あさが来た 113話 藍之助が再び加野銀行へ

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年2月12日(金)放送
第19週 第113話 「みかんの季節」

『あさが来た』第19週 第113話 「みかんの季節」あらすじと見どころ解説

平十郎が銀行の中に入れてはいけない顧客名簿「閻魔紙」をまとめました。その「閻魔紙」の中には、萬屋に混じって山屋や工藤の名前も入っておりあさを驚かせます。そしてもう一人、得体の知れない男が含まれていました。

一方、はつに見送られ藍之助が和歌山を旅立ちました。藍之助は白岡家に間借りしながら加野銀行の行員見習いとして働くことが決まったのです。ついに悲願だった加野銀行で雇われることになった藍之助は嬉々として仕事に励んでいました。

月日が流れ1894年(明治27年)。日清戦争が勃発し世間がますます慌しくなる中、尼崎にある阪神紡績の社長をつとめていた新次郎が社長の座を退任してしまいます。新次郎は加野銀行の相談役こそ自分の生きる道と家業に専念することにしたのです。

そんな中「閻魔紙」に記されていた汚れた身なりの得体の知れない若い男が再び加野銀行にやって来てあさに面会を求めました。成澤泉と名乗るその男の求めに応じて面会したあさは、その面会が運命の出会いとなることにまだ気がついてはいないのでした。

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midokoro

かつて羽振りの良かった工藤という名の資産家が「要注意顧客」に。

日清戦争勃発の1894年(明治27年)の四年ほど前、日本は全国的な不況に見舞われていました。

そんな時代を背景に、新次郎が紡績会社の社長を退任します。

『あさが来た』第19週 第113話 「みかんの季節」
 事前発表あらすじのレビューと解説

劇中で新次郎が紡績会社の社長を退任するその理由はまだ明らかではありません。

ちなみに新次郎の実在モデル・広岡新五郎が尼崎紡績の社長の座を降りたのは1890年(明治23年)のこと。

当時の深刻な不況による資金繰りの悪化などで尼崎紡績は減資を余儀なくされ、そのことも一因となって広岡新五郎は尼崎紡績の社長を退任したと伝えられています。

日清戦争勃発は、この社長退任劇の四年後のことなので、今回のエピソードは史実に手を入れているのかも知れません。

史実に手を入れたということは、新次郎さんの社長退任の理由も劇中オリジナルということも考えられます。

『あさが来た』第19週 第113話 「みかんの季節」
 朝ドラ観賞後の感想

ブラックリスト「閻魔紙」に載っていた意外な人物の謎。新次郎さんが阪神紡績の社長を辞任する謎。二つの謎がゆる〜く解明される会でした。

山屋与平さん

山屋与平さんがまさかのブラックリスト入り。前回、その名がチラと見えた時はずいぶん心配したものですが、昨日のうちにブラックリスト入りしたおおよその理由は判明。

「長居、新次郎氏と榮三郎氏と親交深し、丁寧にお断りすべし」

隠居して、家で邪魔者扱いされ方々で油を売り歩く。

こんな人確かにいます。しかも、新次郎さんが出歩く先にはたいがい顔を出している山屋与平さんのこと。新次郎さん同様、家の中でじっとしていられない性分かと。

今回のいじり方で山屋与平さんへの親近感が急上昇したのは僕だけでしょうか。

それにしても大阪局は『ごちそうさん』の時の倉田はん同様、地味に面白いおじさんの描き方が秀逸です。(倉田はん:戦後、西門家の蔵屋敷に出資したグルメなお金持ち)

相談役、これこそがわての道

あさちゃんには寝耳に水だった新次郎さんの阪神紡績社長まさかの辞任。

こちらの「まさか」の理由もまたゆるく回収されました。

史実に合わせ劇中に辞任を盛り込んだのでしょう。史実では、業績悪化などが辞任の背景にあったようですが、そのあたりの重たい話は「これこそがわての道」といかにも新次郎さんらしく上手に回避。

今後、山屋与平さんの遊び相手になっていれば家業に大きな貢献が出来るかと(笑)

四番のふやけた若布(ワカメ)

ブラックリスト「閻魔紙」を前回と今回にわたって、わざわざ強調した演出で登場させたのは「四番のふやけた若布」の登場を印象付けるためでしょうか。

ブラックリストに載せられた上に、へいさんからは必要最小限の言葉で撃退される。そして「ふやけた若布」とまで言われる薄汚い格好。

初登場の印象の強烈さは五代さま以来かも知れません。

加野銀行の開業を果たし、久しく向かうべき方向を見失い停滞感のあったあさちゃんですが、成澤泉の登場で再び前のめりに走り続ける姿を見ることが出来るのでしょうか。

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コメント

  1. koji より:

    それにつけても本作は

    二宮輝生くんと西畑大吾くんの出演があって嬉しかったでね。

    ごちそうさんのチビ活ちゃんとオトナ活ちゃん。

    何気に感激でした。

    本作では死なないで欲しいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > チビ活ちゃんとオトナ活ちゃん

      言われてみれば揃って出てきたんですね!
      チビ活&オトナ活が揃っていたことを失念してました。

  2. やっぺ より:

    へぇさんが大きな声ですいません!って行った時、
    普段新喜劇でへぇさんを見てる者は
    ついつい笑ってしまいました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      「いーよー」ネタのことでしょうか(笑)?

  3. ばなな より:

    いつも皆様の観察力には感心しきりですが、今日のプレミアムトークでは雁助さんのいでたちで“新次郎さまファン”様同様にピンときました。再会出来ると‥

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      雁助さんと再会したいです!再登板を期待せずにはいられません。

  4. しむ より:

    へえさんが閻魔紙を作ること自体が笑えました。「あの人、へえしか言わん」と不審人物扱いされてましたからねえ。その人が不審人物を…と、細かいところまでよくできた脚本ですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      そういえばへえさん自身がブラックリスト入りになりかねない「不審者」でしたね(笑)

  5. koji より:

    成澤泉と白岡あさの初対面シーンで流れていたエレキギターの劇中音楽が印象的でした。

    この先、五代友厚並みの主要キャストになることの証のようにも感じました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > エレキギターの劇中音楽

      五代さまへのオマージュかも知れませんね。
      成澤氏の今後を期待せずにはいれないエレキギターの音色でした。

  6. tonton より:

    いえいえ、こちらの方こそ。
    昨日の回のMVPはアップで映された閻魔紙を作った小道具スタッフでした。
    それ位、視聴者をキャストよりも釘付けにしちゃって(笑)。
    工藤氏は娘さんの依頼でリスト入りしちゃって気の毒です(苦笑)。

    今日になって山屋氏の現在の状況が詳細に語られ、正吉や
    五代と共にあさ新次郎世代を引っ張ってきた彼の「代替わりに伴う隠居」が
    判明し、ちょっぴりしんみりきちゃいました。
    五代氏もこの時に生きていれば57歳でどんな素敵なおじさまに
    なっていたのだろう?と想像してみたり。

    メンバー・様相チェンジを行ったばかりの先週18週は試行錯誤の
    印象が強かったですが、今日の成澤を演じている瀬戸君が
    晴花亭のシーンと比べて生き生きしてたのは、同じ現場に
    仲良しの竹下健人くん(弥七役)がいたからかな?
    プラスになってる感じでした。
    成澤泉の基本性格はあさの男バージョンとの触れ込みですが、
    ところどころ五代様を彷彿させる演出も盛り込んでました
    (エキセントリックな性格、シェイクハンドや運命の出会いのナレーション)。
    人によっては五代ロスをちょっぴり蘇らせてしまうかも?

    ようやく新生加野銀行劇場が開幕した今日までの19週を見て
    失速の危機は回避できたかな?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 五代様を彷彿させる演出

      劇中音楽の用い方も若かりし日の五代さまを思い出さずにはいられないものでした。

      > 失速の危機は回避

      前半によく感じたワクワク感を、特に今回久しぶりに感じました。

  7. 新次郎さまファン より:

    雁助さんがまた出てこられそうですね。

    今朝の「あさイチ」のプレミアムトークは榮三郎を演じている桐山照史さんでしたが、彼についてのコメントを雁助さん姿の山内圭哉さんが語っておられました。

    その雁助さん姿の鬘が白髪まじりとなっていて、今まで見たことがないものでした。ということは後年またドラマに出てこられるのかな、と予想しています。

    うれしいですね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 雁助さんがまた出てこられそう

      そうですか!『プレミアムトーク』は見ることが出来ないので嬉しい初耳です。楽しみがまた一つ増えました。

  8. atsu より:

    閻魔紙の詳細が明らかになりました。山屋さんは隠居後銀行に油を売りに来て困るということでしたか。前回よのの足腰が弱ったという話にヒヤリとしたのですが(うめを京都に行かせる口実だったのか)、山屋さんもかなり年配になっていますよね。4番目の要注意人物は女子行員を見てばかりいるとありました。実は以前美和の店でへぇさんが誰かを「好奇之眼差」で見ていた記憶があるのですが、あれは美和、それとも女給さんに向いていたのでしょうか。
    成澤登場。「イェース」「シェークハンド」夢中になると周囲が目に入らない、楽天的で、あささえそのペースに巻き込んでしまうような人物。あさにも「五代ロス」があったはず。そこにこういう男性が現れました。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > へぇさんが誰かを「好奇之眼差」

      ご自分の心の中にやましいものがある人ほど、他人のことを咎め立てする視線で見がちですからね(笑)

      あの時のへえさんの視線、美和さんを追っていたような気がします。

  9. kuma より:

    他の誰よりも、閻魔紙に山屋さんの名前が書かれていたことにびっくりぽんです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      tontonさんが山屋与平さんブラックリスト登場の理由を解析してくれました。

      >「長居、新次郎氏と榮三郎氏と親交深し、丁寧にお断りすべし」とありました(笑)。

      おしゃべりばかりで仕事の邪魔になるということですね(笑)さすが新次郎さんのお友達だけのことはあります。

      tontonさん、ありがとうございました!