あさが来た 112話 あさに憧れる千代の級友

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年2月11日(木)放送
第19週 第112話 「みかんの季節」

『あさが来た』第19週 第112話 「みかんの季節」あらすじと見どころ解説

京都の女学校の寄宿舎で同室になった宜は、千代の母であるあさの生き様や実業家として活躍する姿に心から憧れており、そのことを千代に伝えました。しかしその話はあまりにも正確さに欠くものでした。千代は宜に反論します。その話はデタラメだと。

あさに憧れる宜に対してムキになって怒ってしまう千代でしたが、自分でも何故そこまでムキになってしまうのか理解出来ずにいました。その頃、あさと新次郎が和歌山を発つ準備を整え、惣兵衛やはつたち一家に別れを告げていました。

数日後、帰路の道中を満喫したあさと新次郎が大阪に戻ると、京都の寄宿舎にいるはずの千代が家に帰っていました。千代に友達が出来たと聞かされたあさはそのことを心から喜び、女学校の様子について千代に矢継ぎ早に質問を浴びせかけます。

そんなある日、泥酔した萬屋が再び加野銀行にやってきました。金を貸せ、酒を出せと騒ぎを起こす萬屋に対して、あさは金は貸せないと萬屋の頼みを一蹴。男性行員に命じ、萬屋を銀行から追い出してしまうのでした。

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midokoro

はつと藍之助の確執に収拾の兆しが見えたその一方で、あさと千代の対立に収拾のメドは立たず、その対立に新たな要素が加わります。

田村宜の存在です。

千代の級友で寄宿舎で同室になった田村宜はあさに心酔。そのことが千代の心の中の火に油を注ぐことになるようです。

『あさが来た』第19週 第112話 「みかんの季節」
 事前発表あらすじのレビューと解説

今回が初登場となる千代の級友・田村宜(演:吉岡里帆)は、井上秀さんをモデルにしたキャラクターと思われます。

井上秀さんは広岡浅子さんの長女の女学校時代の級友でしたが、実業家として活躍する広岡浅子さんに憧れ、ついに師弟関係となった方です。

後年、井上秀さんは広岡浅子さんが設立に関わった日本女子大学校の女性としては初となる学長に就任。

劇中で今回から登場する新キャラ・田村宜も、3月に入ったあたりからそのような展開になることが予想されます。

『あさが来た』第19週 第112話 「みかんの季節」
 朝ドラ観賞後の感想

声だけ聞いていると千代ちゃん=あさちゃん

「ビックリポンや」に始まり、ルームメイトの宜ちゃんを反論の余地を与えないほどに言い負かす千代ちゃんの口調の強さ。千代ちゃんのセリフをあさちゃんが吹き替えしたのかというくらい声もしゃべり方もそっくりなのに笑わせてもらいました。

声やしゃべり方だけでなく、話す内容もお母ちゃんそっくりです。「書物を鵜呑みにするな」「自分の眼で見たことを信じろ」「頭でっかちになるな」。あさちゃんがいかにも言いそうなことばかりです。

ところで最近、当ブログに以下のようなコメントをちょうだいしました。千代ちゃんは、あさちゃんを追いかけようとしている。しかし追いかけきれない悔しさから反発しているように見せかけていると。

今回の千代ちゃんの姿を見て、本当にその通りだと心から納得しました。あれだけそっくりになってしまうのだから。

ルームメイトの宜ちゃんが語る「あさ先生」情報にムキになってしまうのも、そんな母親への思いがあるからなのかも知れません。(実は大好きな)母親の姿がゆがめられて世の中に伝わっていることが千代ちゃんには許せない。

しかし、実は自分は母親が大好きなことに気がついていない千代ちゃんは、自分が何故ムキになってしまうのか理解できない。

千代ちゃんの心の中はこんな感じかなと、今回の『あさが来た』を観て思いました。

あさちゃんと千代ちゃん、母娘が理解し合う日のフラグ?

女学校で友達が出来たと千代ちゃんに聞かされた時のあさちゃんの喜びようの素直さが、母親に対して頑なな千代ちゃんの心を少しはほぐしてほしい。そう願わずにはいられないような母娘の会話が朝から嬉しい。

世間に伝わった母親のゆがめられた姿への違和感がきっかけになって、自分でもまだ気がついていない母親への感情が表に出始めた千代ちゃんと、白蛇はんの決断の影響を受けて娘への態度を改めようと反省したあさちゃん。

母と娘が理解し合える日を予感させるいい感じの女子トークでした。

そしてお母ちゃんから関心を持たれて喜びを隠しきれず、それでも懸命に照れ隠しをしようとする千代ちゃんが可愛い!

間もなく、母と娘の心を許しあう素敵な場面を観ることが出来るかも知れません。しかし、その前に有働アナがまつ毛を落としかねない悲劇が待っています。

閻魔紙

へいさんが準備した「閻魔紙」に記された4人のワケあり客は以下の通り。

一、萬屋与左衛門
二、山屋与平
三、工藤徳左衛門
四、ふやけた若布の羽織の男

一の萬屋与左衛門が「閻魔紙」に載せられたのはよ〜くわかります。

三の工藤徳左衛門。景気の悪化から問題顧客になるのかなと予想していましたが、そんなことではなく娘のサカエちゃんがパパが来るのを嫌がった。それだけのことかもしれません。

四のやけた若布の羽織の男は成澤さんかと。いつぞや美和さんの店に来た時は正装でしたが、職を失い(そして恐らくあの後すぐに妻にも逃げられ)落ちぶれたのかと。

それにしても山屋与平さんの名前がここにあることが気になります。

あさちゃんが驚いたのは「山屋与平」か「工藤徳左衛門」か。どちらなんでしょう。

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コメント

  1. misty より:

    「普段は化粧もせんとスカートバサバサさせながら銀行を大股で歩いて」
    「頭かて自分でクルクルまとめてカンザシをブスーッとさしてるだけ」
    「優雅どころかズボラそのものだす」
    千代の観察眼に大笑いしました
    宣は意外に性格がいい、千代の話を信じましたね
    千代が詳しいので圧倒されたのでしょうか(笑)

    母娘の会話も良かったですね
    あささんが千代に友達出来たことを喜ぶのは普通の親です
    国語の教科書を手渡す時、「ちゃんとしたこと書いてな。誰が読んでるかわからへんさかい」
    宣のことですね、くすっとしました

    山屋さんは、新次郎さんと栄三郎さんの邪魔して
    くっちゃべってるからでないでしょうか?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      宣ちゃん、予想していた以上に変わった子でこれから楽しみです。変わり者ながらも、おっしゃる通り素直ですね。千代ちゃんと意気投合するのにもそれほど時間がかからなかったようで・・・。これから、この二人の会話が楽しみの一つになりました。

  2. DarkVoice より:

    みかんのカゴを「おおきに」と受け取る。本を貸すときも、向きを変えて両手で渡す。お千代さまは、立ち居振る舞いが、きちんと躾けられたお嬢様ですね。新次郎さんも、いいかげんそうでいながら、人に向けて足を伸ばしたあさをたしなめたり、その辺はキチンとしていますね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      すみずみまでご覧になってますね!

      『あさが来た』は主要キャラの美しい立ち居振る舞いや細やかな心遣いがとても心地よく、これらも魅力の一つだと思います。

  3. えびすこ より:

    千代と宣さんとの会話の中で「山内一豊の妻」について言っていましたが、「名前が同じ千代」との理由なのでなるほどと思いました。
    千代の父・新次郎を演じる玉木宏さんは、その山内一豊の弟を10年前に大河ドラマで演じていました。

    ところで明治半ばの銀行の金利はどれくらいの利率なんでしょう?
    貸し出しの場合は長期・短期の概念が違うので単純には比較できないと思います。
    今週日本の長期金利が日本金融史上初めてマイナスになりました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 玉木宏さんは山内一豊の弟

      「山内一豊の妻」ネタ、そんな意味まであったんですね!
      驚きました。

      明治半ばの金利、ネットで検索してみたんですが資料がありそうでないですね。

  4. うみがめ より:

    「書いたものを鵜呑みにせず、自分の見たものを信じる」記憶違いでなければ、これは開拓使官有物払い下げ事件の時に新次郎さんが言っていた言葉だったと思います。きっと加野屋一家はその時のことを教訓としているのでしょうし、千代ちゃんはわがままだけど、きちんとした躾をされているのですね。
    国語の教科書に出てきている山之内一豊の妻の名は「千代」が有力な説なので、ここは遊び心を感じました。

    さりげなくツボだったのが、あさちゃんが養之助君を励ましていたシーン。あさちゃんも子ども時代、出来のいい姉をもっていろいろ思うところがありましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > あさちゃんが養之助君を励ましていたシーン

      山王寺屋兄弟であさちゃんに憧れるのは兄ですが、あさちゃんと立場に通じるものがあるのはむしろ弟の方。鋭い指摘ですね!

  5. atsu より:

    千代が女学校で友達ができたとあさが喜ぶことで、関係改善のようにも見えましたが、その友達とあさが将来親しくなるとまた雲行きが怪しくなる・・・、なかなか簡単ではありません。
    今回録画していたので、閻魔紙を見直しました。萬屋は重度のアル中のようで、これが筆頭なのは納得。工藤はサカエの父だが娘可愛さに始終様子を見に来ているので要注意というのはまあご愛嬌ですね。山屋はあさに炭坑を紹介した人ですよね。五代のいた頃商法会議所にも出入りしていたように思います。これはびっくり。何があったのでしょう。4人目は名無しなので、預金とか融資申し込みはしていないのに、不審に思われるほど銀行に来ている。羽織がぼろぼろだそうですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      山屋与平さんのブラックリスト登場も、バカバカしい理由かも知れません。tontonさんがコメントをお寄せくださいました。

  6. tonton より:

    月曜から今日までを通してみましたが、前半メンバーの何人かが
    抜けた後での
    山王寺屋全員を登場させての展開で物語が立て直った感じがしました。
    脚本家もひょっとしたら週によって執筆に得手と不得手があるのかなとも思いましたけど。

    あとショックだったのは、要注意リストの4人に山屋与平さんの名前があった事です。
    そして工藤さんって娘さんが加野銀行に勤めいてる人の父君ですよね。
    残りが萬屋さんと、どこかの知らない人。
    これは世の中が不景気に突入した事を示す為の演出なんでしょうかね。

    • tonton より:

      録画を確認したら、工藤氏は職員である娘を見張っているのでリスト入り(爆)。
      残りの一人は、おそらく成澤の可能性が大きいですね。

      それにしても山屋さん・・・。

      • 朝蔵(あさぞう) より:

        コメントありがとうございます。
        いつぞや娘に手を振っている工藤さんの姿を見た時に、工藤さんが閻魔紙に載せられたのはこれが原因になるのかなとふと思いましたがやっぱり・・・。
        山屋与平さん、その謎は語られるのでしょうか。気になります。

      • tonton より:

        再度調べたら、山屋さんのリスト入り理由は
        「長居、新次郎氏と榮三郎氏と親交深し、丁寧にお断りすべし」とありました(笑)。

        成澤氏と思われる人の理由は「好奇之眼差」だそうで。

        この閻魔紙は厳しすぎます・・・

        • atsu より:

          すばらしいご指摘!!ありがとうございます。
          笑いが止まりません。
          書いたのはへぇさんでしょうか。ユーモアのある表現ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      山屋与平さん、一体どうしちゃったんでしょうね。先代とも親しく新次郎さんとも三味線仲間だったのに・・・

  7. 朝吉 より:

    あさは、社員に対する操縦が実に上手いと感じるこの2日でした。
    昨日は、気の抜けた挨拶をした行員をたしなめたあとで、彼だけを叱責して終わるのではなく全員の訓示に広げ、最後に「頼りにしてまっせ!」と励ましで終えて、高圧的なムードだけで終わらせないようにする。

    今日は女子行員への訓示で、失敗は許されないと緊張を煽ったあとで、自分は失敗だらけと一気にホッとさせ、その緩和により言いたいことを強く届ける。
    人使いの巧みさも才能ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 社員に対する操縦が実に上手い

      なるほどと感心しながらレビューを拝読しました。

      社員の心を動かすのが上手な一方で、娘の心はまるっきりつかめない。
      公私のアンバランスさがまたリアルですね。