あさが来た 第22週 自慢の娘

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年2月29日 〜 3月5日放送
第22週「自慢の娘」

『あさが来た』第22週「自慢の娘」あらすじ

あさの母・梨江が亡くなりました。今井家が悲しみに包まれるその一方で、和歌山では菊が倒れてしまいます。両替屋・山王寺屋の再興を夢み続けていた菊でしたが、それが叶わぬ夢であると惣兵衛に諭され、菊は失意の中にいたのです。

1896年(明治29年)。千代が京都の女学校を卒業しました。千代と同時に卒業した級友の宜は女学校を卒業後、あさの秘書として雇われます。折からの不景気で女子大学校の寄付金集めが停滞。あさと成澤、千代と宜の四人は寄付を募るため東京に向かいます。

東京では、大隈重信の妻・綾子の紹介によって、あさと千代は東京の華族たちを訪問。寄付金を募りに歩き回りました。そんな中、訪問先のある華族の邸宅で千代は翠山啓介との再会を果たすことが出来ました。

一方、みかん農園によって山王寺屋は再興したという言葉を遺し、菊が亡くなりました。菊の葬儀であさは忠興と再会。忠興はあさにとって思いがけない申し出をします。東京・目白にある今井家の土地を女子大学校のために寄付すると言うのです。

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『あさが来た』第22週「自慢の娘」各回あらすじとレビュー

第127話 2月29日(月) 菊が倒れる/雁助の手紙
第128話 3月1日(火) 千代が女学校を卒業する
第129話 3月2日(水) 宜の母・フナと語るあさ
第130話 3月3日(木) 菊が亡くなる/梨江の死
第131話 3月4日(金) 忠興が女子大に土地提供
第132話 3月5日(土) 宜があさの秘書見習いに 

『あさが来た』第22週「自慢の娘」
 事前発表あらすじレビューと歴史・時代背景の解説

あさとはつの母・梨江。惣兵衛の母・菊。今週相次いで二人が亡くなり江戸時代がさらに遠くに感じられるその一方で、千代の恋や女子大学校のプロジェクトが前に進み始めます。

第22週のレビューと見どころ

サブタイトル「夢の山王寺屋」が示す通り、両替屋としての山王寺屋の再興を夢見続けていた菊が今週の主役です。

時代は大きく変化し、両替屋という商売には斜陽が射していることを惣兵衛から諭され、山王時屋再興が叶わぬ夢であることを知り深く落胆する菊でした。

しかし、最期に悟ります。

最愛の息子が努力の末に育てたみかん農園こそが山王寺屋再興の証しであると。惣兵衛は山王寺屋を再興させてくれたのだと。

菊の最期が美しいのが何よりも嬉しい第22週です。

時代の波に翻弄され波乱に満ちた山王寺屋の歴史に一区切りつく今週は、二人の母が亡くなり涙腺が危険な週となりそうです。

その一方で千代の恋バナが再燃。また、不況の中、加野銀行に救済を求めてくる生命保険会社が描かれ、生命保険参入のフラグが立つのも今週。物語は前に進み続けます。

歴史・時代背景

1896年(明治29年)

千代が女学校を卒業する前年の1895年(明治28年)11月30日に日清戦争が終結。

日清戦争による戦争景気で一時期的な好況に沸いた日本経済でしたが、1897‐1898年、そして1900‐1901年の二度にわたる日清戦後恐慌に見舞われます。

今週は、1897年からはじまる第一次恐慌に突入する直前のタイミングが時代背景になっています。

また、日清戦争での戦没者への保険金支払いによって生命保険への注目が集まり、この頃より生命保険会社が次々に創業されました。

しかし『あさが来た』劇中の五代の言葉を借りれば「流行に乗った格好付け」ばかりだった生命保険会社の多くは政府の規制を受け、且つ日清戦後恐慌で大打撃を被り淘汰されて行きました。

1900年(明治33年)

朝ドラ『あさが来た』劇中では、1896年(明治29年)に忠興が今井家の東京・目白の土地の女子大学校への寄付を表明。

しかし日本女子大学サイトの情報によれば、三井家が目白台の5500余坪の土地を寄贈するのは1900年(明治33年)。

そして日本女子大学の開校式は1901年(明治34年)4月に行われています。

『あさが来た』第22週「自慢の娘」一週間のエピソード観賞後の感想

あさちゃんが大怪我から回復したばかりの今週は悲しいことが相次ぐ週となりました。しかし悲しい出来事の中に希望が見出せたことが救いでした。

長い年月、山王寺屋が再び大阪に看板をあげる日が来ることを菊さんは諦めきれずにいました。その菊さんの夢への執着は、山王寺屋が倒産してこのかたの自分が置かれた現実からの逃避という一面もあったかと思います。

その夢が一度は完全に絶たれました。しかし、惣兵衛を立派な男に育ててくれたと感謝するはつちゃんの言葉が菊さんを失意の中から救ったのかも知れません。

はつちゃんが心からの感謝を示したことで、菊さんがこれまでどうしても受け入れることが出来なかった自分の人生が実は価値あるものだったと気づいた時の、菊さんの頬を伝う一筋の涙の清らかさが今もって忘れられません。

自分の歩んできた道に受け入れがたい点を抱え続けてきたのは忠興お父はんも一緒でした。

特に、学問に憧れていた幼少時のあさちゃんにその機会を与えなかったことをあれほど悔やんでいたのは意外でした。

病床に横たわる衰弱した忠興お父はんがはつちゃんと新次郎さんに初めて語るあさちゃんへの悔悟の念。そしてその償いとして土地を女子大学に提供したいという申し出。

悔悟の念を初めて口に出来たことに加えて、「ええ娘」「自慢の娘」とこれも初めて自分の本心を愛する娘に告げることで、忠興お父はんの積年の深い後悔も癒されたのではないでしょうか。

菊さんと忠興お父はん。二人の心が救われる場面が忘れられない第22週でした。

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コメント

  1. サンダーバード999 より:

    山王寺屋が倒産した後、梨江がしきりに「私が愚かだった。おなごに学はいらないと思っていた私が間違っていた」と言っていたのが、この週につながってくるのでしょうか。

    退場ラッシュ、考えるのも悲しいです。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。

      > 私が間違っていた

      チビあさちゃんの学問を厳禁とした忠興お父はんが、あさちゃんに全面協力を決意するのはもしかすると梨江さんのそんな思いが影響するのかも知れませんね。

  2. tonton より:

    またまたサブタイが変更になりました。
    某巨大掲示板で「自慢の娘」の変更ニュースはネタかと思ったのですが、
    撮影スタッフのインタビューでソース取れました。
    http://www.sankei.com/west/news/160219/wst1602190011-n1.html

    この週から24週までオリジナルメンバーが次々と世を去るようですが
    25~最終週は大物ゲストを投入する可能性大になりました。
    来るかアミューズ吉高

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      変更後のサブタイトルだと、この週の主役は眉山家でなく今井家ですね。情報提供ありがとうございました。

  3. tonton より:

    へぇさんこと山崎平十郎の出番は3月上旬までとの事
    http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1603409.html

    なので、この週辺りで退場濃厚です。

    23週以降はストーリーを生保と女子大設立にフォーカスするかもしれませんね。

    • 朝蔵(あさぞう) より:

      コメントありがとうございます。
      ずいぶん短かったですね。へいさん退場で、雁助さんまさかのカムバック。ちょっと期待してしまいます。