あさが来た 121話 忠政、正吉、五代と再会

連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年2月22日(月)放送
第21週 第121話 「夢見る人」

『あさが来た』第21週 第121話 「夢見る人」あらすじと見どころ解説

新次郎の必死の呼びかけに一度は目を覚ましたあさでしたが、その後もたびたび意識を失っては夢を見ていました。夢の中であさは五代や正吉らと再会しました。そして病室には何故かあさとの再会を喜ぶ祖父の忠政がいました。

あさを待ちわびていたという忠政は満面に笑みを浮かべあさに語りかけます。近頃、笑顔を失いがちだったあさを自分のところに呼び寄せたかった。いい具合に刺されてくれたと。祖父の思いがけない言葉に、あさは笑顔を取り戻すと再び目を覚ますのでした。

あさの奇跡的な生還に家族が喜んだのも束の間、新たな問題が家族の頭を悩ませます。あさはすぐにでも退院し働きたいと言い出したのです。そんなあさを千代が一喝します。うめにもたしなめられたあさもようやく静養することを約束するのでした。

一方、あさを刺した萬屋は行方をくらましたままでした。萬屋が来ることを警戒し、家族以外の者は病室に近寄らせないよう新次郎が手配したにも関わらず不審な男が病院に侵入。慌てて新次郎が取り押さえたその男は亀助でした。

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midokoro

昏睡状態に陥ったあさが夢の中で懐かしい顔ぶれと再会します。懐かしい顔ぶれとは忠政、正吉、そして五代友厚。すでにこの世を去った三人です。

三人の映像が回想映像なのか、この場面のために撮り足したものかは不明です。

しかし、あさが一命をとりとめる瞬間を描くこの場面は今週の見どころのひとつになるかと思います。

『あさが来た』第21週 第121話 「夢見る人」
 事前発表あらすじのレビューと解説

加野銀行は順調に発展し、女子行員教育も注目を集める。順風満帆に見えるあさでしたが、忙しさの中で心のゆとりを失っていました。

そんな切羽詰まった余裕のない状況が他者から逆恨みを買い、重大な事故を招いてしまったのでしょうか。

しかし、その事故はまた見失っていた自分を取り戻すきっかけにもなりました。自分を取り戻させてくれたのは、あさの真価を誰よりも早く誰よりも深く理解している忠政でした。

そして忠政同様、すでにこの世にはいないあさの良き理解者だった正吉と五代が、あさを軌道に戻す。どんな場面に仕上がるのか、とても楽しみなところです。

『あさが来た』第21週 第121話 「夢見る人」
 朝ドラ観賞後の感想

月曜の朝から千代ちゃんに泣かされる

月曜日の朝一番から、お母ちゃんの奇跡の回復に感極まり号泣する千代ちゃんの涙に泣かされました。

退院したがるあさちゃんを「阿呆にもほどがある!」と一喝する千代ちゃんの手厳しい言葉には、お母ちゃんへの愛情が満ち溢れて耳に心地よい罵倒です。

これまでの延長線上にある母親への憎まれ口に見えながらも、今までの憎まれ口と決定的に違うのは母親への愛情から出た憎まれ口だというところ。

愛情に裏打ちされた「阿呆!」にも泣かされました。

また、千代ちゃんが胸の奥にしまっていた母親への愛情が溢れ出てきても、すぐにはそれを表には見せず、従前同様の母親への悪態によって気持ちの変化を表す巧みさ。

今回もまた、脚本家の先生の腕前にうならされました。

追記:千代ちゃんの「阿呆!」発言に賛同し、久しぶりにあさちゃんに対して手厳しい、うめさんの愛情に溢れた表情も忘れられません。

そして、今井の両親への心遣いも決して忘れないうめさん。素敵過ぎます。

神レベルのおおらかさ:忠政おじいちゃん

脚本家の先生の匠の技に感心させられたのは千代ちゃんの一件だけではありません。

あれだけの惨劇を、忠政おじいちゃんのトイレの100ワット電球(※)の並みの明るいキャラを活かして笑いで回収し、事件にケリをつけてしまうところもまた匠の技。

「ええ具合にブスッと刺された」

前週の金曜日と土曜日には多くの視聴者を顔面蒼白にさせ、涙を振り絞ったあの惨劇がまさかの一言「ええ具合」で片付けられてしまう。

両手に白黒の碁石を抱え碁盤を前にして愛孫を「待ちわびた」と迎える忠政おじいちゃんの明るさと神レベルのおおらかさに救われました。

おじいちゃんの働きで、再び明るい『あさが来た』が戻ってきました。

※トイレの100ワット電球:無駄に明るい

亀助さんがたたみかける笑いを提供

不審な男の影に千代ちゃんが顔色を失う。

騒然となる面々。

千代ちゃんの安全を榮三郎に確保させ、意を決して新次郎さんが締め上げたその不審者は亀助さんだった!

亀助さんが届けてくれた笑いによって、完璧に普段の楽しい『あさが来た』が戻って来た。そんな嬉しい回でした。

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コメント

  1. tonton より:

    あさが来たの撮影は終わってますが、お蔵入りシーンが話題になった
    2/22のコメント欄に投稿します。

    今日火曜に美和役の野々すみ花さんが「あさが来た」の
    クランクアップを迎えて、美和を演じた10ヶ月について
    コメントしてました。
    http://nonosumika.com/nonogatari/?p=1369

    これを読むと、あらゆる役者さんが思い入れあるシーンや
    ここ重要!と思っているシーンがカットの憂き目遭って
    理不尽な思いをしている事が改めて痛感してます。

    毎週日曜放送の20分ダイジェストや、年末とGWにオンエアされる
    総集編を見ていても「○○のキャラがいないように扱う編集は
    無いでしょ~」と
    視聴者でも文句が出たりするので、演者さんの方はもっと・・・
    なんでしょうね。

    ヒュー・グラントと脚本家リチャード・カーティスも
    映画「ラブ・アクチャリー」市販映像の副音声で似たような事を
    コメントしてました。

    P.S.
    私は個人的に総集編の市販映像化には反対です

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      DVD等の普及で映画でもディレクターズカット版やら完全版やら出てますが、朝ドラも是非それを作って欲しいものです。特に本作など、売り上げにさらに貢献するかと思います。

  2. よるは去った より:

    夢の中の忠政じいちゃんの「子供が笑ってよくて大人が笑ったらいけないなんてことはおかしいやないか。」→「もっと物事を気楽を考えてごらん。」 これはいずれは誰かがあさちゃんにかけてやるべき言葉だったのかな?千代ちゃんの「商いのせいで恨み買うたというのに。」うめさんの「あさ様かて刺されたら死ぬんだす。」も然りですな。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      忠政おじいちゃんの「笑って生きる」は、幼少時のあさちゃんに強い印象を残した大事な言葉でもあるので、ここぞと言う場面でもう一回生きてくる。僕もそんな気がします。

  3. 朝吉 より:

    再度失礼!朝吉は私でした。朝蔵さんです。すみません・・・。

  4. 朝吉 より:

    今日見ていて違和感を感じたのは、下手人の万屋を「万屋はん」と
    新次郎が呼んでいたことです。

    普通なら敬称をつけることはあり得ない憎い相手。
    この「はん」が、今後逮捕後に何か意味を持ってくるのか、巧妙な仕掛けが出てくるかもしれません・・・。

    それから、前回の投稿、史実を見ないで文句をすぐ言う人への批判を書いたのですが、むしろ史実は刃傷事件は創作という見方が強いのだと知って、誠に申し訳なく思います。
    こちらこそが、原作を史実と信じ込んでしまった。恥ずかしい限りです。私の投稿で不快に思われた方にお詫び申し上げます。

    ただ、朝蔵さんのお言葉では「まだ真相は分からない」とのことですが、原作の方も御存命で昨年にインタビュー記事なども見たことがあるので、ぜひともこのことについても、今後どこかでメディアが取材してくれないかと思った次第です。古川さんが創ったとおっしゃれば、完全にかたがつきますし。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      事件は原案小説の創作なのか、それとも史実通りなのか。問題点はそこなのですが、ドラマの御都合主義という批判も少なからずあり、この指摘はちょっとばかり前のめりすぎたかなと思います。

  5. しむ より:

    あさの無事を聞かされた千代が、新ちゃんではなく梅に抱きついて泣く描写がなかなか。思春期の女の子の行動と、この家族における梅の存在の大きさを示していましたね。その後の梅の説教にも説得力が。梅が精神的支柱という感じで、亀助といい使用人をこれほどあたたかく描くドラマは得難いと思います。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 思春期の女の子の行動

      実は疑問に思ってました。千代ちゃんはお父ちゃんでなく何故うめさんのところに行くと。おかげ疑問が氷解しました。ありがとうございます!

  6. キヨコ より:

    忠政おじいちゃま、まさかの白装束!

    「幽霊でもいいからもう一度出演したい」と何かでコメントされたと記憶してましたが、幽霊でもお会いできて嬉しかった~

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 幽霊でもいいから

      このコメント僕にも聞き覚えがあります!
      冗談半分で言ったつもりなのでしょうが、冗談が本当になりましたね!しかもどぎつい冗談ばかり言う幽霊役で(笑)

  7. atsu より:

    五代や正吉のセリフに覚えがなくて、「こんな素敵なシーンを忘れてしまったんだろうか」と自分の記憶力に不安を感じていたので、『未公開シーン』との指摘をここで拝見し安心しました。忠政が最初に碁盤の前で碁笥を2つ持っていたのにいつの間にか碁盤も碁笥もなくなっていて、不思議なことがさらりとおきる夢らしいおもしろさを感じました。
    NHKの『あさが来た』のサイトで、千代役の小芝風花さんの「うちが男やったらと小さい頃から考えていたんじゃないか」という言葉にはっとしました。役を深く考えられていると思います。この時代一人娘で、新次郎の家には跡継ぎはいない、ではどうしたらいいのか。その不安には確かにあさは気づいていなかったでしょう。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      小芝風花さんの言葉を初めて知りましたが、あの若さでそこまで深く考えて役作りをしているのかと真剣に驚きました。それほどの洞察があるからこそ胸に迫る芝居が出来るのだと納得の言葉でした。

  8. えびすこ より:

    あさが来たでの五代の登場は今日・今週が最後でしょうか?
    近い将来大河ドラマで再び登場と言う事もあるかも。
    今作で土方歳三が大河ドラマと同じ配役で「再登場」しているので、反対のパターンでもできるはず。
    いまやディーンさんは多方面の番組に出るようになりました。

    千代は亀助を知らないのでしょうか?
    千代が子供の頃は加野屋にまだいるはずですが?

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      五代さまはおそらく出てきても回想場面でしょうか。でも結末近くのサプライズをどうしても期待してしまいます。

      千代ちゃんがまだ幼かった頃、亀助さんの変なポーズだったかが千代ちゃんを爆笑させたことがあるので面識はあるはずです。しかし、千代ちゃんは幼い頃の記憶がおぼろげで目の前のおじさんが誰だかわからなかったのでしょう。亀助さんも成長した千代ちゃんの姿に驚いてましたしね。

  9. もんすけ より:

    女性の実業家としても、立派な大人の顔になっていたあさちゃんが、
    忠政じいちゃんの横では、かいらしいちびあさちゃんの顔に。
    木の上で並んで、楽しげに歌っていたほっこりシーンが蘇りました。

    千代ちゃんも、お母さんが心配で泣いて泣いて、いっぱい泣いて、
    ようやく自分の押さえていた気持ちを開放できたのでしょうか。
    泣くって大事、笑うって大事…と思っていたところの亀助さん登場。
    明日はふゆちゃんやお子さんの話も聞けるでしょうか。楽しみです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      千代ちゃんがこれほどまでに泣く子だったのは意外でしたが、それだけお母ちゃんの回復が嬉しく、そして何よりお母ちゃんのことが大好きだったのでしょう。千代ちゃん、気持ちの良い涙でした。

  10. tonton より:

    忠政のシーンはやはり新録かつオールアップだったようですね。

    五代と正吉は本編に収めるつもりだったDeleted sceneを出して、
    改めて五代には飛び切りの華があり、正吉は円を縁と結び付けた
    セリフを言わせて視聴者の心を打ち抜いたりと(あの時に
    貨幣単位が両から円に変わったんですね)今日の回にスパイスを
    入れてくれ、
    下手したら終盤に入ってたら忘れられていたかもしれない亡くなった
    キャラを復活させてくれた制作陣に感謝でした。
    これらを見ていると、いいシーンだったのにお蔵入りになった映像が
    あらゆる作品であるのだなと思うと残念ですね
    (ハリウッドのように市販映像で未公開シーンとしてもっと出すべき)。

    それにしても小柴風花ちゃんは上手い!
    女学校へ行く前は、昭和の時代ならプライベートで道を歩いてたら
    通行人になじられたり、石を投げられていたかもしれない程
    憎々し気な千代を見せたと思えば、あさの入院ではあれだけ
    同情を集めさせたり。
    後は朝蔵さんと同じ事思ってると思うのであえて言いません。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      五代さまと正吉さんは未公開映像のリサイクルでしたか!
      おっしゃる通りDVDが普及して以降、ハリウッド映画はカットされた映像を再編集した完全版やらディレクターズカット版やらをリリースするようになりましたが『あさが来た』でも是非ともそれが欲しいものです。15分という厳しい時間の制約がある中、カットされた映像は山ほどあるかと思いますが。それが日の目を見ないのはあまりにも勿体ないです。

      • tonton より:

        実は大森南朋主演の「ハゲタカ」は特設サイトのBBSにて
        市販映像発売の時は是非とも未公開シーンを入れてほしいとの要望の
        書き込み多数により実現しました。私もその一人だったのですが、
        モチロン購入しました。

        • 朝蔵(あさぞう) より:

          コメントありがとうございます。
          そういうことがあり得るんですか。『あさが来た』にもそのような機会があれば活用しない手はないですね。

  11. koji より:

    Wikipediaは

    あさが来たの「ドラマの影響」を参照してください。

  12. koji より:

    オープニングを見て解りました。

    (回想)ではなかったので。

    お三方のシーンは新録でしたね。

    ところで僕は、航空自衛隊小松基地の近くん住んでます。

    最近、なんとなく気になっていたのですが、Wikipediaで調べてみたところ自衛隊が素晴らしい配慮をしていました(笑)。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      あさちゃんが五代さまに「鉄道に目をつけはった」と語りかけるカットは新録ですね。観た記憶がありません。映像をセピアカラーにして、炭鉱での回想場面と上手につなげていたのでうっかりすると回想の一コマに見えかねません。正吉さんのカットも新録ながらもとって付けた感皆無で秀逸です。

      一方、とって付けた感全開の忠政おじいちゃんは、あのおおらか過ぎるキャラが存分に活かされてとって付けた感がとても心地よい。良く出来た場面でした。

      航空自衛隊小松基地の件、情報提供ありがとうございます。なかなか粋な配慮をしてくれるものですね。