
    そもそも、母親はあれほど自分の社員の教育には熱心なのに
    娘の成績は先生に聞くまで知らない…なんて無関心状態で、
    寂しくないわけはないと思います。そりゃ僻みもするでしょう。
    このままお話が
    あさは頑張ってる!あさは正しい!そして千代は全て間違ってる!千代改心!
    …と進んだら、正直がっかりすると思います。

    ところで、よのさんも素晴らしかったですが、
    宮崎あおいさんの演技は相変わらず凄いですね。
    藍之助くんに「あんな山の中で~」と言われた時の表情、
    青いオーラが立ち上ってるかの様な凄みがありました。
    怖かったです(^^;

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      千代ちゃん目線に立った見方に足りないところがあったと痛感させられました。
      登場人物それぞれの立場からの見方を心がけようと思います。

  5. まゆ より:

    新次郎さんの説得シーンにぐっときました。
    普段優しいお父さんに「まだ嫁になれる器ではない」、「あさはいない所で陰口を言わない」ここまで言われて仕舞えばワガママはとおせませんね。
    ずっと千代ちゃんに言いたかった事をズバリ言ってくれほっとしました。
    女学校で揉まれる千代ちゃんのこれからも楽しみになってきました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      今回は新次郎さんがいつになく厳しかったですね。千代ちゃんがぐうの音が出ないほどに厳しい言葉を浴びせかける。優しいだけのお父ちゃんでないことがわかり、ますます尊敬してしまいました。

  6. つまぴょん より:

    今日のしょっぱなの新次郎さん、かっこよかったですね♪
    それに対し、ふくれて席を立つ千代。
    千代の甘ったれた態度にイライラします。
    「こんな態度をとるような娘がいいお嫁さんになんてなれるわけがない!
    寄宿舎に入って学んで来い!!」って怒鳴らずにいう新次郎さんが素晴らしすぎます。

    そしてよのさん。
    藍乃助のこと、かわいいし、いつまでもいてほしいけど、
    親をだましてやってきたと知っては、
    「信用」を何より大事にするあささんが銀行に入れてくれない。
    だから家族を説得してからおいでということを優しく諭す姿。
    まさに神対応!!

    さて、藍之助くんはどうやってはつさんや白蛇さんを説得するのか・・・楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      千代ちゃんのわがままぶりも、狙いがあっての設定なんだなと新次郎さんの珍しく厳しい言葉を聞いて思いました。みんないい子ばかりじゃない。新次郎さんもいい顔してるばかりのお父ちゃんじゃない。そんなところがリアルだと思ったことでした。

  7. tonton より:

    木曜までの視聴率出ましたけど、五代&雁助ロスと亀助の一時退場が
    数字に出ちゃいました。
    雁助も亀助もいない加野銀行

    事実、昨日の木曜までは停滞感がありました。千代の我がままも
    かなりうざいですし(そこからどう変わっていくのかが見物なのですが)、けど
    だけど、親元で暮らしている中高生ってあんな感じなんですよね(苦笑)。
    一人暮らしを始めるまでは(爆)。

    それにしても、よのさんの覚醒。今日のMVPでした。
    理由は言うまでもないでしょう。
    華やかな脇が去ってしまったので、ストーリーは地味でしたが。
    ずしっとソフトにオブラートに包んでどどーんと重みのある言葉が
    私も言えるようになりたいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      よのさんの覚醒とはうまい表現ですね!
      実際、今回のよのさんは、山王寺屋親子の間に上手に入る空気の読み方から始まり、対立する親子の双方を立てながら双方をも納得させてしまう説得術はすごいものがありました。

  8. キヨコ より:

    よのさんの振る舞いは、もし正吉さんがその場にいたら同じことをしていたのだろうと思いました。

    以前、幼い藍之助の名前もあやふやなのに、うちの孫にならないか~なんて猫可愛がりしてたのが、嘘のようです。

    それにしても、あさも新次郎もいなくなった後で、藍之助へのそれぞれの想いを代弁し一旦、和歌山へ返すなんて、よのさん、さすがです。

    「あんたは大事な男手」
    和歌山の家にとって自分はただの働き手に過ぎないのか。藍之助は悔しい思いをしたのでは?

    あさが心を込めて娘を育てているように、はつだってそれは同じこと。
    けれど、この年頃のお子たちは、親の気持ちなんてわからない。
    わからないから前に進んでいけるんですけどね。

    藍之助に自分の道を進ませてあげられない心苦しさを胸にしまい込んで、愛する夫と家族を守ることで今を生きているのでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      はつちゃんと藍之助の親子の気持ちのすれ違い。それをしっかりと見極めて二人にとって最善のアドバイスを、厳しさのスパイスをちょっと効かせた優しさで説く。

      よのさんの神回でした。

  9. みおり より:

    さらに追加で申し訳ありません。雁助さんは、はつちゃんのお漬物を「ええ味だすな」と言っておられました。和歌山べったら漬けビジネスも展開するといいな、とムクムク想像して、雁助さんロスを癒しております。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      なんでも明治の和歌山で漬物で財を成した家が実在するらしいので、そのあたりの実話をうまいこと脚色して見せてほしいものですね。

  10. みおり より:

    いつも楽しく拝見しています。ありがとうございます。
    私は、雁助さんロスがたいへん大きいです。雁助さんが立ち去るとき、炭鉱の宮部さんが最先端の洋装で現れたのと対照的に、お江戸の旅姿だったのが印象に残りました。江戸時代が去ったんだな、とあらためて思いました。
    ところで、雁助さん、伊予に旅立たれましたよね。
    伊予で、いよかん関係のお仕事に就いていたりはしないでしょうか。
    それが、白蛇はんの、みかんビジネスプランに活かされたりしないでしょうか。
    銀目手形騒動のとき、少しセリフがあった女性も、洋装のごとう屋さんとして再登場しています。亡くなって退場したわけではない雁助さんですから、きっともう一度登場してくれると思うんです。ポスターでもその存在感が光っていますし。
    ぜひ、いよかんビジネスと有田みかんビジネスのコラボレーションや、有田みかんビジネスのアドバイザー就任や、ネコ好きだったから物流ビジネスなど、加野商店に近すぎず遠すぎず、少し関わりながら、がんばってくれるといいのにな、と想像を膨らませています。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      実は僕も雁助さんロスが大きく寂しい思いをしています。今週に入って『あさが来た』を観る度に思うのは、こんな時に雁助さんがいたらどんな風にツッコミを入れるんだろうということばかり。結末までにもう一度でいいから元気な顔を見せてほしいものですね。

    • キヨコ より:

      横入りごめんなさい。
      「ネコ好きだから・・・」のくだり、もしや黒い猫でお馴染みのあれ?
      思わずくすっとしちゃいました。
      雁助さんとみかんビジネス!実現するとうれしいですね。

  11. misty より:

    よのさんの話素晴らしかったのだけど

    あささんたちがいなくなり、はつさん親子が険悪になりそうなとき
    うめさんの動きを観てました
    すぐによのさんを呼びに行きましたね
    よのさんもお張り子探すふりして登場しました
    ナイスプレイでした

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      やっぱりうめさんがよのさんをさりげなく連れて来たんですね。
      親子の間に上手に割って入ったよのさんの間の取り方が絶妙でした。

  12. よるは去った より:

    今回は菊さんに同情したな。叶わぬ夢だと思っていた天王寺屋の暖簾の再興をもしかしたら孫が叶えてくれるかも知れないという思いもあって藍之助君の大阪行きの背中を押してあげたのでしょうね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      かつての菊さんと違って今の菊さんは誰も責められませんね。

  13. もんすけ より:

    本筋から離れてしまい恐縮ですが、今日の回をみて
    本当の家族ではないけど、ほぼ家族のような第三者がいる家庭もいいなと感じました。
    朝食の際、御給仕しながら、そっと会話に入るうめさん。
    親子喧嘩の間に、お針箱を探す振りして入るよのさんをサポートするかのさん。
    今どきの家庭なら「あんたには関係ない!」と一蹴されそうな存在が
    いつもそっと寄り添い、合いの手を入れてくれる。
    いい意味での緩衝剤とも、ときには緊張感ともなって
    自分、自分…となりがちな関係に心地よいブレーキとなる。
    親子関係の緊張感高まる週、ホッとして観ていられる一因かなとも思いました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      銀行になったら男性陣は通いになると言われ皆さん真剣に動揺してましたが、血のつながりはなくとも家族のような心の絆があったみたいですね。本当にうらやましいです。