あさが来た 118話 あさが大隈重信邸を訪問

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年2月18日(木)放送
第20週 第118話 「今、話したい事」

『あさが来た』第20週 第118話 「今、話したい事」あらすじと見どころ解説

女子大学校設立資金の寄付が思うように集まらなないあさは、東京に向かい、ある人物の屋敷に足を運び協力を求めることにしました。その人物とは政界を引退後、東京専門学校(現在の早稲田大学)を創立した大隈重信です。

大隈は夫婦で大阪から来たあさを歓待するものの、大隈の言葉はあさを唖然とさせました。大隈は言います。女性は良妻賢母であるべきだ。そのためには現行の女子教育で十分だと。大隈の言葉にあさは猛反発しました。

女子教育の機会は昔に比べて増えている。良妻賢母を育てるには今の女子教育で十分なのも確かだ。しかしそれで満足していていいのか。あさは女子教育についての持論を大隈に対してまくしたてます。

堂々と反論するあさの姿に深い感銘を受けた大隈はあさに約束しました。あさの悲願である女子大学校設立に出来うる限り協力することを。その頃、大阪の白岡家では、千代が級友の宜を連れて京都から帰って来ました。

<<前回117話 | 次回119話>>

midokoro
待ちに待った大隈重信公の登場です。

大隈重信公を演じるのは高橋英樹さん。今回の最大の見どころはわざわざ解説するまでもありません。

『あさが来た』第20週 第118話 「今、話したい事」
 事前発表あらすじのレビューと解説

明治の重鎮を演じるのは大御所・は高橋英樹さん。

相手がどれほどの大物だろうが臆する気配など微塵もなく、正々堂々と真正面から持論を主張するあさ。

そんなヒロインの堂々たる立ち居振る舞いに重鎮は深く感心し、心を動かされる。

そんな重要な場面が描かれる今回、大御所俳優の前で若手女優が堂々と振る舞うことが出来るのか。

磨き抜かれた老練の芸と、若さあふれる芸がぶつかる注目の瞬間。

この回が待ちきれません。

『あさが来た』第20週 第118話 「今、話したい事」
 朝ドラ観賞後の感想

重鎮登場

ついに重鎮の登場です。

前半でも大河ネタ(新選組!)で湧かせてくれた本作が、後半でもひねりを効かせたまさかの大河ネタ(国盗り物語)で楽しませてくれるこのサービス精神に嬉し泣きです。

ところで、歴史上の重要人物が映画やドラマの劇中で描かれる時、その人物を重厚に見せようとする芝居がかった芝居がむしろその人物を薄っぺらくしてしまいがちです。

芝居でなくリアルの世界においても、大きく見せようと焦る人ほど残念な人に見えてしまうのと同じです。

さて、高橋英樹さん演じる大隈重信公は重厚どころか気さくで軽妙さすら感じさせるお芝居をしながらも、ただただ重厚さに圧倒されてしまいました。

高橋英樹さんの名優としてのオーラがそう見せるのか。それとも名優の力量がそんな人物像を作り上げたのか。

いずれにせよ朝からすごいご馳走を食べてしまった。そんな気持ちです。

うちはなんてアホか

一度は、日本の女子教育の進歩を讃え、現行の女子教育環境が賢母良妻を作るには十分であることを認めて相手の気持ちを緩ませながらまさかの反撃。

その反撃の仕方が絶妙です。

「うちはなんてアホか」と自分を卑下して相手の機嫌を損なわない細心の注意を払いながら「遠くの宝玉に気づかず足元のビー玉に満足していた」と髭を続ける。

あくまでも「うちはアホ」の立場をとりながらも、大隈公に自分自身を客観視させる機会を与える。このやり口は一歩間違えれば相手の機嫌を損ねる皮肉になりかねない。しかし、上手に皮肉を回避する。

見事です!

追記:大隈重信公が以前、反論しなかったという「イチゴ栽培」。『ごちそうさん』の冒頭に出てきたイチゴ畑のことでしょうか。(ちなみにめ以子が生まれたのは明治44年です)

大隈重信遭難事件

今回のエピソードの時代背景は明治28年から29年(1896-1897)頃でしょうか。その数年前の明治22年(1889年)10月18日。大隈重信は爆弾による襲撃を受け右脚を切断。

劇中で高橋英樹さん演じる大隈公が、右脚をさすりながら味方などいないと孤独を口にしていたのは大隈重信遭難事件と呼ばれるその時の悲劇を暗示する演出と思われます。

ご存知の方ばかりと思いますが念のために追記いたしました。

<<前回117話 | 次回119話>>

Sponsored Link
Sponsored Link
いつも、当ブログ『朝ドラPLUS』をご覧頂き誠にありがとうございます。当ブログでは、誤記、誤変換、事実誤認をなくすべく努めておりますが、もし文中に誤りや表現の不明な点がございましたら、ご指摘頂けますと幸甚に存じます。今後とも『朝ドラPLUS』をよろしくお願い致します。ありがとうございました。


16 Responses to “あさが来た 118話 あさが大隈重信邸を訪問”

  1. よるは去った より:

    私もその昔、高橋英樹さん松坂慶子さんご両人の夫婦役を「国盗り物語」で見ましたが、先月に時代劇専門チャンネルで「国盗り物語」の総集編をやってました。高橋英樹さん演じる織田信長に謀反をおこす明智光秀役のが正吉さん役の近藤正臣さんでした。そういえば高橋•松坂ご両人ははつちゃん役の宮崎あおいさん主演の「篤姫」ではヒロインの養父•島津斉彬公と乳母の役でしたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      明智光秀が正吉さんと聞いて気になってしまったので『国盗り物語』のキャスティングを調べてみました。そうそうたる顔ぶれにビックリポンです。『あまちゃん』夏バッパのご主人も出演されていたんですね。

  2. tonton より:

    今週のあさは(浅子さんは1850年10月18日生)47歳との事なので
    今日の年設定もまさにそれ位の時代の事でしょう。

    国盗り物語は73年の大河作品だったんですね。言葉をしゃべれるように
    なったばかりの頃なので当然見てないのですが、
    最寄りのNHKへ行けば一日2時間を限度にアーカイブが見れるので
    機会があれば調べてみます
    (あぐり、ひまわり、新選組!は全話ありました。)

    今日の回は言うまでもなくスーパー神回でした。
    9週辺りから18週まで視聴者を失速の恐怖と退場キャラのロスと
    不安に陥れた(爆)
    制作スタッフにはムッとしましたが今日の回で許しちゃいます。

    今日の波留さんの英樹氏のやりとりは、篤姫の宮崎あおいさんの
    時にひけを取らない程、堂々としてましたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      『国盗り物語』は『寺内貫太郎一家』などと一緒にかろうじて記憶に残る程度ですが、あの頃の大河ドラマはサラリーマン諸氏の月曜日の格好の話ネタだったようで、子供達も半強制的に見せられていたのを思い出します。

      > 最寄りのNHK

      そんな素敵なサービスがあるんですか!いいことを教えてもらいました。

      • tonton より:

        ちなみに私の最寄り局はNHK札幌放送局で、PCが2~3台あります。

        受付に使用希望のむねを伝えて、紙に個人情報書けば1日2時間まで使えます。
        見たい番組を検索してNHKアーカイブスのデータに入っていれば
        出てきます。

        ネットでアーカイブスって何だろう?と思っていたのですが、
        こういう事だったんです。

        朝蔵さんの最寄り局はわかりませんが、渋谷AKならもっと台数あるでしょうし、
        横浜局とか千葉局でも見られると思います。

        ただし、「おはなはん」とかテープ上書き時代の作品は一部だけだったります。
        ちなみに「あさが来た」の過去回は当然ながらデータに追加されてません。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。
          NHKアーカイブス、東京都内には何箇所かあるみたいで渋谷よりも近いところもありました。(いつも通過していた駅の近くに!)一度足を運んでみたいと思います。

  3. atsu より:

    感激のあまりBS、地上波続けて見てしまいました。「天は自ら助くる人を助く」。少し時代は下りますが、犬養道子著『花々と星々と』によると著者の祖父犬養毅のもとには毎日夥しい客・手紙が来て、多くは(具体的な)助力を乞うもので、中にはタダメシを当て込んでくる人もいたようです。もしかしたら大隈邸も似たような状況だったのかも知れません。そんな中で持論を堂々と述べ、先輩の意見を聞けただけで十分と言い、「政界も商いの世界もせちがらいが教育は違う」とさらりと言ったあさに大隈が全面協力を申し出たのも頷ける気がします。
    気になるのは、最初に登場した萬屋の荒んだ姿と、大隈の爆弾で失った足のこと。嫌な予感がします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      『花々と星々と』で紹介された当時の重鎮のまわりの様子を知りようやく合点がゆきました。大隈公の話を聞けただけで十分だと喜ぶあさちゃんに、何故大隈公はあれほどまでに反応したのかを。
      敵意をむき出しにしてくる敵。味方に見えても敵。常に敵に囲まれる孤独の中で、あさちゃんは干天の慈雨のような存在に映ったのかも知れませんね。

  4. 我が輩 より:

    昨日のアナザーストーリーを見た後で本日のドラマを見ると感動ひとしきりでした。人名辞典にわずかな内容から、殆ど資料が残されていなかった中、小説をまとめ上げた古川先生とNHKに感謝です。
    大隈重信は手紙を見て本質を見抜いて皆の前で話させて褒める所までは決めていた様ななか、それ以上の応援を引き出したのは、裏表のない熱意とあさの人間性だと。
    全部の話の中でも一番の会になった気がします。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      大隈公に自説を一気にまくしたてるあさちゃんの姿の迫力は見ごたえ十分でした。あさちゃんも咳き込んでましたが、見ているだけの僕も呼吸を忘れるほどでした。
      アナザーストーリーは録画したものを今晩見る予定です。コメントを拝見し、ますます楽しみになってきました。

  5. 我が輩 より:

    今回は、このドラマの良い所が詰まった
    回でしたね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      本当に朝から堪能できました。

  6. えびすこ より:

    朝ドラで息をつかずに一気にまくしたてる長台詞。そう見られないですね。何回も練習したんでしょうね。今回はあさの独壇場でした。

    ところで「大河ドラマには何回か出ているのに朝ドラ出演は初めて」と言う俳優もいますね。とと姉ちゃんでは及川さん、マッサンでは北大路さんがそうでした。北大路さんは主人公の父親役をしていると思っていました。唐沢さんは28年ぶりの朝ドラ出演だそうです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      あれだけの長台詞をぶつける相手は大御所。
      長台詞だけでも大変なのに、大仕事だったと思います。

  7. 朝吉 より:

    40年の時を経て、昭和天皇も毎週ご覧になられていた大人気大河ドラマ「国盗り物語」の信長・濃姫夫妻が朝ドラで蘇りました!
    高橋英樹、松坂慶子さんの夫婦役。こんな小技を利かしたキャスティングで50代を泣かせてくれるとは、本当に憎い限りです。
    あの2人の夫婦役、もう見られないと思うので、とっても貴重。
    信長と同じく夫唱婦随の設定で、軽いデジャヴに囚われました・・・。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ただでさえ楽しい『あさが来た』ですが、今回はここまでやるか!というくらい楽しませてもらいました。

コメントを残す

サブコンテンツ

ページトップへ