連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』
2016年3月1日(火)放送
第22週 第128話 「自慢の娘」
『あさが来た』第22週 第128話 「自慢の娘」あらすじと見どころ解説
春休みを利用して、京都から帰省した千代があさに相談しました。千代の相談事は親から進学を猛反対され落胆している宜の卒業後の進路のことでした。あさは宜の力になることを約束したものの、千代に家業の手伝いを求め二人はまたしても口論を始めます。
一方、和歌山の眉山家では、菊が倒れた勢いで腰の骨を折り寝たきりとなっていました。床についたまま身動きの取れない菊を、はつは献身的に看病します。そんな中、はつと菊は初めて心を開いて本心を打ち明けあいました。
菊は、惣兵衛が子供の頃に厳しくし過ぎたために息子が心を閉ざしてしまったことを悔いていました。そんな菊にはつは心から礼を述べました。山王寺屋の暖簾を背負いながらも惣兵衛を産み育て、心優しい立派な男性に成長させたことを。
同じ頃、女子大学校への寄付は停滞がちでした。気落ちする成澤を励ましつつ、あさは寄付金集めのために京都に足を運ぶことにしました。京都には寄付金集めの他に訪ねたいところがありました。千代が暮らす女学校の寄宿舎です。

千代は女学校を卒業したものの、あさが入院中に病院で知り合った啓介のことが忘れられずにいました。
しかし東京に帰ってしまった啓介の素性は分からずじまい。千代の恋バナの始まりです。
『あさが来た』第22週 第128話 「自慢の娘」
事前発表あらすじのレビューと解説
啓介のことで頭がいっぱいの千代は、この回であることをあさに相談し、あさもまた新次郎とそのことを真剣に考える。
女学校を卒業した千代が京都の寄宿舎を引き払い大阪の白岡家に戻ってきたその頃、和歌山では倒れた菊が寝たきりの状態となってしまいました。
ところで今回劇中で、千代があさに相談する「あること」。はつが菊に言い忘れていた「あること」。
両者の「あること」ともにこの記事を投稿した時点で詳細は不明です。
判明次第、上のあらすじ欄に追記しますので今しばらくお待ちください。
【追記】千代の相談事は親友・宜の進路のことであると判明しました。
『あさが来た』第22週 第128話 「自慢の娘」
朝ドラ観賞後の感想
母娘:あさちゃんと千代ちゃん
あさちゃんと千代ちゃんの衝突再び。しかし、今回の衝突は脚本家のリスクヘッジなのかも知れません。
衝突の直前の母娘理解場面があまりにも出来過ぎていました。そんなに早く打ち解けられるものなのか。そんな視聴者からのツッコミを回避するために適度な衝突を入れてこれまでとのギャップの緩衝材にしたような気がします。
そして緩衝材として挿入した衝突場面だからなのか、同じ母娘の衝突を描きながらもさりげなく母娘の立場も逆転しています。
あさちゃんが「ええ具合にブスッと刺される」以前は、母娘の衝突は常に母親が優勢。常に劣勢に立たされる千代ちゃんは感情的に反発するしかなかった。
しかし、今回は千代ちゃんが優勢。しかも言い分も明らかに千代ちゃんが正しい。あさちゃんの持ち前の鈍感力が大いに発揮された妄想は暴走し過ぎです(笑)
追記:千代ちゃんからの思わぬ猛反撃に遭った時の、言葉を返すにも返せないあさちゃんの口だけがパクパクに笑わせてもらいました。人はあっけにとられると、本当に口がパクパクするものなんだと感心しました(笑)
義理の母娘:はつちゃんと菊さん
白岡家の母娘の、理解し合えたような理解し合えていないような、微妙に笑える母娘漫才と対比するかのように描かれた義理の母娘、はつちゃんと菊さんの会話が心に沁みる。
前者の母娘が「子供の母娘関係」ならこちらの母娘は「大人の母娘関係」です。
自分の子育てに間違ったところがあったのではないかと悔いる菊さん。そんな菊さんの胸中を鋭く察して、白蛇はんを心優しい立派な大人の男に育て上げてくれたことの心からの感謝を静かに伝えるはつちゃん。
このはつちゃんの言葉は菊さんにとって何よりの救いになったかと思います。
あさちゃんに振り回される亀助さん再び
懐かしいあの二人が戻って来ました。
怪我も全快し、再び自由に動き回ることが出来るようになったあさちゃん。そしてそのあさちゃんの激し過ぎる動きに振り回される亀助さん。
あさちゃんが大股でスピーディーに歩き、その後を亀助さんが必死に追う。二人の服装も街中の風俗もすっかり変わりましたが、二人の息が合っているようであまり会っていないチグハグさの面白さは昔のまま。
やっぱり亀助さんはあさちゃんに振り回されている姿が一番良く似合います。
コメント
真田丸の話題も出てきましたか。
真田丸のオープニングが好きですね。
主題曲のヴァイオリンのソロ演奏が本編への期待感を高ぶらせます。
また、バックでは当該回の一部シーンもインサートされいてるのが印象的です。
そして徳川家康役の内野聖陽さんは第1話から今のところ毎回出演されてますが本作は、おそらく大阪の陣がクライマックスになるので全回出演されるのではないかと思います。
コメントありがとうございます。
『真田丸』は評判も上々。
本作がきっかけとなって大河には息を吹き返してほしいものです。
ディスクがクラッシュしてキャッシュが飛んでしまったようなので、前のメールアドレスとは異なっているかもしれませんが、SOX、同一人物です。(わかる人にはわかる下品なハンドルですみません(笑))
それはさておき。。。
千代ちゃんや初さん菊さん、今日も色々見所はありましたが、女子バナにさりげなく紛れ込んでいた亀助さんのかわゆさも見逃してはなりません。笑わせてくれました。まったく油断も隙もないですね、お笑い関係のここの演出は(笑)
コメントありがとうございます。
> 女子バナにさりげなく紛れ込んでいた亀助さん
しかも、その女子バナを誰よりも盛り上げていたのも他ならぬ亀助さんでしたね(笑)
先程、朝蔵さんの
「さん」が抜けてしまいました。
大変失礼いたしました
いえいえ。わざわざありがとうございます。
反抗期の年頃の娘は、扱いにくいものですが、
朝蔵がおっしゃるように、あさ&千代は「子どもの母娘関係」ですね。
私にはどうしても、「姉妹」に見えて仕方がありません。
コメントありがとうございます。
姉妹が近いかも知れませんね。特に、もう千代とは口を聞きたくないと拗ねているあたりなど姉妹以外の何者でもありません(笑)
このまま痛々しいヒロインでいくのかと思ったら、最後いきなり元気になってて笑いました。よかった。それにしても、はつちゃん。菊さんの人生を肯定してあげる最上の言葉でしたね。登場人物の人生を肯定する描き方はみんなに行き届いていて、あのよろずやさんも、時代が生んだ落伍者として肯定されていたように思います。使用人も輝く描写もそのせいかと。いい作品だなあ、と改めて思ったのでした。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り登場人物一人一人の人生がとても大事に扱われ、隅々まで作者の愛情が行きわたっている作品だと思います。これだけステキな作品世界が間もなく終わってしまうのが勿体なさ過ぎます。
本作品は「みかんの季節」辺りから撮影が延び始めたようです。
ところで雁助役の山内圭哉のTwitterによると今週4日(金)が
クランクアップとの事。
波留さんは来週の月曜から!既に彼女抜きでクランクインしている
日テレ水10のドラマ撮影に合流すると思われますので
あさの感覚が抜けない状態で別作品に異動するのが大変そうですね。
玉山鉄二さんがしばらくマッサンロスに陥り、役抜きの為しばらく
休養に充てたのを考えると。
今週オンエア分も2月初めに撮られた物で朝ドラも終盤に入ると
「ついこの間、撮られた物なんだな~」とフレッシュな気持ちで
見てます。
話は朝ドラではないのですが、真田丸の真田昌幸(演 草刈正雄)の
見事過ぎるスーパードロドロのダーティーな策士ぶりに
ツイッターでは昌幸ロスが心配とか本当の主人公とか呼ばれ始め
こちらはあさロスの心配は無くなりそうです。
とと姉ちゃんも折り返し地点辺りから出てくる唐沢&及川両氏の
登場が見所になりそうですし、あさが来たの好調に刺激され、
NHKの他作品がやる気を出すのはいい事だと思います。
コメントありがとうございます。
真田昌幸には僕もハマってます。草刈正雄さんはこんな狸親父も出来るのかと真剣に驚いています。
『とと姉ちゃん』もようやく公式サイトがアップされましたね。
今日は菊さんの涙にやられました。しみじみよかったなあと思いました。
関西人は、本当に嫌味を言われていると感じているときに面と向かってあんな風に「嫌味を言って・・・」みたいにはあまり言わないように思います。ですからあれがせいぜい菊さんの「ありがとう」の表現なんじゃないかと感じました。
脚本家の方、ご自身も関西人なんでしょうか。関西人気質をよく理解されているように感じます。
あさイチの有働アナも今朝はそこにやられたようでした。
コメントありがとうございます。
> せいぜい菊さんの「ありがとう」の表現
関東人には想像もつかない深読みありがとうございます。菊さんとはつちゃんの場面がますます愛おしくなりました。
千代ちゃんは正論だったけど、やはり言い方がちょっとまだ大人には程遠いですね(笑)
「嫌われても、ブスッと刺されても変わりまへなんだなっ」
これはちょっと言い過ぎです(苦笑)
おじいちゃんの正吉さんがいたら「本当の事でも相手にとって一番痛いところはついたらあかん」と諭されたでしょう。
かつての雁助さんと亀助さんの口論を止めた時のように。
でも前と違うのは言ってしまった後に少し千代ちゃんが「言い過ぎたっ」と後悔してるような表情になる所でしょうか。
言い過ぎてしまうのはやはりお母さんのあさちゃんに似てしまったのでしょうね(笑)
いっぱい喧嘩して、相手を理解して、わかりあえるようになってほしいですね。
あと一月でそこまでいくのでしょうか?(笑)
コメントありがとうございます。
> おじいちゃんの正吉さん
正吉さんはまだ物心がつかない千代ちゃんを溺愛してましたが、もし正吉さんが存命で千代ちゃんの成長に関わっていたら、もっと穏やかな女の子になっていたかも知れませんね。
以前、千代はあさに自分を認めて欲しいのだろうと書いたのですが、どうやらあさの方も千代に自分の生き方を認めて欲しいようですね。あさはこれまでの自身の子育てに不安を感じているのかも知れません。娘には自分がしたかった学問をし、店の仕事に携わって欲しい。そうしたら自分の子育ては間違っていなかったと思える。しかし、行きたい方向は違うのに似ているところは似ているからぶつかる。ただ、一時期はそれでいいと思います。こうしたぶつかり合いは、冷淡や無関心とはまったく異なるものですから。
宜のように学問をしたいと望む他人がおり、学問・商売にはさほど関心はないが愛情豊かな娘がいる。一方のために大学校をつくり、娘には別の道を認めるという解決策にたどり着くまで、もう少し楽しませてもらおうと思います。
コメントありがとうございます。
> あさはこれまでの自身の子育てに不安を感じているのかも知れません
奇しくも菊さんが、自身の子育てを悔いているような言葉を口にしていましたが、あさちゃんも同様のことを感じているのかも知れませんね。ただ、菊さんのように真正面から自分を省みるには、あさちゃんはまだ若すぎるのかも知れません。
いつも出勤前で10分くらいしか見られないので、録画して退社後ゆっくり見ています。今日はまた、あさと千代がけんかしてましたね。でも、新次郎からあさが意識が戻らない時に、千代が一生懸命手足をさすっていた事を聞かされ良かったですね。あの時、千代は本当はお母ちゃんを愛しているんだなと思いました。
コメントありがとうございます。
千代ちゃんが実はどれほど母親思いかを少しでも知ったことで、あさちゃんも娘の毒舌に少しは耐えることが出来るのではないでしょうか。あさちゃん、ちょっと気の毒な気もしますが(笑)
晩にゆっくり見てみました。はつと菊が話しているところが、印象に残りました。はつは本当に優しいですね。いままで菊を憎たらしく思ってましたが、最後に涙を流していて、本当ははつに感謝しているんだなと思いました。やっぱり素直にありがとうと言えないんですね。
コメントありがとうございます。
はつちゃんとの会話を経て、菊さんは澄み切った心で逝くことが出来ましたね。悲しいけれどめでたし、めでたしです。
結局、親娘は口ゲンカ。新次郎さんのフォローが素晴らしい。明日が楽しみですね。
コメントありがとうございます。
再び口ゲンカが勃発しましたが、明るく笑えるケンカだったので深い確執は解決したと見て良さそうですね。
もう親娘の確執は見たくないですね。先週の水曜日で和解したのだ、と思いたいです。それにしても、事前発表と本放送はずいぶん違うものなのですね。脚本、ずいぶん練っているのでしょう。制作者の一生懸命さが伝わります。
コメントありがとうございます。
> 事前発表と本放送はずいぶん違う
話の展開はもとより、登場人物名からサブタイトルまで本当に良く変わります。
ところで例年だと2月下旬には大阪朝ドラはクランクアップを迎えますが、本作はまだ。撮影も長引いているのかも知れませんね。